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讃岐 ２－２ 相模原
Ｊ３／第30節
（22/10/23：Pikara）
DAZN
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿＿中村＿＿松本孝＿＿＿＿＿
川﨑＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿後藤
＿＿＿＿＿＿岩本＿＿長谷川＿＿＿＿＿
臼井＿＿＿＿遠藤＿＿西野＿＿＿＿内田
＿＿＿＿＿＿＿＿高橋＿＿＿＿＿＿＿＿
相模原スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿船山＿＿＿＿＿＿＿＿
松橋＿＿＿中島＿＿＿＿藤本＿＿＿安藤
＿＿＿＿＿＿＿＿川上＿＿＿＿＿＿＿＿
渡部＿＿＿＿水本＿＿鎌田＿＿＿＿夛田
＿＿＿＿＿＿＿＿柴崎＿＿＿＿＿＿＿＿
ボールを持たせている讃岐、持たせられている相模原という構図で始まり、
相模原が徐々に能動的に押し込む展開となって行った。
讃岐が逃げ切るかに思われた後半アディショナルタイムだったが…。
讃岐。
３試合続けて４－４－２を採用。
守備開始位置をハーフウェー付近に設定し
３ラインをコンパクトにして守ろうという意図があり、
前半の半ば過ぎまでは非常に良いフィーリングで
相模原にボールを持たせていたと思う。
これがきっかけだったというようなわかりやすいプレーは無かったが、
時間の経過とともに
「持たせている」という雰囲気は薄まっていき、
後半にはハッキリと相模原が押し込んでいると言える展開に。
特に左サイドで、
サイドチェンジからの縦の仕掛けに苦しんだが、
それでも、流れの中では最後の最後、ボックス内の集中力でどうにか凌げていたのは
４バックを採用した直近２試合をクリーンシート出来ていた自信もあるのだろうか。
「押し込まれていて嫌だな」とは感じていたけど、
「どうにか凌げそうだな」との思いも強かったのが、
観ていての正直な感想だ。
それだけに、
次の課題として「リスタートを極力与えない」というものが
挙げられるかな、と思う。
後半は相手のCKがかなり多くなっていたし、
１失点目は直接FKを叩き込まれている。
そして、相模原のリスタートを担当していた藤本の存在。
彼の左足がスペシャルなのは広く知られているところだけど、
後半になって、
前半よりも後方からの捌きに重きを置くようになっていた彼に
もっと圧力をかけることが、
この試合を逃げ切るためには必要だったのかも知れない。
攻撃面では、
前節に続き最後尾からのボール保持～前進の機会が限られた中、
ショートカウンターの精度が高くなって来たように思う。
１点目以外にも左の川﨑の運び出しから好機になったシーンが見られた。
４－４－２の採用で２トップと両SHの４枚が飛び出していく形は
ピッチ幅を広く使える＝相手が守りにくくなることに繋がるのかも知れない。
（WBを置くフォーメーションではどうしても大外が前進に間に合わない）
２失点目に繋がる与PKについて。
渡辺悠は、あれは仕方ないと思う。
近距離から強烈なシュートが明らかに顔面に向かって来ているのだから
顔を護ろうとした手の動きは本能的で自然なことでしょう。
むしろ、今回のことをきっかけに、
ああした場面でのハンドリング判定が果たして適切なのかという議論が生まれてくれればと思う。
脳震盪の危険性が浸透してきて、
交代に特別枠が用意されたり、脳震盪からの復帰プログラムが確立されてきた中にあって、
脳震盪（あるいはそれ以上の事態）を引き起こす危険性が極めて高い状況を回避する手段を
他のハンドリング判定基準に従ってハンドリングとしてしまうことは、
時代に逆行しているんじゃないかな…。
相模原。
おそらく自由を与えられていたであろう藤本を中心に
２列目はかなり流動的だったが、
フォーメーション図を用意するのであれば
冒頭に記したものが近いのではないかなと思う。
前後左右に自在にポジショニングしてボールに触れ、捌く藤本。
藤本と重ならないように２列目で動き回る中島。
左サイドの松橋は時に最前線中央へ飛び出しFWとなり、
そのタイミングで左SBの渡部が高い位置に進出、
クロッサーとして機能していた。
また、川上はDFラインの前にフィルター役として残り、
ビルドアップの際には中央に降りて水本、鎌田との３枚スタートを担った。
讃岐のところでも書いたけど、
正直な話、
相模原が能動的にボールを握る雰囲気になってもなお、
あまりやられそうだとは思わなかった。
後方の選手による前進が拙く、
藤本が２列目でタクトを振るおうと思うと
（守備陣形が崩れていないので）負荷が大きいし、
彼が捌き役に徹するのであれば
ゴール前で何かを起こせる選手を欠くことになる。
（この試合での）船山はかつてほどの怖さはなく
讃岐の両CBを上回るイメージを持てなかったし、
松橋と渡部の左サイドは
ポジションの移動こそスムーズだったけど
二人の連携が秀でていたわけではなかったので、
渡部にクロスを上げさせないようにしておけば大丈夫だろうという印象。
藤本不在の２列目の整理か、
２列目の藤本にいい状態でボールを届ける仕組みが
必要なんじゃないかな。
守備では、
これも藤本次第で、
４－４－２で構えるケースと、
４－５－１で構えるケースとが見られて、
いずれの場合も組織だって相手のパスを誘導するような様子は無く、
局面で選手個人が頑張るという印象でした。
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