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讃岐 １－２ 琉球
Ｊ３／第16節
（23/07/02：Pikara）
DAZN
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿森本＿＿＿＿＿＿＿＿
吉田＿＿＿＿＿＿後藤＿＿＿＿＿＿＿森
＿＿＿＿＿長谷川＿＿江口＿＿＿＿＿＿
深港＿＿＿＿宗近＿＿小松＿＿＿＿川﨑
＿＿＿＿＿＿＿＿今村＿＿＿＿＿＿＿＿
琉球スタメン
＿＿＿＿＿＿野田＿＿阿部＿＿＿＿＿＿
白井＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿中野
＿＿＿＿＿＿武沢＿＿平松＿＿＿＿＿＿
福村＿＿＿＿＿森＿＿柳＿＿＿＿＿高安
＿＿＿＿＿＿＿カルバハル＿＿＿＿＿＿
讃岐は前半の振るわなさから、
琉球は後半の消耗と人が代わるごとに落ちる機能性とから、
共に２連敗中だということに納得度の高い90分となった。
主審が提示したATよりも前半を一旦早く切り上げてしまうハプニングも。
讃岐。
とにかく前半の出来が悪過ぎた。
いつもの４－４－２セットの守備に、
琉球に保持され続ける状況を見て後藤を少し下げての４－５－１セットも交え、
「４－４」ないし「４－５」でコンパクトに人を並べてはいたものの、
特にMF陣において、
ボールへの反応が常に一歩遅いと言うか、
「来るぞ」という心の準備が無く「来た、行かなきゃ」と後追いしてると言うか…。
悪くない距離感で人が配置されているにも関わらず、
その人と人の間の広くはないスペースをガンガンパスで抜かれ、
あるいは潜り込んだ相手選手のボールキープを許し、
遅れて周囲の選手が反応したところをまた使われての繰り返しだった。
２失点は両方ともCKからのものだったけど、
前半のうちに流れから２～３失点していてもおかしくなかったと思う。
また、攻撃面でも、これまでの試合で出来ていた保持と前進の質が落ちていて、
自分たちで自分たちを苦しくしている印象が残った。
最後尾では奥田の不在にその原因を求めることが出来るかも知れないけど、
ハーフウェーを超える辺りや超えてからのボール回しでも細かなズレが頻発していて、
この試合ではチーム全体でデキが悪かったと言い切れる。
後半は、こちらが人を代え並びを変えしていたことと
琉球側の要素が重なって
ある程度押しているようには見えたものの
効果的な攻撃、狙っている崩しを出せていたとは言い難い。
「これで勝てないのはきっついなー」という前々節、前節とは違い、
「これじゃ勝てないよなー」という試合でした。
森本。
ナイスゴール。
それ以外はあんまり良くなかったけど、
FWはやっぱり１つ決めると変わってくると思うので、
次節以降に更に期待。
森。
基礎技術の高さと責任感の強さを、後半、改めて感じさせてくれた。
今日も惜しいのがあったけど、彼はミドルが１つ決まると、
チーム内での求心力がより高まると思ってる。
吉田。
深港との連携の部分もあるにはあるんだけど、
それ抜きに、原則としてやらなきゃいけない「対面選手についていく」が
出来ていなかった場面が前半にいくつか。
（出来ていなかったというより吉田としては受け渡した気になっていたのだろうというプレーだった）
次からは頼む。
深港。
合流、即、スタメンという状況の中で、普通にやれていた。
琉球の攻撃で厄介な、中野と高安のどちらを捕まえておくかという点についても、
彼個人の判断は正解を選択し続けていたと思う。
吉田を声で動かせればなお良かったけど、
まぁ、合流してからの時間を考えればそれは求め過ぎか。
米山監督。
HTで選手交代が無かったのは意外でした。
よほど喝入れてくれたのかと思ったら
キックオフのロングボールがボックス幅でゴールラインを割って
すごくがっかりしました…。
あの件についてはちょっと強めに怒って欲しいです。
それから、
小松が出場している時には彼を前線に上げるパワープレーも選択肢にあるようですが、
パワープレーもあるのなら
・放り込み方
・競った選手がどこに落とす狙いなのか
・競る瞬間の周囲の選手の動き出し
といった部分も詰めておいて欲しいです。
琉球。
基本フォーメーション４－４－２から右肩上がりに可変。
３－１－４－２となり「４－２」で５レーンを上手く使い分けての攻撃。
「３」の外側は左足に定評の福村とＪ１での実績も十分の柳で
（柳が４バックのCBってイメージ無いなと思ってたんですけど、
攻撃時に３バックの右CBになることが前提なのであれば納得感がある）
いい可変だなと思ったものの、
福村と柳は彼らの攻撃面での良さを出せているとは言い難かった。
（讃岐が森本１枚残しで彼らの良さを出しやすい状況だったにも関わらず…）
主にタクトを振るっていたのは「１」となるレフティの平松。
前半は前線に動きがあったので、彼が振り分けるパスも効果的でした。
後半は、ガチャガチャした展開の中でやりづらさはあったのだろうけど、
「前が使えないのならば」と
福村、柳、森と共にペースの安定を図ることが無かったのは、
彼がより良い選手になるための課題になりそう。
「４－２」による５レーンの使い分けは、
左外にドリブラーの白井、
右外と右HSを中野と高安でシェア、
（中野が左利きで高安と前後を入れ替えるアイデアも交えてたのは良かった）、
縦横無尽に走りポケットまでダイナミックに飛び出していく武沢、
中央で悠然と構えるベテランFW陣
…という、大きく違うキャラクターにより為されていて、面白かった。
面白かった一方で、
ベテランFWたちのテンポ感と
その他の選手たちのテンポ感にズレを感じたのも事実で、
前半、讃岐のMF列であれだけ受けてラクなボール展開に持ち込んでおきながら
崩し切る場面では讃岐DF陣に阻まれることが多かったのは、
このズレに起因しているのだと思う。
例えば武沢は思い切りの良い飛び出し自体は素晴らしいけど、
飛び出すタイミングが阿部がキープした瞬間と重なれば、
より捕まりづらくなるでしょう。
守備面においては、
彼らどうこうでなく讃岐の保持前進がイマイチだったので
触れられる部分が無いなとは思うんですが、
後半、選手交代が重なってピッチ内がガチャガチャしていく中で、
中盤より前の統制がどんどん取れなくなって行って、
トランジションゲームのような雰囲気になると
だいぶ後手を踏みそうだという印象でした。
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