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エクアドル 1−2 セネガル
W杯/GL(3)
テレビ朝日(22/11/29:カリファ国際(カタール))




エクアドルスタメン

13___11___19
__23___21__
____8____
7__3_2__17
____1____

エクアドルの背番号付き選手リスト


セネガルスタメン

18___9___13
__26___5__
____11____
14__22_3__21
____16____

セネガルの背番号付き選手リスト




GL突破のためには引き分けでも良いエクアドルと、
(現実的には)勝利しかないセネガル。
前半はセネガルが、スコアが動いた後半はエクアドルが前に出ての90分間を終え、
セナガルがトーナメントへの切符を掴んだ。




エクアドル。
・出場停止のメンデスに代わってのスタメンはグルエソ。
 本来のアンカー候補だった選手とのこともあり、戦い方に変な影響は感じなかった。
・出場が心配されたエースのバレンシアもスタメンに名を連ねた。
・第1節、第2節ともほぼ同じメンバーで戦い抜いたことによる疲労の蓄積が心配された中、
 前半は受けるばかりの展開となってしまった。
 様子見のつもりだったのか、
 体力を温存したかったのか、
 シンプルにセネガルの勢いに呑まれてしまったのか…。
・セネガルのCBを放置する前線守備はまったく機能していなかった。
 WGの外側でセネガルSBに起点を作られ、
 そこから幾度となく縦突破を許してしまう。
 3トップでももっと広く網を張り相手CB→SBのコースを消すか、
 4−1−4−1にしてSH化したWGに相手SBを見晴らせるかが出来たのではなかろうか。
・「4(2)+1」ビルドアップもまったく機能しなかった。
 スムーズな前進が出来ずに中盤で奪われること多々。
・30分になるとついにアンカーのグルエソが2CB間に降り、
 それに伴ってIHも降りる「3+2」ビルドアップに変更するが、
 その効果を出していこうという段階で先制を許してしまったのはキツかった。
・ビハインドを負い、GL突破には同点に追いつく必要が出たこともあり
 後半開始時に2枚替えで強度をもって後半に入った。
 走れないわけではなかったようなので、
 観ていてちょっと安心した。
・前から奪いに行き苦しいパスを中盤に出させて、狩って、ショートカウンターないし保持。
・カイセドがDHに下がって後半アタマから登場のシフエンテスとの2DH(全体では4−4−2)で
 一旦跳ね返されたボールも拾って分厚い攻撃が出来るように。
・セカンド拾って全体で押し込めるようになったので2−4−4状態でクロス!
・右CKから同点に追いついての歓喜!か〜ら〜の〜、その2分後に勝ち越される…。
 これはメンタル的にキツい……。
・一度沈んだメンタル、
 相手の適切な選手交代、
 シチュエーション的に「前へ」の気持ちが強くなって前線に選手が張り付いてしまう
 ……といった理由からセカンドボールがあまり拾えず、
 時間帯的にオープンな試合展開になる流れに拍車をかけてしまう。
・85分に長身DFポロソを入れて3バックへ。
 リスタートの高さも強化。
・クロスを入れるところまでは持ち込めたが、決定機には至れず。

「引き分けでも良い」は難しい。
(尻に火がついたということもあるだろうけど)後半の走力を見ると、
体力的には、前半、あそこまで押されっ放しにならずにやれたのではと思う。
それが出来なかったのは、やはりシチュエーションが大きいでしょう…。

試合運びとは別の面に触れると、
セネガルのビルドアップに対する4−3−3のセットの仕方が
明確にマズかったなと思う。
SB起点からの縦縦運びに蓋をして、
中央で縦パスを選択させて
この2試合で見せていた前への強さを活かしたインターセプト!…が出せていたら。


お声掛けを頂いてワールドカップ・アーカイブ化計画に参加、
この試合を担当することとなったのをきっかけに
第1節、第2節とエクアドルを追って肩入れしていたので、
この結果はとっても悲しいです…。






セネガル。
・(現実的には)勝つしかないというシチュエーションで、試合開始からフルスロットル。
・攻撃パターンは2つ。
 ハイプレスで相手DFラインに圧力をかけて中盤で奪取からのショートカウンターと、
 SBを起点に縦縦でボールをサイド奥に運んでのクロス。
・エクアドルの左WGが守備免除の傾向にあるバレンシアであることも影響してたと思われるが、
 特に右SBのサバリは右奥にボールを流し込み、
 自らも積極的にタッチライン際を駆け上がってみせた。
・右奥に流し込んだボールには右WGのI・エンディアイエと右IHのI・ゲイエが、
 左奥に流し込んだボールには左WGのI・サールが関与して
 クロスまでの展開を作っていた。
・左WGのI・サールは、PK獲得以外にも陣地回復のキックをキープして時間を作ったり、
 なかなかの活躍ぶりだったと思う。
・2−1としてから光ったのは勝ち越してから投入されてアンカーに入ったN・メンディと
 左SBのヤコブス。
 N・メンデスはこぼれ球の回収やエクアドルの中央前進の阻害で自分たちが押し込まれ続ける展開の回避に貢献し、
 ヤコブスはボールキープするI・サールへのヘルプに左サイドを何度も長駆した。
・終盤、エクアドルが前線に人を増やさなかったこともあるとはいえ、
 守備的な選手交代を行わなかったシセ監督も凄いなと思う。
 「受けに回るな」という無言のメッセージだったのではなかろうか。


勝ち越されたことのメンタルのキツさをエクアドルのところで書いたけど、
セネガルはセネガルで先制して「これで勝ち抜けだ!」から一度追いつかれてるわけで、
すぐさま勝ち越せたことが大きいとはいえ、
きっちり勝ち切ったメンタルもやっぱり讃えられるべきだよね。

GL突破には勝つしかない。
よっしゃ、先制したぜ。
うわ、逃げ切れずに追いつかれた。
DF且つ主将として責任を感じるぜ…。
直後のFKで相手に当たったボールが不意に自分のところに来た━━━━(゚∀゚)━━━━!!
…で、きっちり冷静にミートしてゴールするクリバリ!





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