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【女子】ザンビア 0−5 日本
W杯/GL(1)
(23/07/22:ワイカト(ニュージーランド))
BS1
日本スタメン
________田中________
____宮澤______藤野____
遠藤____長野__長谷川___清水
_____南__熊谷__石川____
________山下________
※交代はのちほど
日本とザンビアの間に能力差があったのは間違いないが、
日本がきちんとザンビア対策をした上に
基本となるやり方の部分での噛み合わせも影響しての、快勝だった。
日本。
・最も警戒すべき相手のCF11への対策が万全だった。
3バックであることを利しての挟み込みの徹底と深みのあるカバーリングで
殆ど前を向かせず、1度もスピードに乗らせなかったのは見事。
・また、
(もとよりそれほど精度がある感じではなかったが)
11を始め前線に蹴ってくるボールを苦し紛れにさせていた前線守備も良かった
・相手の4−1−4−1及びIHとSHの守り方に対して
特に左サイドでのボール回しが的確に行われ、
綺麗な崩しで深さを取れていた。
こうした、遠藤の左足と宮澤の創造性を発揮できる状況を
強豪国相手にも作れたらいいよね。
・後半、全体を押し上げてきた相手に対して、
背後を狙う意思統一が即座に取れていたのも良かった。
・田中、植木というCFの2人に初戦で得点が生まれたのは大きいと思う。
以降の試合で苦しい局面を迎えた時に、
きっと2人がやってくれるという期待の醸成に繋がるだろう。
・先週のパナマ戦(親善試合)の時にも書いたけど、
この戦い方に見合った人選を行い、
昨秋の本格導入から長くはない時間でかなり機能的に仕上がってると思う。
この大会がどういう結果に終わるかわからないけど、
池田監督の手腕として大きく評価すべきでしょう。
ザンビア。
4−1−4−1が基本フォーメーション。
日本にボールを持たれる中で1トップを残して人数を揃えて守ってはいたけど、
IHがけっこうふらふらと前に出て行く、
それに伴いSHが絞り気味になる、
DFラインはけっこう簡単にガタガタになる
…といった感じで、
日本のWB+DH+シャドーに簡単に振り回されたり、
ウラを取られたりしていた。
後半は時折4−4−1−1のようになりながら、
全体で押し上げて日本が中盤でボールを回せないようにしよう…という
意思を見せたんだけど、
後方からでも一発でウラを取れる日本に対して
効果的な前線守備が出来ないままだったので、
結果、自分たちのDFラインとGKの間に
より広大なスペースを提供することとなってしまっていた。
ビルドアップは4−1−4−1のまま始まるパターンと
アンカーが降りてSBとSHが上がる3−4−3化するパターンがあったんだけど、
いずれの場合も中盤の選手に受けるための工夫が無かったり、
後ろの選手の球出しの質がさほどでもなかったりして
日本の前5枚による五角形守備に捕まり続けていた。
苦しくなってロングボールを蹴っても、
予め深みを持って守っている日本の後ろ5枚に跳ね返され続け、
セカンドも拾えずでガチャガチャした展開に持ち込むことも叶わなかった。
そんな中で目を引いたのは、
右SHで先発して途中から左SHに回った17。
イメージとしてはF東京のアダイウトンをもう少し柔らかくした感じで、
日本が後ろ5枚は深みをもって構える選択をしていなかったら、
もっと球際勝負からの入れ替わりを食らってサイド突破を許していたんじゃないかな。
日本が自分たちのやり方を理解していたのに対して、
ではそれを逆手に取って…という発想にまで至れていなかったけど、
自分たちのやり方をするためのポジショニングをきちんと取るとか、
用意していたルートを最初に見るとか、
そうした部分はずっと継続出来ていたように見えた。
なので、
日本以外のチームとやった時に、
この試合のような内容、得点差にはならないのではないかと思う。
そこまで弱くないという印象だ。
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