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クロアチア 2−1 モロッコ
W杯/3rd place
(22/12/17:カリーファ(カタール))
フジ



クロアチアスタメン

____14____
18___9___7
___8_10___
4__20_24__2
____1____

クロアチアの背番号付き選手リスト


モロッコスタメン

17___19___7
__11___8__
____4____
25__20_18__2
____1____

モロッコの背番号付き選手リスト




グループF第1節以来の「再戦」。
前半は3位決定戦らしい互いに攻撃志向の強い試合が展開され、
クロアチアのリードで折り返し。
後半は負傷交代が続いて状況が難しくなるモロッコに対して
クロアチアがリスクを減らしながら上手く逃げ切った。




クロアチア。
・このチームの基盤であっただろう3センターではなく、
 ブロゾビッチが外れての2DHで試合に入った。
・前半はモロッコのIHを動かしながらアンカー脇に刺す縦パスを狙う意図が見られた。
 この相手DHの高さに縦パスを入れていく作業は3センターの際にも行っていたもの。
 同じ志向を持ちながら敢えて異なるフォーメーションで臨んだのは、
 この縦パスを奪われた際のリスク管理として
 DHを確実に2枚残しておきたかったからなのでは?と思ったり思わなかったり。
(モロッコの各選手には推進力があり、カウンターが鋭いのは誰の目にも明らか)
・いや、それは考え過ぎで単にブロゾビッチのコンディションの問題で
 じゃあマイェルをスタメンだとなった時に
 コバチッチとモドリッチの2DHの方が安定するからじゃね?とも思う。
・だけど、左SBに従来は攻撃の選手であるペリシッチをスタメン起用していて、
 彼は明らかにタスクとして左で高い位置に出ていく場面が何度もあった。
 そうすると仮に彼が出ていったスペースを使われた時にグヴァルディオルが左に出ていくから
 グヴァルディオルのポジションを埋めつつもバイタルに一人置いておくために
 2DHで臨んだ可能性が…。
・真相はクロアチアの現場のみが知るところだけど、
 クロアチアがモロッコのカウンターを警戒していたのは
 66分の選手交代をみても間違いないように思う。
 負傷による選手交代でDFラインが即興と言っていい状態になったモロッコに対して、
 ペトコビッチとパシャリッチの投入は
 「中盤で保持して更にガタガタにしておいてからラストパスを送って仕留めなさい」のではなく
 「中盤すっ飛ばして前の選手だけでどうにかしろ」というメッセージに感じられるからだ。
・ピッチ上の選手たちはこの交代の意図を察して上手く振る舞っていただけでなく、
 モロッコがアンカーのアムラバトをCBに下げざるを得なくなった際には
 全体で前から奪いに行く姿勢を見せていた。
 賢い。






モロッコ。
・先のフランス戦で見せた「ボール持ってもやれるぜ?」をこの試合でも披露。
 特に右サイドの7ジエィフと2ハキミのコンビネーションは強烈。
・しかしながら、ボックス内でクロアチア守備陣を上回ることが出来ず。
・左SBに3マズラウィが起用出来ていれば、
 もう少し左からもクロアチアに脅威を与えることが出来ていたのかも…。
(彼はフランス戦でスタメン出場から途中交代してしまい、この試合はベンチ外)
・そして決定的だったのは、やはり2CBが共に負傷交代。
 アムラバトをCBに下げざるを得なくなり、
 結果、最後の最後にギアを上げることが出来なかった。
・7試合を戦い抜く個々の体力精神力と選手層の問題とも言えそうだけど、
 そういったことを実感出来たのは素晴らしい収穫だと思う。





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