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讃岐 ０－０ 松本
Ｊ３／第37節
（23/11/26：Pikara）
DAZN
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿＿冨永＿＿川西＿＿＿＿＿＿
吉田＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿下川
＿＿＿＿＿＿竹村＿＿江口＿＿＿＿＿＿
臼井＿＿＿奈良坂＿＿宗近＿＿＿＿川﨑
＿＿＿＿＿＿＿＿高橋拓＿＿＿＿＿＿＿
松本スタメン
＿＿＿＿＿＿渡邉＿＿小松＿＿＿＿＿＿
山口＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿村越
＿＿＿＿＿＿米原＿＿安永＿＿＿＿＿＿
山本＿＿＿＿常田＿＿野々村＿＿＿藤谷
＿＿＿＿＿＿＿ビクトル＿＿＿＿＿＿＿
松本の攻勢、ボール保持の時間が長くなった試合だが、
後半は讃岐が守備で松本をコントロール出来るようになり、
終盤の消耗戦にまで持ち込んだ。
PKという決定的な場面はあったものの、ドロー決着は妥当の範囲内だろう。
讃岐。
高い個人の能力に整備された組織の掛け合わせで攻めてくる松本に対して
受け身に回らざるを得ない展開になるも、
吉田、冨永をそれぞれ１列落とした５－４－１への変更でどうにか受け止め、
数少ない攻撃の機会ではまずは最前線の川西を見つつ、
左右への大きな展開も交えて好機を作ることは出来ていた。
更に、後半になると勇気を持って守備開始位置と最終ラインを高く設定。
プレスが剥がされドリブルで運ばれる怖さと戦いながら、
（実際に中央を運ばれて危ない場面が無かったわけではない）
松本の強力な前線の選手を自分たちのゴールから遠ざけることに成功。
コンビネーションで崩しクロスまで持っていきたい松本に、
何度も攻撃のやり直しを強いてみせ、
走り合いとなった終盤には
吉田に加えて途中出場の高橋尚、岩岸で際どいシーンを作り出した。
結果としてスコアレスドローに終わったが、
今季コツコツと積み重ねてきた「良い守備から良い攻撃」を
体現出来たと思う。
このクオリティをシーズンに渡って安定的に発揮すること。
そうして上位を争う相手にも競った試合をし、その上で勝てるようになること。
Ｊ２昇格を掲げるのであれば、求められるのはそういうレベルであろう。
それが、単発的には出来そうだ／出来るぞということを示した。
高橋拓。
久しぶりの試合が押し込まれる時間の長い前半となったのは
試合勘という意味では却って良かったのかも知れない。
与PKは余計だったけど、
自分で責任を取ってみせたことを含めて十分な仕事ぶりだったと思う。
試合直後のインタビューで「香川からバスで来た」を織り込んてくる気の遣い方は素敵だったよ。
松本。
左サイドを攻撃の中心に置いての、
常田、山本、米原、山口によるスムーズなボールの動きと
山本の左足、山口の右足という２つのクロスの選択肢。
これに圧倒的な高さ強さのある小松と、
往時ほどではないにせよまだまだ仕事のできる渡邉、
右SHがスタートポジションながらほぼほぼトップ下のような振る舞いの村越が
合わせていく形は破壊力十分。
左が詰まったとあらば
後ろでの組み立てから純正SBとして前に出てのクロスまで自在の藤谷を右で活かすこともあって、
能力の高い選手を各ポジションに抱えていることを感じさせた。
（前半途中に５－４－１とした讃岐を見て、
後半は予め彼を高い位置に置くことで吉田を完全に後ろに押し込めて
更に全体で讃岐を讃岐ゴール前に留めようとした意図も見せた）
（讃岐が勇気を持ってハイラインを敷いたことで結果として大きな成果は無かったけど、
藤谷はきちんとこれに対応していた）
押し込んだあとのネガトラの強さも含めて、
やはり昇格争いを演じてきたチームだなという印象。
強かったです。
小松。
行き先がＪ２なのかＪ１なのかはわからないけど、
彼は個人昇格で間違いないでしょう。
空中戦でも足元でもとにかく収まるし、
ボール落としマシーンになる気はさらさらないという
前を向けるなら優先順位はそっちというプレーぶりも良い。
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