menufootballmatch




【U-17】日本 8−4 インド
U-17アジアカップ/GL(3)
(23/06/23:ラジャマンガラ(タイ))
DAZN



日本スタメン

_____名和田__高岡______
川村______________望月
______宮川__矢田______
小杉____永野__本多____柴田
________上林________



強度という部分ではグループDでいちばん劣る印象だったインドを相手に、
後半はバタバタしてしまった日本。
この得難い経験を、チーム全体で糧にするしかない。



日本。
・この試合でもビルドアップ時は右肩上がりの「3+2」。
(後半は左SB吉永を前に出して右SB黒木はステイの左肩上がり)
・前半は、メンバーが大幅に変わった中でもこのチームらしさが出ていた。
 2点目を記録するまでに時間を要したものの、
 ゴールまでに偶発的ではない攻撃でポストに2度、バーに1度当てており、
 内容としては十分だったと言える。
・HTの3枚替えで臨んだ後半、早々にFKから失点したことでバタバタしてしまった。
・DFラインが2枚代わったことはその要因足り得ると思うが、
 守備での対応でもビルドアップでもミスが頻発してしまったのは
 ナイーブと評されても反論出来ないだろう。
・厳しい言い方をするけど、黒木と、左SBとしての吉永は、
 この大会、ここから先では起用出来ないと思う。
・おそらくだけど、森山監督は中島も投入したくなかったのだと思うのだが、
 彼を左SHに起用したのはちょっと理解に苦しんだ。
 吉永をより前に出したいがために後方をカバー出来る選手として起用したのだろうけど、
 ビルドアップでのバタバタを考えれば、
 中島は宮川か矢田に代えてDHで起用すべきだったのではないか?
・後半の失点とピンチは、1失点目を除いてすべて自分たちが招いたもの。
 1つには、相手がこちらの「3+2」ビルドアップに人数合わせをした上で
 圧力を掛けに来るようになった変化に対応出来なかったこと。
 特にDHの宮川と矢田は疲労で細かなポジショニングが出来なくなっていて
 DFラインの3人をまったく助けられなくなってしまっていた。
 もう1つは、ロングボールへの対応と攻め上がったあとのサイドのウラのスペースへのケアが
 疎かになっていたこと。
 ロングボール対応ではSBの絞りとDHのカバーが乏しく
 CBが競ったあとのボールをかなり拾われていたし、
 サイドのウラのスペースに関しては、
 特に黒木が対面の相手に自由にパス出しを許すことで
 インドの左サイド深くを何度も突かれてしまった。
・日本が突き放しても突き放しても心折れなかったインドのメンタルは見事だったけど、
 後半の45分+AT8分の間、
 能力的に歯が立たなくてやられていたわけでもないのに
 同じやられ方が続いてしまったのは、
 大きな問題点でしょう。
・ほぼほぼ勝ち抜けが決まっていた試合、
 得点差の中で起きた事案で良かった。
・後半も上手いこと試合を進められていれば、
 GKの交代もあったんじゃないかと思っていたので、
 そこも残念。
・MOMは高岡にあげたい。
 最後の最後まで運動量が落ちずに
 前線からの献身的な守備とスペースへのロングボール引き出しを担い、
 好機に絡み続けた。
 7点目のきっかけとなる開脚インターセプトも、
 それ自体が見事であると同時に
 さんざ走り回ったあとの後半ATであれをやってのけたことに感動を覚えた。
 彼自身にゴールが生まれることで報われて欲しかったよ。






インド。
ボール保持時はアンカー(6だったかな)を置いて、
彼を経由しながら足元足元で繋いでいきたい意思を基本としつつ、
左CBと左SBの選手はスコーンと前に蹴っ飛ばすことを許されていた様子。

前半は、運動量と強度が全然無くて、
疲労の蓄積によるものなのか単純に能力ゆえなのかわからなかったけど、
0−3で「行くしかない」後半を迎えてからは、
前目の選手は日本のビルドアップに対し積極的に寄せていくようになった。
同時に、後方の選手はロングボールの比率をぐっと増やし、
バタバタする日本の守備陣との肉弾戦を厭わないように。

1枚目の交代カードを切ったのが85分とかで、
それも含めて、
スタミナ配分とかどう考えていたのかさっぱりわからない、
不思議なチームだった。




menufootballmatch