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鳥栖 1−1 C大阪
J1/第11節
(22/05/03:駅前)
DAZN



鳥栖スタメン

________垣田________
_____菊地____森谷_____
岩崎____福田__小泉____飯野
____ジエゴ_田代__ソッコ___
_______イルギュ_______



C大阪スタメン

______加藤__山田______
清武______________毎熊
______原川__奥埜______
丸橋____西尾__ヨニッチ__松田
_______ジンヒョン______



前半は鳥栖の躍動感溢れる攻撃で、
後半半ばからは両ゴール前の緊迫感で
楽しく観られた90分。
前半のうちに先制出来ていれば、鳥栖が勝利していたかな…。



鳥栖。
面白い造りのチームだね。

3バックの中央に足元がさほどでもない田代ってのはどうなんだろ?と
毎節の各チームの並びのチェックをしながら思ってたんだけど、
攻撃の仕方ゆえに中央に[とにかく止めまくる]田代が置かれている、ということだった。

相手陣内のスローインをもそれぞれのサイドのHV(今日であればジエゴとソッコ)が担当するほどに、
とにかくHVも攻撃に参加していくことになっていて、
WB、シャドー、DH、HVでサイドを制圧し
深くからのクロス、ポケット侵入、バイタルで中央へ横の仕掛け……という選択肢で
相手ゴールに迫っていく。
左サイドから岩崎が右足で右ポスト目掛けて蹴ったクロスに、
ソッコが飛び込んでいく場面もあったりして。

人数をかけているのでネガトラでの即時奪回もセットになっていて、
なるべくボール握って全員で雪崩込んで行きたいという意図がハッキリ見える。

そして、ネガトラを掻い潜られたところで登場するのが田代。
苦し紛れのクリアからどうにかFWに打ち込もうとする楔まで、
後ろに前に空中に地上に、とにかく跳ね返しまくりの相手を潰しまくり。
人数かけてのネガトラなのでボールの出口は見えている、
見えてるなら人に強い田代に狙わせればいいじゃん、という設計。
なるほど、理に適っている。

なお、田代が潰しに出るのと同時に逆サイドのDH、HVが必死の帰陣を見せていて、
田代が突破されても独走は許さないぜという、
三段構えの守りを用意しているのだった。


この日はC大阪が鳥栖のビルドアップを制限したい雰囲気を
殆どと言っていいほど出して来なかったので、
前から奪いに来る相手に対してどうなるかは明言出来ないのだけど、
田代の分はイルギュと、時折降りてくる小泉が代わりに担うぜという感じが見え隠れはしていた。

ほんと、あとは得点力さえしっかりすれば…という感じだったな。
垣田と、離脱中だけど宮代。
小野が居て、伸び悩み中の西川が居て、、
大卒ルーキーの菊地とユース上がりの本田…。
垣田が軸で2桁前後、他の選手が5点ずつくらいが最低限か。






C大阪。
第2節の京都戦と較べて、ロティーナの香りが色濃く出ていた戦いぶりだった。
それでいて、メンツの変化はほぼ無いにも関わらず、
特にボール保持の部分で、その質はだいぶ落ちているなという印象。

第2節とこの試合と、どちらが目指している形なのか。
試合ごとにスタイルは変えていくぜということなのか。

気になったのはビルドアップについて。
ポジションを動かさずに4+2で始めるんだけど、
これが鳥栖の前3枚に制限されて前進がままならない…。
鳥栖CF垣田がDH2枚を背中で消し、
鳥栖シャドーの2人がCBを牽制しながらSBを消し…で、
「6人が3人に制限される」がいっちょあがり。
これに対して、ボールの動かし方とか人の動き方とかポジションを変えるとかの工夫が無かったのは
悪い意味で大きな驚きだった。
ロティーナの頃にはもっと人数かけて制限しに来た相手にも、
4+2のままで前進出来ていたと思うんだけど…。

後半半ばからのちょっとオープンになった試合展開で、
右の中原松田から放り込んで
ボックス内でパトリッキ、タガート、メンデスで力押しだ!という選択は面白かったが、
中原に届く前に鳥栖が帰陣できていたのは力押しを難しくしていたかな。
清武が残っていればハーフウェーからでも外国籍3人の力押しを引き出せただろうけど…。
過密日程の中で少しでも長く彼をピッチの中に置いておくためには、
時間による決め打ち交代は致し方ないか。
左SHにパトリッキでなく原川を移すことで(DHには鈴木)
外国籍は2枚でも鳥栖が帰陣する前にボールを届けられたかもとは思ったが、
まぁ、机上の話ですね…。




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