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日本 0−3 チュニジア
キリンカップ(F)
(22/06/14:吹田(日本))
TBS



日本スタメン

南野______浅野______伊東
_____鎌田____原口_____
________遠藤________
伊藤____吉田__板倉____長友
_______ダニエル_______



※交代はのぢほど



組織的な守備のチュニジアに対しボールを持った日本がどうするか、
という基本的な構図から、
日本が自滅する結果へと試合は展開していった。



日本。
・ブラジル戦で突きつけられた「遠藤が囲まれる時にどうするか」問題について、
 森保監督から解決策が授けられた様子はナシ
・それでも前半は悪くなかったと思う。
 左サイドは南野鎌田伊藤がローテーションしながら、
 右サイドは原口が外に出ることで、
 遠藤を経由しない前進を試み、
 それなりに出来ていた印象。
・しかし後半アタマから原口に代わって田中が投入されると、
 田中はサークル幅で遠藤と横並びで受けようとすることが多く、
 これは遠藤をケアするのと同じ理屈でケアされてしまう。
・にも関わらず、日本は更に4−2−3−1にシフトするわ、
 その際に遠藤田中のところでどう受けるか(あるいは彼らを経由せずにどう前進するか)という
 やり方は授けられておらず。
 時折上手くいなせた時、早めに三笘に預けられた時など
 前半のように相手を上手く避けるような形での前進はあまり見られなくなった
・前半の板倉持ち上がり→ウラの南野への浮き球…のようなものを
 もう少し織り交ぜていくとか、
 遠藤を前に出す/降ろしてしまうとかして相手を惑わす
 …といった工夫が必要になるでしょう
・それはそれとして、
 出場停止等で遠藤が使えない時のテストをしなくて良かったのか。
 途中からベンチに下げるのでなく、1試合丸々使わないというテストを。
・1失点目も2失点目も防げたよね。
・0−2となってからの長友から山根への交代が遅いと思う。
 ただでさえ久保と堂安の同時起用は中央突撃になりがちなのに、
 それをある意味で制限する策をベンチが授けないというのは。
 (久保と堂安でそこは解決しろという突き放しなのか)
 (解決策は「外も使う」なのか「中央突撃の質を上げる」なのかは任せる、みたいな)






チュニジア。
4−3−3を基本に、守備時は4−1−4−1。

WGが中に入る、IHが降りる、SBが大外で高い位置を取るという循環で
サイド〜HSでの安定したボール保持があり、
IHが降りることでネガトラ時の備えも出来ていた。
前を向いた時に脅威を与えるような選手は見当たらなかったけど、
全体で押し込んで最後は大外からクロスに持っていきたいのだろうことが伺えた。

守備ではCFで遠藤を消しながら日本の2CBを放置。
日本が一旦SBや降りてきたIHに預けてから遠藤に斜めに入れるパスは常に狙っていて、
CF、IH、アンカーで一気に囲い込み、奪って速攻というイメージが明確だった。
(日本のところで書いたけど、遠藤と同じ高さに位置していた田中へも一気の囲い込みを狙っていた)
前半、SH化したWGが自分の背中で受ける選手に困っている場面がちょいちょいあったけど
(前半の、左での鎌田南野、右での原口)
後半は日本がそれを自ら捨ててくれていたので日本のSB監視に注力出来ていた。

どう守ってどこでどのように奪うのかが整理されていたので、
そこから速攻に出ていく動きもスムーズ。
3点目の、日本に対して3対2を作った場面が象徴的で、
中央のボールホルダーととその左右に走る3人が
綺麗にボックス幅に等間隔をキープしていたよね。

前日会見で「12日間で4試合だし疲れてる」と監督が口にしたのを
試合前に目にしていたんだけど、
コンディション万全ならもう少し受け身でないサッカーをやるチームなのかな。
だとしたら、そのチュニジアとやりたかった気持ちはある。

…まぁ、受けるチュニジアを
「余裕を持った守りでリードを保ちながら時計を進めるドイツ/スペイン」と考えれば
この試合もとても良いテストだったし、
その上、途中から「どうしても得点しなきゃいけない」状況のテストになってしまい、
結果は「宿題持ち帰りでーす」となったわけですが…。





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