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川崎 3−2 清水
J1/第32節
(22/10/08:等々力)
DAZN



川崎スタメン

マルシーニョ__小林______家長
_____遠野____脇坂_____
_______シミッチ_______
登里____谷口__山村____山根
________丹野________



清水スタメン

____サンタナ__北川______
カルリーニョス_________中山
______松岡__白崎______
山原___鈴木義__立田_____原
________権田________



川崎の先制点をきっかけに流れが大きく揺れ動いた90分。
交代のタイミングの妙もあり、
前年王者が波を乗りこなしての勝ち点3となった。



川崎。
ボールを握り、繋ぎながら相手を動かし、機を見て相手ゴールへ襲い掛かる。
すっかり川崎のサッカーとして誰もが知ることとなったスタイルでこの日も貫いた。
川崎スタイルを逆手に取ってやろうという清水の戦い方も相まって、
相手陣内でボールを持つ時間はかなりの長さだったと思うし、
シミッチのサイドチェンジ、谷口のウラ供給、詰まった時の家長…と、
足元足元で突破出来ない時のバリエーションも見せていた。

後半の入り方を間違えなければ、余裕を持って勝てていたんじゃないかな。

前への強度を上げた清水をまともに受けて逆転を許してからは、
遠野アウトの知念インと共に4−4−2へ変更。
脇坂のスタート位置が低くなったことで山根が前へ進出しやくなり、
これが清水の左SH(カルリーニョス→乾)を押し込むことになったのは
狙ってのことなのか、偶然の産物なのか…。
2点目が山根の右ポスト際飛び込みから得たCKで、
3点目が右ペナ角攻略で生まれたことを考えると、
前者なのかも知れない。

一挙の3枚替えを用意していた中で同点に追いついたのは
本当に幸運だったと思うし、
この運を味方につけ鬼木体制のの蓄積を活かして
再度の逆転勝利にまで漕ぎ着けたことが、
来季をどうするかという部分を難しくしたとも思う。






清水。
明確なスタイルを持つ川崎に対して狙いを持って試合に入り、
先制を許すまではそれを遂行出来ていたように思う。

川崎CBは基本放置で自陣に構えた4−4−2セットはコンパクト。
川崎が細かく繋ぐスペースを消して、
奪ってからは相手アンカーのシミッチ脇で受けるFW(主にサンタナ)へ刺してフリックないしポストで前進、
もしくは、攻撃に参加している相手SBのウラのスペースに蹴ってSHを走らせ、
いずれも川崎ゴールへと速く迫る展開を作れていた。

心理的な影響か、
1失点目以降は4−4−2セットの強度が著しく落ちて
いつ2失点目を許してもおかしくない状況だったが、
この時間帯をどうにか耐えて1−0でハーフタイムに逃げ込めたのが
試合を面白くしてくれた。

ある種の開き直りなのか当初からのプランだったのかは不明だが、
後半のピッチに立った11人は前半とは異なる、前に前に奪いに出るサッカーを披露。
その強度で連続ゴールを生み出し逆転に成功した。

中山、カルリーニョスの両SHが相次いで負傷交代となるも、
代わりに出てくるのはピカチュウ、乾。
後半立ち上がりに描いた絵を描き続けられるように思われたが…。

川崎の4−4−2への変更にベンチが適切な処置を施せるようであれば、
残留争いに身を置いてはいないということなのかなぁ。
でも、川崎が3枚同時交代を用意してたくらいに、
どうにか耐えられそうでもあったんだよね。
時計が進めば、山原に代えて片山といった策で逃げ切りモードに移行も考えてただろうけど、
同点弾を浴びたのが76分というのがまた微妙な時間だよね…。
これより速く守備に重心の選手交代をして、
更に受けに回ってしまうことへの懸念は理解出来る。




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