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【U-17】日本 3−1 オーストラリア
U-17アジアカップ/QF
(23/06/26:パトゥムターニー(タイ))
DAZN



日本スタメン

_____名和田__道脇______
吉永______________佐藤
______山本__中島______
小杉____永野__本多____柴田
________後藤________



入り方を間違えた相手に対しきちんと前半でリードを奪った日本。
後半の押し返しにも屈せずに押し返し返しての勝利で
見事にU-17W杯出場権を獲得してみせた。



日本。
・この試合でもビルドアップ時は(以下略)
・特に守備面において機能していなかった相手の3−4−2−1に対して、
 中盤で奪取してからのスピーディでコレクティヴなボールの動かし方、
 「4」の前後の使い方、
 「3」の外側に早めに入れる判断などが本当に素晴らしかった。
・後半、相手が人と配置を変えて圧力を強めてきた中でも、
 1失点で踏みとどまるのみに留まらず、
 隙あらば裏返して追加点を狙っていく姿勢を貫けたところに
 逞しさを感じた。
・高岡の追加点には思わず声が出た。
 右外を匂わせて刺した佐藤のパスも素晴らしかったし、
 インド戦で走り倒してくれた高岡がゴールで報われたことが嬉しかった。
・この大事な試合で、理解力が深く声量の大きいサポが来ていたこともポイント。
 DAZNを通じて、彼らの声がスタジアムを支配していたことは語り落とせない。






オーストラリア。
1トップを務めていたらしい9を出場停止で欠き、
それに伴い配置を変えたことが響いたのだろうか。
彼らの基本フォーメーションらしい3−4−2−1で試合に入るも、
(この「2」はシャドーというよりは低め且つやや中央寄りに位置するWGという感じだった)
攻守両面でこれが機能してなかったのは、
日本としては有り難かった。

特に「2」と「4」の両サイドの選手が日本の選手により完全に分断されていて、
「4」の両サイドの選手は「3」の外側の選手が中央からカバーリングに出てこず、
守備では日本のSBとSHをどう見張ればいいんだ?状態に追い込まれており、
ちょっと気の毒ですらあった。

3バックの選手たちは、高さも強さも速さもなくて、
なるほど3枚置かないと厳しいんだなと思わせるレベルだった。
(3枚置いても…説すら感じさせた)

HTの2枚替えに伴い、
中盤フラットでWGが高い位置でしっかり開く3−4−3に変更。
1トップに入っていた最重要人物の17イランクンダが右WGに移動、
水沼貴史に「走れる選手」と評された22が左WGに入り、
「2」の一角をやっていた「ゲームを作れる選手」(水沼貴史)10がボランチに落ちて、
更にビハインドをひっくり返すべく前から圧力を掛けてきたことで
ようやくこのチームの強い部分が出て来たといった感じ。

17イランクンダは感情のコントロールがまだまだっぽい雰囲気ながらも
圧倒的な速さとキレを見せ、
22は縦に仕掛けての左足クロスも持ち替えての右足もアリ、
前を向いてボールを持てるようになった10は左足から危険なパスを振り分けていた。

また、17に変わって1トップに入った7(彼はたぶん「2」の一角だったのかな、前半は)目掛けての
後方からのロングボールの比率も増え、
1得点はそこから生まれたものであった。

…本当に、前半は何だったのか。

3バックの弱さはそのままなので、
日本が雑めのクリアでも好機に転換出来る場面があったりしたものの、
「行くしかない」状況もあって
押し込み続けることは出来ていた。
決定機の数は少なかったけど、
前半とは完全に別のチームになっていて、
0−0であの攻撃を受けていたらわからなかったよね、と思う。




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