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アルゼンチン 3−0 クロアチア
W杯/SF
(22/12/13:ルサイル(カタール))
テレビ朝日



アルゼンチンスタメン

___9_10___
20_______7
___24_5___
3__19_13__26
____23____

アルゼンチンの背番号付き選手リスト


クロアチアスタメン

4___9___15
__8___10__
____11____
19__20_6__22
____1____

クロアチアの背番号付き選手リスト




どちらも慎重な試合の入りだったが前半終了間際に一気に試合が動き、
アルゼンチンが2点を先行。
1点のビハインドで折り返せていれば、まだわからなかったと思うのだが…。
必死の攻撃を見せたクロアチアだったが、
守ると決めた時のアルゼンチンは堅く、
逆に象徴的な3失点目を喫して力尽きることとなった。




アルゼンチン。
・攻守ともに4−4−2で、メッシは幾らか守備を免除(中盤を助けなくてよい)されている。
・クロアチアのビルドアップに対しては
 2トップがアンカー(ブロゾビッチ)を消しつつCBに対峙。
 簡単にはやらせないよという意思表示はしたが、
 ブロゾビッチなりモドリッチなりが最終ラインに降りて3枚スタートを始めると
 前への矢印を弱めて中盤に刺すパスを警戒。
・クロアチアが基本的にはゆったり攻めることとに加え、
 この試合では守備時に5−4−1化していたのが、
 アルゼンチンの守備にはいい方向に作用したと思う。
 「4−4」が網を整える時間が生まれていたので。
 (メッシの守備分を負担する意味でも彼らにはより整った状態が必要だ)
・ビルドアップは左肩上がりにしての後ろ3枚スタート。
 ただし5−4−1化したクロアチアを前に、
 繋いでの崩しというのはあまり見られず、
 チャンスはショートカウンターか最後尾からの縦一発から生まれていた。
・とりわけ、両SHと2トップが好機の匂いを感じた瞬間に前線へ雪崩込んでいくさまは
 迫力があった。
・62分にはL・マルティネスを投入して5−3−2へ移行。
 時間の経過とともに中盤〜前線の選手を交代させて強度を担保。
 手堅い采配でグリーンシートによる逃げ切り。
・PK獲得、2点目の猛進、3点目のフィニッシュと
 アルバレスが大暴れ。
 22歳の若者が「メッシが去ったあとの代表の『顔』に名乗り」という感じだった。
・大会のハイライトと言ってもいい3点目を生んだメッシのドリブル&アシストは圧巻。
 最後尾からクロアチアを支えていた20歳の新星DF・グヴァルディオルを手玉に取ったのは
 単に「とどめの3点目」以上に、クロアチアにダメージを与えたと思う。
 沢北栄治が流川楓をボコッたかのようだった。






クロアチア。
・4−3−3を基本としながら、
 アルゼンチンの左サイドを警戒しての守備時5−4−1を採用していた。
・この5−4−1化が、
 アルゼンチンに「4−4」を整える時間を与えてしまうため
 それ自体があまり良くなかった上に、
 右WGのパシャリッチを最終ラインに下げて行っていたことが
 更に良くなかったと思う。
 ブラジル戦で見せていた「右奥に蹴ってパシャリッチの高さで陣地回復orプレス回避」が
 使えなくなってしまうからだ。
・(試合後にトラブルだったっぽい話が聞こえてきてたけど)
 ブロゾビッチを下げてのペトコビッチ投入で
 ほぼ2−4−4的な考え方の4−4−2になり、
 スコア状況もあって押し込めていたのは良かったと思うけど、
 日本戦でやったようにもっとハイクロス勝負もアリだったんじゃないかな。
・まぁ、やっぱ2失点目がすべてだったよね。
 フリーの味方がいても自分で!というアルバレスのもとに
 競り合ったボールが全部こぼれていったのって、
 クロアチアが2試合連続のPK戦での勝ち上がりで疲弊してたから
 強く突付けなかった、弾き返せなかったんだろうな…みたいな
 印象を抱かせるには十分だった。





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