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神戸 ０－２ 広島
Ｊ１／第27節
（23/09/16：エディオン）
DAZN
広島スタメン
＿＿＿＿＿＿＿ヴィエイラ＿＿＿＿＿＿
＿ジュニオール＿＿＿＿加藤＿＿＿＿＿
志知＿＿＿野津田＿＿満田＿＿＿＿中野
＿＿＿佐々木＿＿荒木＿＿塩谷＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿大迫＿＿＿＿＿＿＿＿
神戸スタメン
汰木＿＿＿＿＿＿大迫＿＿＿＿＿＿武藤
＿＿＿＿＿川﨑＿＿＿＿山口＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿大﨑＿＿＿＿＿＿＿＿
初瀬＿＿＿＿本多＿＿山川＿＿＿＿酒井
＿＿＿＿＿＿＿＿前川＿＿＿＿＿＿＿＿
ハイプレスから楔への圧力、カウンター発動まで
広島が素晴らしい内容を見せて完勝。
神戸は他チームへのヒントにもなってしまう負け方だった。
広島。
ハイプレス、神戸のハイプレス回避ロングボールへの対応、
後半に幾度も見せた綺麗なカウンター…と、
個々の質の高さとチームとしての連動性、組織力を
遺憾なく見せた90分となった。
良過ぎて、チームとして書くことはあんまり無いなぁ。
（裏返しの話で、神戸のところで「広島のこれに苦しんだ」と書くことになるので）
中野は（たぶん）初めて観たけど、
身体が強い上に高さもあっていいですね。
満田はボランチでも素晴らしかった。
前に奪いに出る強さと、ボールを持った時の展開力。
低弾道で速い球質によるサイドチェンジは、
所属クラブを問わず本職ボランチの選手に見習って欲しい。
押し込まれた時にどうなるかという疑問と、
得点するという部分に明確に長所がある選手なので
前で使って欲しい気持ちは消えないですけど、
この試合でのボランチでの仕事も素晴らしかったことは否定出来ない。
神戸。
残り試合に向けてちょっとしんどい内容となってしまった。
前めの選手の個人の質により見せ場的なものはあったので、
やられっ放しのように見えるわけではないんだけど、
このチームの脆い部分が浮き彫りになるやられ方をしてしまったので、
しんどいと評するのは間違ってないと思う。
まず、ハイプレス耐性について。
これまでは個人の能力と対応力でどうにかして来たのだなと感じさせる、
この試合での個人の脆さとチームとしての引き出しの少なさだった。
大﨑は複数の選択肢からより良いものを選べる選手ではあるけれど、
自分で選択肢を創出出来る選手ではなく、
山川と前川は、足元は標準前後。
広島の強度でハイプレスを仕掛けられた時に、
個人でどうにか出来るレベルではない。
本多がどうにか初瀬に逃して初瀬からの展開というのはあったが
形と呼べるものにまではなっていなかったし、
何かしら、ボールの動かし方のパターンを作る必要性があるんじゃないかな…。
それから、大迫への楔に伴う周囲の動きについて。
大迫が余裕をもって前を向けない時のサポートの質が、
この試合ではとても低かったように思う。
無理めにでも前に展開した方がいい状況と、
一旦ボールを戻してやり直しを図った方がベターな状況とがあるにも関わらず、
この日の大迫は、
彼の判断ミスではなく周囲の状況から、
後者を選べなかったように映った。
山口は単にこの試合でのパフォーマンスが高くなかっただけとして、
川﨑には前への意識を強く持たせてる感があったので、
やはり大﨑ということになる…。
彼のアンカーは、自分たちが押し込み続けられる相手に限定した方がいいように思う。
そして、被カウンターの際の意外な脆さ。
フォーメーション的に広島が多くの場合で３枚をカウンターに割けるということがあったにせよ、
特に後半、ちょっとクリーンにやられ過ぎていた。
後半は多くの時間を３－４－２－１で過ごしていたのだから、
対応する枚数が不足するというのは本来であればあまり考えられないのだけど、
実際には後ろに２枚しかいない場面や
３枚いても中央レーンをパスで左に右に振られているさまが
何度も見られた。
３－４－２－１の練度という部分でも、
後方の選手のカウンター対応能力という部分でも、
大きな不安が残るやられっぷりで、
３失点目を喫しなかったのは僥倖と言えるでしょう。
こうした、この試合での現象を踏まえると、
引き気味の４－４－２でカウンターをベースに考えるサッカーであれば、
大迫、武藤というこのチームのいちばんの強みである２人の個の能力を削がずに、
チームとしてちょっと脆いかなという部分を覆い隠せるんじゃないかと思うんだけど、
サカつく脳のこのアイデア、どうでしょうね。
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