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讃岐 １－０ 岩手
Ｊ３／第13節
（23/06/11：Pikara）
DAZN
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿森本＿＿＿＿＿＿＿＿
福井＿＿＿＿＿＿後藤＿＿＿＿＿＿＿森
＿＿＿＿＿長谷川＿＿江口＿＿＿＿＿＿
臼井＿＿＿＿奥田＿＿宗近＿＿＿＿川﨑
＿＿＿＿＿＿＿＿今村＿＿＿＿＿＿＿＿
岩手スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿佐藤＿＿＿＿＿＿＿＿
藤村＿＿＿＿＿＿ケネス＿＿＿ヒョンス
＿＿＿＿＿＿松原＿＿李＿＿＿＿＿＿＿
新保＿＿＿＿斉藤＿＿田代＿＿＿＿＿南
＿＿＿＿＿＿＿＿丹野＿＿＿＿＿＿＿＿
直前の天皇杯で得た手応えを持ち込めた讃岐と、
どこかふわっと試合に入った感のある岩手。
１－０という結果は概ね妥当と言えるだろう。
讃岐。
（試合を現地／映像で確認出来ていないので
選手や観戦したサポーターの言葉を拾った中からの推測に過ぎないが）
７日の天皇杯２回戦、vs磐田との中で得たものを
上手くこの試合に持ち込めたという印象。
具体的にはウラ狙いの色を強めた１トップの森本、
森本がDFラインを引っ張ったことで出来るスペースを享受する後藤、
（先制にして決勝のゴールはまさにこれが言える）
右サイドの森と川﨑の関係、
スタメンの座を勝ち取った森本、宗近、今村。
前半立ち上がりの岩手のルーズさも手伝って、
森本がウラ抜けから決定機を二度迎えたことも
チームに「行ける」という確信を与えただろう。
（森本は、どちらか決められるように練習からまた頑張ろう）
遅攻においても、どちらのサイドからも外外での前進が出来ていた。
讃岐は、人選は割と細々と変わりながらも
SB、SH、時にDH及びトップ下が連携してのサイドでの前進については
いつでも一定の質を発揮出来ていると思う。
（この日の右サイド川﨑・森、左サイドの臼井・福井のセットは、
どちらも今季公式戦のすべてを足しても90分にも満たないことが
調べずともわかる組み合わせである）
あとは、やはりアタッキングサードに侵入してからの質ということになる。
今日の流れであれば、前半、もう少しサイドからも好機に至れたのではと思う。
守備面では、森本が活用するスペースを用意する狙いもあってか、
普段より少し低い位置で４－４－２でセットした上に、
「２」の相手CBを牽制する意識が低かったように感じた。
そうして相手が全体的に前に掛かったところで、
ボールを奪取して森本でロングカウンター一発…。
もっと全体が洗練されれば、そうした場面が増えてくることと思う。
洗練されるべきは、「４－４」ブロックの間に立った相手へのケア。
フリーマン然とした振る舞いのケネスにはボックス幅で、
少し降りた佐藤辺りの選手に長谷川と福井の間で、
それぞれけっこうな頻度でパスを受けられていたのはちょっと危なかった。
この点に関しては、岩手の拙攻に助けられたという見方も否定出来ない。
ともあれ。
沈みゆく沼に底を見つけ、踏みとどまれたのは良かった。
手応えが結果に繋がったという流れも、精神面で大きいように思う。
次節、内容の伴った引き分け以上の結果をもぎ取って、
自信を更に醸成させていきたい。
岩手。
トップ下のケネスがボックス幅でフリーマンとして振る舞い、
彼に預けて後方から押し上げていくパターンと、
左サイドの藤村、新保のコンビネーションが主な攻撃方法といった感じだったが、
ケネスに預けてからの展開にちょっと難があった印象。
藤村は中に入る動きが出来ない選手ではないと思うのだけど
積極的にケネスとのコンビネーションを発動させようという気配が薄く、
ヒョンスは右に張っていくのが専門という雰囲気。
松原は李との分担で前に出ていく役割のように見えたが
危険な飛び出しがあるわけでもなく、
李は後方待機でボールの逃し口と循環役に徹していた。
また、左サイドの藤村、新保コンビも、
そうした狙いだったのか、森、川﨑コンビの前にそうなってしまったのかは不明だが
サイドを深く抉る意識に乏しく、
これも讃岐（特にCBの２人）にとっての守りやすさに寄与してしまっていた。
また、これらとは別に１トップの佐藤が何度かDFラインとの駆け引きでウラを狙っていたが、
ここにはさほどボールが出てくることはなかった。
守備では、特に前半は全体がふわっとしていた印象で、
とりわけ２CBは、森本にあまりに自由を与え過ぎており、
（この雑感を上げるまで選手や監督のコメントは読まないようにしてるので
アクシデントだったら申し訳ないんだけど）
斉藤が21分で甲斐に代えられたのは妥当だと思う。
また、田代、甲斐がボールを持ち上がることに躊躇を見せないように
全体で押し込んで攻撃しようという意思がある割りには、
奪われた際の中央の選手の帰陣が遅いように感じた。
前半の、讃岐右サイドで森が抜け出してのクロスに森本がニアへ飛び込んだ場面で、
森本より先にボールに触れて難を逃れた選手が右SBの南だったことと
（讃岐から見ればピッチの左に位置してるハズの選手が右ポスト際のボールに身を投げ出している）
讃岐のゴールシーンで自身の脇をドリブルで運んでいく後藤を、
彼がドリブルを始めた際にいちばん近くにいた李が、
ジョグでのんびり着いて行くだけの場面の２つは、
象徴的と言えるでしょう。
岩手サポには悪いけど、総じて、順位表で上にいるチームとは感じなかったが、
前節終了時点で５勝２分５敗。
内容は不明ながらこの数字を見る限りでは
「割と波があるチーム」であり、
この試合が悪い方の顔を見せていたのかも知れない。
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