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フランス 2−0 モロッコ
W杯/SF
(22/12/14:アルバイト(カタール))
NHK



フランススタメン

____9____
10___7___11
___13_8___
22__24_4__5
____1____

フランスの背番号付き選手リスト


モロッコスタメン

____19____
17_______7
___4_8___
3_18_6_20_2
____1____

モロッコの背番号付き選手リスト




相手にボールを持たせたいという思惑の両チーム。
しかし早々のフランス先制もあってモロッコはプランBを強いられることになった。
堅守速攻で勝ち上がってきたモロッコがボール保持からでも素晴らしい攻撃を見せたが、
フランスの守備もまた堅かった。
アフリカ勢初のベスト4入りを果たしたモロッコが
熱烈な声援の中で敗退。




フランス。
・4−2−3−1を基本とし、
 自陣の守備ではCFジルーに加えて左WGエムバペを前に残す変則4−4−2に。
・この試合ではあまり披露する場面が無かったが、
 ビルドアップの際には左肩上がりになって3+2でスタート。
・グリーズマンが圧巻のパフォーマンス。
 攻撃面でのクオリティはもちろんのこと、
 最終ラインのカバーも含めて相手の好機の道筋に顔を出して阻害し続けた
 守備面での貢献も見逃せない。
・モロッコの勝ち上がり方を見て
 普段よりもボール保持放棄の意識を強くして試合に入ったと思うんだけど、
 早々に先制出来たことで誰かが色気を出す可能性を更に低く出来たのは
 大きかったのでは。
・65分の左WGへのテュラム投入とそれに伴うエムバペのCFへの移動は
 最高のタイミングと配置変更だった。
 構造的な問題に手当を施して
 押し込まれ続けるストレスから解放し、
 カウンターに新たなエンジンを組み込むことによる活力を付与。
 そしてモロッコに今一度守備への警戒心を押し付ける。
 この一手が両チームに与えた影響は大きかったように思う。






モロッコ。
・5−4−1と3−4−2−1の行き来を基本と考えて試合開始。
・早々に先制を許してしまったことは想定外だったハズだが
 「まだ慌てるような時間じゃない」。
 3+1(アムラバト)での前進はそれほど悪くなかったように思う。
・悪くなかったように思うが、
 しばらくの間はボックス幅での前進にこだわりがあるように感じられ、
 これをフランスに上手く守られていた。
 エムバペが前残りする(自分たちから見て)右サイドでハキミが浮くのだから
 もっと徹底してそこから前進すればラクなのにとは思った
・負傷を押してスタメン出場したっぽい主将のサイスが21分に交代。
 これに伴い4−1−4−1を基本フォーメーションに。
 徐々に右サイドを侵略出来るようになってくる。
・後半立ち上がりから半ばまでの右サイドは特に良かった。
 右SBハキミ、右SHジエシュ、右IHのウナヒに加えて
 左IHのアマラーや左SHのぶファルまでもが時に出張してきて、
 コンビネーションによる突破とクロスで得点の匂いを濃くしていく。
・しかしながらゴールが奪えないでいると、
 77分にエザルズリを投入して4−4−2へ変更。
 フィニッシュの部分に注力するぜということだったと思うんだけど、
 実はこれがフランスの2DHと2CBを守りやすくさせたのでは。
 流動性のある2列目4人+CFに対して、
 中央で動かなくなる2トップというのは
 人数の圧力は受けるものの監視下に置きやすいというメリットも生まれる。
 個の能力で上回りさえすれば、むしろ危険性は低くなるだろう。
・ともあれ、ボールに執着し幾度となく惜しいシーンを作り出しはしたが、
 ついぞゴールを奪うことは叶わなかった。
・後半になって左SBに投入されたアッラーがイマイチだったのは影響したかなー…。
 左サイドを彼に抉って欲しい場面で、
 仕掛けずにバックパスでやり直していたのは1度や2度ではない。
 左からも揺さぶれていたら……とは考えてしまう。
・ボールを持っても普通に強いチームだったのは間違いない。
 フランスの先制時に
 「これは第三者がいちばんつまらなく感じる展開のスタート」みたいなことを思ったのは
 和泉だけではないと思う…。
 そんな思いを抱いてしまって申し訳ない。
・アンカーの4アムラバトは凄くいい選手だと思う。





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