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藤枝順心 1−0 十文字
高校女子サッカー選手権/F
(23/01/08:ノエビア)
TBS



行けるのなら縦に速くという藤枝順心と、
ショートパス主体で繋いでいく意思の強い十文字。
互いの特徴が良く出ていた上に強度も十分。
相手ゴールへ向かう迫力という部分で上回っていたことが
藤枝順心の勝利に繋がったのかな…。



藤枝順心。
基本的には4−3−3なんだけど、
「行ける」となった時には右IH20が躊躇なく最前線まで飛び出してきて
4−2−4のような状態に。
そしてこの最前線の4枚がいずれも前への強さ、身体の強さを持っていて、
更に自分が決めるんだという気持ちを目に見えて発していたように思う。

縦に速いことと前4枚に「自分が」という意思があることとで
幾分、攻守完全分業制な雰囲気があったか。

そういう中で、
後半に相手右サイドへのケアを強めた部分も含めて
左IH15がよく気を利かせていたように感じる。

目を引いたのは右CBの18。
170cmと高さがあって、守備範囲の広さとカバーリングの速さが良い。






十文字。
4−3−3で、ショートパスを中心に繋ぎながら全体で押し込んでいくサッカー。
右WGの12が中に入って、大外を上がっていった右SB8の正確なクロスを入れていくパターンは
かなり得点の香りを漂わせていたと思う。

エースだと紹介されていたCF9も含めて
どの選手も技巧派に分類されるタイプで(いや、12はそこまででもないか)、
それゆえにビハインドで迎えた最終盤では
ちょっと難しいかなという雰囲気を感じたのが正直なところ。
真ん中で体を張って収められるタイプ、
高さで勝負出来るタイプがベンチに1人でもいれば…。
相手も逃げ切りを図っている中で
パスのテンポアップとかより狭いところを通してとかで崩すのは
なかなかの難易度だものね。

特に良いなと思ったのはアンカーの7。
ネガトラの瞬間に相手がボールを出してくるコースを読む眼が抜群で、
ターンが上手くて、
サイドへの中距離パスをチラつかせながら中央レーンに縦パスを刺せる。
十文字のサッカーにも非常にマッチした能力を有していた。




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