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【女子】日本 2−1 北朝鮮
パリ五輪アジア最終予選/2nd Leg
(24/02/28:国立(日本))
DAZN



日本スタメン

上野______田中美_____藤野
__________________
北川___長谷川__長野____清水
_____南__熊谷__高橋____
________山下________



1st Legを踏まえて人と配置の調整を行った日本。
笛にナーバスな北朝鮮とは対称的に冷静なプレーに終始し、
五分からやや日本ペースといった内容を保ち続けた。



日本。
効果的だったのは長谷川・長野の鉄板ボランチコンビに戻したことと、
左WGに上野を起用したことだったと思う。

前者は、1(3)トップの相手に対して3バックはどうなんだ?
という話もあると思うんだけど、
そこで多少の難しさが生まれようとも
(実際には生まれてなかった。南、熊谷、高橋の連携は素晴らしい)
長谷川と長野をIHではなく慣れ親しんだボランチに据えたことで
特にボール保持において、チームに大きな落ち着きをもたらしていた。

後者は、1st Legで起用された植木が裏抜けを最大の武器としているのに対し、
上野がHSないし中央レーンにまで入ってのポストプレーをこなせることで
削られまくる田中美南の負担を減らしたり、
より中央へ相手を集めることで左の北川をプレーしやすくするという効果があった。

こうしてボール保持時の質が上がったことが得点に繋がったのではないかと思うし、
保持時の質が上がったことが奪われた瞬間の守りの質も上げていたと思う。
長谷川と長野は前向きに守備をした時に彼女らの持つ守備能力を最大限に発揮するのでしょう。
横から、後方から、激しくあるいは上手い当たりをして相手から奪うのではなく、
味方のプレスで相手からほんのちょっとボールが離れたところなんかを
いち早く察知してもしくは読み切ってさらう…みたいな。

1st Legの終盤に出てきた谷川が優れたアンカーみたいな話が聞こえてくるけど、
彼女の長谷川、長野をどのように同居させるか(あるいは使い分けるか)気になるね。
(熊谷は、やっぱり最終ラインにいて欲しいと思う)






北朝鮮。
1st Legではベンチスタートだったものの
放送席からは主力と紹介されていた7や10がスタメンで出てきていて、
この試合のメンバーこそがベストといった感じなのだろうか。

1st Legとは異なり、最初から五分の殴り合いを挑んできて、
均衡した内容でプレーしていたように思う。

保持時3−4−3、非保持時5+五角形で日本と相対していたけど、
日本のところで書いた上野の動きには手こずっていた印象。
CFの7が動き出しと裏抜けに優れていたので
中央で潰せばショートカウンター一発で願ったり叶ったりの展開だったのだろうけど、
田中美南だけならともかく上野まで中央でポストやってて
「どっちを狙えばいいの?」状態といった感じ。
それでも、簡単にはクロスを上げさせない粘りの守備があって、
そこは流石だったな。

後半の割りと早い段階で17がジャージを脱いだのがカメラに捉えられていたのだけど、
そこから随分交代を待って、結局3枚替えにしたのは何だったのだろう?
ビハインドとはいえ悪くないバランスの中で交代を待ったということだったのかな…。
1st Legでもこの試合でも左SH(WG)の12が2トップのST気味になるパターンを持っていたので、
7と身体が強くてボールが収まる17とで2トップ組まれたら嫌だなと思ってたんだけど、
そうならなかったのは助かったというのが正直なところ。
しかしこれは、そうならなかったのではなくてそのパターンは持ってなかったのかな…。

件の3枚替えで7と10をベンチに下げたのも、
バランスは保たねばという判断だったのだと推察するけど、
1st Legを鑑みればベンチからこの2人以上の選手は出てこないだろうとは思えたので、
そういう意味では観ていて少し気がラクになった。




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