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横浜FM 2−1 甲府
FUJIFILM SUPER CUP
(23/02/11:国立)
日本テレビ



横浜FMスタメン

エウベル____ロペス_____水沼
________西村________
______渡辺__喜田______
永戸____角田__畠中____上島
________オビ________



甲府スタメン

________ウタカ_______
水野______長谷川_____鳥海
______佐藤__松本凪_____
三浦__マンシャ__山本____須貝
________河田________



戦い方と試合展開は甲府も想定していた範囲内だったと思われるが、
その中でも特にトランジションの部分で横浜FMが甲府に違いを見せて試合を支配。
危なげなく勝利を手にした。



横浜FM。
ここ数年続けてきたサッカーを今季もやるよ、という試合だった。
最後尾から繋ぐ。
SBは中に入ることもある(この試合における上島はとりあえずこの考え方の外にあったけど)。
流動性はありつつ大外使って相手を広げることは怠らない。
ロストした瞬間の鋭いネガトラ。

昨季多く試合に絡んだ選手の中からからGK高丘、DF岩田、FW仲川がチームを去ったけど、
まぁ、チーム力がそこまで大きく落ちるということはないでしょう。
ボランチがもう1枚出てきて欲しいかなという気はするけど。

柏から獲得したCB上島の右SB起用は、
小池龍、松原のコンディションによる緊急的なものなのかな。
この試合に関しては前に行かずに「左肩上がりの後ろ3枚確保」な動きで、
パスを受けるタイミングやポジショニング、
縦パスを刺すタイミングで
何度かズレが生じてはいたものの、
大きな問題にはならずにこなせていたと思う。

まー、今季も優勝争いに絡んで来るでしょう。






甲府。
篠田新監督を迎えて、基本フォーメーションは4−2−3−1で行くモヨウ。
守備時は長谷川が前に出ての4−4−2化で、
この試合のための対策としてSHも前に出る4−2−4化を厭わず、
横浜FMのDFラインを牽制してボランチを経由しての前進を阻もうという狙いが見て取れた。
渡辺が降りて受けようとする動きを見せると松本凪がデート、
佐藤が右にズレて水野が左DHに降りるという動きもセットで仕込んでおり、
「前で剥がされたらスカスカの中盤をサクッと運ばれるのは覚悟の上で
 横浜FMのDFライン〜ボランチのところに制限をかける
(そして奪えたらショートカウンターで刺したい)」
という設計。

もう少し奪ってショートカウンターの形を作りたかっただろうけど、
思いの外やられていたという雰囲気でもないプレーぶりで、
横浜FMの前進に対しては想定の範囲内でやれていたんじゃないかな、と。

また、低い位置で奪ってからカウンターに出ていこうという場面でも、
出来れば前で一旦収めて全体で迫力を持って出て行きたかっただろうけど、
これが横浜FMに潰されていた中でも
逆カウンターに対して慌てふためくような雰囲気が無くて、
何というか、
「差があるのはわかってるのでやりたいことが阻まれても
 そういうものとして引き摺らずにもう一度機会を伺おう」
みたいな心積もりが、
チーム全体で出来ていたような感じ。

J2を舞台にボールを握るのと構えてカウンターを狙うのと
バランスをどう取っていきたいのかは不明だけど、
どちらに針を振るにしても、
一定以上のクオリティは発揮できそうだなとは思った。




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