menufootballmatch




福山 2−1 FC徳島
全国地域CL/GL(2)
(22/11/12:ポカリスエット)
YouTube



※選手一人ひとりをきちんと把握出来ないため、フォーメーション図は割愛。

お互いにボールを握ってサッカーをしたいチーム。
FC徳島が効率よく先制に成功したが、
福山が終始試合を優勢に進め、最終盤の逆転劇へと繋げた。


自分はカマタマーレ讃岐のサポーターなので、
今季活躍してくれている後藤拓磨が20年まで所属していた
FC徳島に対しても良い感情がありつつ、
・昨季まで吉井佑介が所属
・今季、澤田健太を貸出中
・昨季所属した松岡ジョナタンが所属
・ユース上がりの第1号で19年まで所属していた濱口草太の現所属
……という福山シティFCを応援しながら観ました。






福山。
4−1−4−1を採用し、SHでしっかり幅取り。
特に後半は明確に、
ボール保持時はSBがアンカー脇にポジショニングして
2−3−5状態で押し込み続けた。

4−4−2ないし4−5−1でセットしたFC徳島の2列目、
SHと隣のDHのところをIHで動かすことで
中央か大外のどちらかに余裕を生み、
そこへパスを供給することで更なる前進の足掛かりとしていた。
(後半は左SBの澤田健太が常に左のHSにいて、左IHはよりFW的な振る舞いだった)

1トップの松岡は中央が空いたいいタイミングで顔出し&受けて捌いてが出来ていたし、
両サイドからの仕掛けも深さを取ってからクロスの意識が強く、
ゆえにクロスが上がらなくてもCKを得ることは出来ていて、
前半の段階で3点くらいは取れていた感じだったし、
後半はハーフコートゲームと言っていいくらいに押し込んでいた。

FC徳島のGKがファインセーブを連発していなかったら、
もっとラクに勝てていた試合だったと思う。

印象的だったのはスタメン左SBの守備の1対1の強さと、
(だからHTでベンチに下がった時には「確かにビハインドだけど代えるのか!」と思った)
同点となる直接FKを叩き込むなどした左SH塚田の左足。






FC徳島。
基本はたぶん4−1−4−1。
ビルドアップ〜ボールを保持して押し込む際には
右SBが高い位置まで上がり、右SHが中に入り、右IHが前に出る3−1−4−2。
(ただし、福山の「3」からの配給先を消す前線守備に対して
 効果的にボールを前進させることが出来ず、
 左IHの選手がアンカー脇に降りて助けようと試みるなどしていたが、
 やはり良い前進が出来ていたとは言い難かった)
相手のビルドアップに対しては右IHが前に出ての4−4−2で、
自陣撤退守備では4−5−1という感じ。

面白かったのはFWと言うかST化する右IHの飛び出していくタイミング。
この選手固有のセンスでもあるし、
チームとしてそうするんだという意図が見えるものでもあった。
極端な言い方をすれば、
FC徳島の1トップはこの右IHがオフサイドにならずに飛び出していけるように
相手DFラインの高さを操作するための存在で、
後方からのスルーパスを受けてゴールを決めるのは右IHの仕事という感じ。

前半のFC徳島はカウンターから右サイドないし前述の右IHのFW化で
好機すべてが決定機というのを3〜4回作り、うち1つを仕留めてリードを奪うことに成功。
後半が始まって5分してからの1枚目の選手交代を含め、
「福山に攻められているようでいて、実は攻めさせているのかな?」
「前半の好機に対する決定機の割合は狙い通りに行ってるからこそなのかな?」
「後半始まって5分の交代は相手の出方を見切った上での対処っぽいぞ」
…と、思わせるくらいだったんだけど、
後半はまったく押し返すことが出来ずに、
何人もが足を釣るほど消耗させられる展開となってしまった。

福山のところで、自陣でセットした際にSHとDHが動かされてたことを書いたけど、
おそらくは、普段はそうして守備に追われることが少ないチームなんだろうな。

また、ビハインドということもあっただろうけど
福山が交代枠5を使い切ったのに対して、
後半に3回の交代を、各回1人ずつしか行わなかったのは
(うち1人は最終盤に足を釣った4に代えて5の投入)
選手層の問題なのか。
例えば福山が4枚目5枚目を同時投入したのが67分くらいだったんだけど、
これを見て強度を担保するためにすかさず2枚替えとか、
選択肢としてはあったと思うんだよね。
しかし、それはしなかった。
状況を考えると、理由はわからないけど出来なかったっぽいなぁと思う。




menufootballmatch