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広島 4−1 浦和
J1/第31節
(22/10/01:エディオン)
DAZN
広島スタメン
_______ヴィエイラ______
_____満田____森島_____
柏____野津田__川村____茶島
___佐々木__荒木__塩谷____
________大迫________
浦和スタメン
________江坂________
松尾____伊藤__小泉___大久保
________岩尾________
大畑__ショルツ__岩波____酒井
________西川________
磨き上げたハイプレスで襲い掛かる広島と、
あくまで地上戦で掻い潜らんとする浦和の90分は
躍動感を保ち続けた広島が完勝を収めた。
広島。
1年目のスキッベ体制で磨き続けた組織的且つ強度の高いハイプレスと
サイド〜HSで必ず誰かしらが深さを取るスムーズな攻撃が90分に渡って機能。
浦和が正面からハイプレスに挑んだこともあるけど、
まー、実に見事に圧力をかけ続けていた。
相手のビルドアップのスタートに際して
ヴィエイラがボールへの向き合い方と背中での相手の消し方でコースを限定すると、
最初のパスを受けるショルツ(岩波)に森島(満田)が凄まじい強度で襲い掛かる。
特に満田は、岩波をハッキリと呑み込んでしまっていた。
野津田、川村のドイス・ボランチは
中央レーン〜ヴィエイラが限定した側のHSをきっちり塞ぎ、br>
浦和がどうしても苦しくなって蹴ったロングボールは
高さと強さを兼ね備える佐々木、荒木、塩谷が余裕を持って跳ね返す。
前半の深い時間帯のみ、江坂の巧みな顔出しにやや手を焼いたものの、
広島のハイプレスはほぼほぼ完璧だったと思う。
全体のベクトルが前に向いているので奪ってからのショートカウンターもスムーズ。
躊躇せずに前3枚にボールを付ける野津田、川村の奪取直後の配球も光った。
いやー、強かったです。
浦和。
広島のハイプレスに対して岩尾を降ろしての3枚と西川によるビルドアップ開始で
地上戦を果敢に挑んだが、
今回は屈する形となってしまった。
上図のような並びでスタート。
前5枚の流動性を活かそうとするも、そもそも前進が上手く出来ず。
前半半ば過ぎから江坂をトップに上げ、
彼がタイミング良く2列目に顔を出すことで
25〜30分辺りから前半いっぱいまでは悪くない時間帯を作れたが、
その他の時間帯では広島のハイプレスの餌食となってしまった。
リンセンとユンカーを投入後は彼らへのミドルパスが増えて行ったが、
これはこの試合限定の抗いなのか、
二人の同時起用時には選択肢として持っているパターンなのか。
リンセンがこの夏に加入した選手でこの試合がJリーグのデビュー戦ということで
判断材料が不足しているために、保留。
いくら広島のハイプレスが素晴らしいとはいえ、
(自身はボランチをやってみたいとしているようだが)トップ下の小泉、
IH仕事を任されることも多いようである伊藤、
列を行き来して受けることが出来る江坂の3人が同時に起用されていながら
自分たちがやりたいスタイルで掻い潜れていたのが
前述の江坂による短い時間帯だけというのは寂しい限り。
ここは絶対に改善したいところだろうし、
他の選手が出ていても掻い潜れるようにしてくるだろう。
この試合を「ハマッてしまった」試合として片付けるだけのリカルド監督ではないハズ。
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