menu＞football＞match

---

讃岐 １−２ 鳥取
Ｊ３／第31節
（23/10/15：Pikara）
DAZN



讃岐スタメン

＿＿＿＿＿＿赤星＿＿川西＿＿＿＿＿＿
吉田＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿森
＿＿＿＿＿長谷川＿＿竹村＿＿＿＿＿＿
奥田＿＿＿奈良坂＿＿宗近＿＿＿＿川�ｱ
＿＿＿＿＿＿＿＿今村＿＿＿＿＿＿＿＿



鳥取スタメン

＿＿＿＿＿＿＿＿��尾＿＿＿＿＿＿＿＿
小澤＿＿＿＿＿＿富樫＿＿＿＿＿牛ノ濱
＿＿＿＿＿普光院＿＿世瀬＿＿＿＿＿＿
文＿＿＿＿＿鈴木＿＿増谷＿＿＿＿田中
＿＿＿＿＿＿＿＿糸原＿＿＿＿＿＿＿＿



６分の讃岐先制と30分の増谷（鳥取）退場。
２つのトピックから導かれ得るエンディングの、
最大限にドラマティックなものがPikaraスタジアムで上映された。



讃岐。
早々の先制弾は素晴らしく、
川西が前、赤星が後ろを担当したハイプレスもそれなりに機能した一方で、
前節前半ほどではないもののセットした際の中盤守備に緩さが感じられ、
好機はさほど与えずとも好機に繋がりそうなボールの流れを許し続ける…という
危なっかしい前半を過ごした。

具体的な問題点は鳥取がHSで刺してくる縦パスに対しての反応の鈍さ。
サイド〜HSで展開するコンビネーションの起点となるこのパスについて、
幾度となく通されてしまっていること、
通された瞬間に受けた選手を潰せないでいたことは、
「このままでは危ない」と思わせるに十分な事象だった。

鳥取に退場者が出ず、讃岐がこれを修正出来ないでいたならば、
相手にボールと主導権を握られた上で、
２失点以上の失点を喫していたのではないかと思われる。


幸いにして、リードを保った上に相手に退場者が出てHTを迎え、
やるべきこととやってはいけないことを整理したり
前半の問題点をどのように修正するか確認したりする時間を持てたのだが…。


後半始まってわずか５分で
「やってはいけない」中盤での孤立からボールロスト、
ショートカウンターに転じられての同点弾を浴びて、
チームが浮き足立ってしまう。

シーズンの流れとしても試合の流れとしても
「同点では終われない」という意識はありつつも、
一人多いアドバンテージを活かすことや
チームとして相手を崩していくという意思統一に欠け、
「粘り強く守って中盤で引っ掛けてカウンター」という
誰の目にもわかりきった相手の狙いにハマッてしまった。



いやー…。
せつない試合でした。

特に、同点にされてからの時間はせつなかった。

出しどころを探してボールを持ちながら困っている後方の選手。
足元、足元に「狙い所にしてください」とばかりに
弱々しく繋がれるばかりのパス。
幅や深みを取ることへの意識が感じられないボールと人の動き。
ボールを失った瞬間の反応の鈍さ。

生じている停滞感を拭うにはまたとない好機が訪れたにも関わらず、
負けるべくして負ける試合を演じてしまった…。



今季最低と言い切っていいこの試合において感じた好材料は２つ。
１つは川西。
動きが格段に良くなっていて、技術もアイデアも発揮出来ていた。
周囲がこれに反応出来れば、好機の数は増えそうだ。
もう１つは岩岸。
鋭いシュートがきちんと枠を捉えていた。
この試合では鳥取GK糸原がキャッチしきることでセカンドチャンスは得られなかったが、
直接ネットを揺すれずとも枠に納めていれば何かが起きる可能性が残る。
ゴールという数字に変わらない中でも、
シュートの質は追求しなくてはならない。






鳥取。
２CB＋２DHの保持から構成力のある普光院、世瀬が試合を作る。
左右にボールを散らせばSB、SHに＋１の３枚でサイド〜HSでのコンビネーションを発動し、
あるいは��尾、富樫がタイミング良くウラを取れれば一発の配球もアリ。

讃岐の右肩上がりで３枚スタートのビルドアップに対しては
両SHを上げての４−３−３化で人数合わせを行い、
スムーズな前進を阻む意図を見せていた。
讃岐が赤星へのロングボールでこれを回避する選択肢も持っており、
その対応は十分だったとは思わないが、
中盤を３枚にすることで左DHとなる普光院が
高い位置を取る川�ｱへのケアがしやすくなるこの仕組みは、
なかなか良いのではないかと思う。


退場者が出てからは自陣での４−４−１。
讃岐の拙さに助けられた部分はありつつも、
統一された意思のもと全員がハードワークしたこと、
カウンター時に前めの選手がスプリントしていくさま、
狙い通りの逆転劇を演じきった事実は、
やはり大きく評価すべきであろう。


吉井、Ｊリーグ初ゴールおめでとう。
ウチ以外の相手から、
或いはウチ相手だとしても今日じゃない日にして欲しかったけど！（苦笑）

---

menu＞football＞match

---