menu>football>match
【女子】日本 3−1 ノルウェー
W杯/R16
(23/08/05:ウェリントン・リージョナル(ニュージーランド))
総合
日本スタメン
________田中________
____宮澤______藤野____
遠藤____長野__長谷川___清水
_____南__熊谷__高橋____
________山下________
※交代はのちほど
日本に対して敬意を払ってきたノルウェーだったが、
日本はそれを上回る内容を示してみせた。
次戦の相手にどう振る舞うかを強く迫るような、日本の勝ち方と言える。
日本。
・5−4−1で自陣に構える相手に対して、
3バックと2DHで相手「4」の中央2枚を、
南、長野、宮澤、遠藤の左サイドで相手の右SHと右SBを、
それぞれ動かしながら、生まれたスペースを突いてのチャンスメイクが的確。
とりわけ、左サイドで崩しにかかる宮澤と遠藤の関係性は抜群で、
相手の右SB13はそうとうしんどかったように思われる。
・前半は特に意識的に左での保持、崩しを用いていた。
右シャドーにFW的な性格の強い藤野を置いていることが
左サイドからの攻撃をより得点の香りのするものとしていて、
池田監督の人選と配置に頷かされる。
・一部の時間帯で、相手のロングボールに対し間延びして
セカンドを拾えなくなっていた。
5−4−1化するなら「5−4」はコンパクトにしなくてはならないが
ロングボールの配球元への圧力のバランスもある。
早々に5−4−1化して低くともコンパクトに構えるのか、
5+五角形を貫いて配球元への圧力を続けるのか。
スコア状況や試合の流れ、自身と相手の消耗などを鑑みながら
チーム全体で意思を統一して守りたい。
・配給元への圧力という意味では、
選手交代を積極活用するのもアリだと思うのだが、
1点リードの状況と崩されてるわけではない中において
バランスを重視した結果なのかな…。
・この大会における宮澤の決定率の高さは異常でしょ(笑)
ゴールデンブーツ、あるで!
ノルウェー。
基本フォーメーションは4−3−3ながら、
5−4−1で自陣に構え日本にボールを持たせるという選択をしてきた。
これが正解だったのかどうかはわからないけど、
おそらくは、前半、想定していたよりも疲弊させられたのだと思う。
後半、ボールを奪ったあとのプレーの精度は
疲労に由来するものであるのは明らかだった。
同点ゴールのシーンこそが本来の彼女たちのプレーなのは間違いないでしょう。
右HSを割っていくドリブル(たぶん右IHの選手)、
そこから右奥へのスルーパスで抜け出した右WGの選手のクロス、
ファーでのヘッドの折り返しに中央でやはりヘッドでズドン!という
一連の流れには、いかにも得意な形という雰囲気が漂っていたし、
やはり「高さ」「強さ」は相手の構えを揺すった時に発揮することで
得点に直結するものだと思わされた。
逆を言えば、
相手が高さ、強さで来るとわかっていて身構えてさえいれば、
よほどの高さ、強さでない限りはそこまでやられることはなく、
ノルウェーは得点シーン以外ではほぼほぼ、
日本が「ノルウェーは高さ、強さで来る」とわかっている状態に
高さ、強さで突っ込んで行って、
案の定こじ開けるには至らなかったということだ。
そして、そうなった遠因は、
5−4−1で引いて構えることで
攻撃がカウンターに限られていたことである。
前半、疲弊していない状態で、
自分たちでボールを持って仕掛け、
得点シーンのような形を狙い続けていたら…。
もちろん、ミドルサードで日本のプレスの餌食になって
ショートカウンターをバンバン食らってた可能性もあるんだけど、
得点シーンの見事さを見てしまったら、
そうした想像をしてしまうのは自分だけではないと思う。
menu>football>match