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松本 2−1 讃岐
J3/第9節(変則開催で讃岐は第10節を先に消化した)
(24/04/20:アルウィン)
DAZN



松本スタメン

________安藤________
村越______菊井_______滝
______米原__山本康_____
樋口____橋内__野々村___馬渡
________大内________



讃岐スタメン

________大野________
吉田源_____吉田陣_____下川
______前川__川西______
深港____宗近__長谷川___内田
________今村________



ポケットを取りに行く意識が強かった松本と、
ロングボールとショートカウンターからスタートした讃岐。
ゴールマウス自体を取り替えるという珍事を経て、
緊迫の最終盤を松本が耐え切っての勝点3となった。



松本。
2CB+2DHでのビルドアップ開始からサイドに持ち出して
3人目がポケットを取りに行く形がよく仕込まれており、
多くの選手が受け手も出し手もこなしていた。

また、右利きの滝と左利きの村越が左右を入れ替えることも
チームのやり方としてきちんと消化されており、
SHがどちらであるかによるSBや同サイドのDHの振る舞いのスムーズさは触れておきたいポイント。
(個人的には、右に村越がいてその外側を馬渡が駆け上がる形が相手にとっていちばん怖いのではと思う)

実況が紹介した「ボール保持率リーグ3位(讃岐)対5位(松本)の試合」ということを踏まえると、
本来的にはもっとボールを握る時間を長くしたいのだろうけど、
ミッドウィークにルヴァンカップを戦った影響なのか、
讃岐が長いボールの比率を増やしていたことへの対応なのか、
前半はボールを奪いに行くアクションを抑えめにしていた印象。
(しかし、その前半の印象が、
 後半立ち上がりにパワーをかけた際に
 そのまま先制ゴールにまで結び付けられた要因のひとつであるようにも感じる)


ジョップが上手くハマッてスタメン確保&ゴール出来るようになると、
サイドからのシンプルなクロスも有効になって
より攻撃の破壊力が増しそうだ。






讃岐。
TMでの好調を買ってか、吉田陣が初のベンチ入りをすっ飛ばして初スタメン。
前川、川西と並べることで中盤でのボール保持により注力し
今季目指すサッカーに振り切ることで、
米山監督はここまで未勝利で来ている流れを一気にひっくり返す賭けに出たように見えた。
(加えて言うと、試合前に「すべて」と口にしていた前節(便宜上こう書く)北九州戦をモノに出来なかったことも踏まえて、
 「この賭けに負けて0−3で葬られでもしたら辞任する」まで考えていたのでは…とまで思った)
が。

試合が始まってみたら、
風上に立ったことも影響してなのか(たぶん違う)、
前節(便宜上こう書く)と同じでロングボールの比率を多いサッカーをしていた。
これには、とりあえずこの試合に負けても辞任とはならなさそうという安堵感と同時に、
ならば何故吉田陣、前川、川西を並べるのかという疑念を覚えた。

吉田陣はやはりセカンドボールを拾う能力に特別秀でているわけではなく、
ボールを持ってナンボという話の彼の特長はあまり出せなかったし、
前川と川西の2DHはポケットを取る意識の強い松本の攻撃パターンとは相性が悪く、
(2人とも、自身の後方に出されたボールに対するポジションの取り直しや
 マークすべき相手を最後まで追い切ることなどについては
 及第点にあるとは言い難い)
また、ロングボール多めのサッカーにおいて
2人をDHに並べることで得られるメリットは殆ど無かったと言っていい。

高橋と岩岸が投入されるまで、戦い方と人選のミスマッチがあったことは否定出来ないでしょう。
(右SHが森でなく下川であったことも、より集団での保持に寄っていたと言えるわけで…)


ビハインドで投入された高橋と岩岸は、
攻守によく走って(彼らの投入から讃岐はハイプレスを始めた)
チームに活力をもたらしてくれた。
彼らの走力が前川の同点弾に影響したのは間違いないと言い切れるし、
ロングボール多めの中で必要だったのはターゲット(大野)周辺の走力だよなと改めて思わされた。



松本の勝ち越しゴールに関して、
安永が折り返す前にゴールラインを割っていたのでは?という思いは自分も抱いたし、
この試合の笛とカードの基準には納得がいかないのは間違いないけど、
敗因はそこには無いと言い切れるし、
そこに敗因を求めてるうちは強くなれないと思う。



米山監督。
スタメンの顔ぶれと前半の自分たちの前進の仕方のミスマッチと、
松本をスカウティングした上でスタメンの2DHでイケると思った根拠について、
話を聞いてみたい。

前川。
得意でないこと(ボランチとしてやるべき守備のあれこれ)について批判をする気は無いけど、
この試合に限らず、
自分たちの攻撃が潰えた瞬間にその場に立ち尽くしてしまい
すぐさま守備へと切り替える気配が無いことが時折見られることに関しては、
改善を要求したい。

川西。
得意でないこと(ボランチとしてやるべき守備のあれこれ)について批判をする気は無いけど、
73分辺りの、讃岐陣内左サイドをゆったりドリブルで上がろうかという松本の選手に対して、
寄せようとしていた内田を「俺が行くから」と手で制しておきながら
直後に鋭く寄せるでもなくゆったり近づこうとして、
ドリブルの速度を上げた振り切られてクロスを許してしまったシーンにはとてもがっかりした。
自分でやるとした以上は責任感を持ってやって欲しい。




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