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【女子】ブラジル 1−2 日本
パリ五輪/GL(2)
(24/07/28:パルク・ド・プランス(フランス))
フジ
日本スタメン
________田中美_______
____浜野_____宮澤_____
守屋____長野__長谷川___古賀
_____南__熊谷__高橋____
________山下________
互いにしっくり来ない内容の中、後半ATの劇的な2発で日本が逆転勝利。
すべては「谷川萌々子の衝撃」のための舞台装置だった…。
日本。
・3−4−2−1でブラジルを受け止めてからカウンターで裏返す狙いで試合に入り、
前半は宮澤の飛び出しで何度か形を作ることに成功。
・しかし、宮澤で好機を作れていた中でもなお、低調な印象は拭えなかった。
・特に気になったのは、保持時のWBが他の選手たちとまったくリンク出来ていなかったこと。
とりわけ古賀は不安定で、中央へ戻すパスが(技術的だったり受け手との意図の不一致だったりで)ミスになり、
危険な被ショートカウンターとなる場面が散見された。
・失敗したPKの質を含めて、田中が纏う雰囲気が重苦しくなっているのも気掛かり。
・レギュラーとして想定していた左の北川、右の清水を欠く影響はあるのだろうけど、
池田監督の采配にも疑問が残る。
3−4−2−1でWBが守屋と古賀だったこと、
SH経由で悠々と前進してくる相手に対し
WBの密着で阻害することなく後ろで5枚揃えることを優先させていた守り方、
ビハインドの状態でフォーメーションの変更もなく千葉を左WBに投入したこと…。
・正直、この試合で大会が事実上終わってしまってもおかしくなかったと思う。
・そして、そんなすべてを覆してしまった谷川。
・この大会は、もうWB/SBが大外から深い位置へと攻撃に絡んでいくサッカーは諦めて、
専守防衛の4CB+他6人の流動的なパスサッカーに振り切るくらいでいいのでは。
ブラジル。
基本フォーメーションは3−4−3で、
リビングレジェンドである10マルタをフリーマンとしながら
SH、WGによるサイド攻撃が中心。
攻撃に関しては全体的に単調なきらいがあって、
日本のミスから繰り出すショートカウンター以外では
怖さを感じることはさほど無かった。
また、高いディフェンスラインを敷いていることも特長で、
それは前から奪いに行く意識ときちんとセットになっていたものの、
日本が本来の出来であればもっと剥がされていたであろう質であった。
HTでの3枚替えは、
プレータイムのシェア以上に不出来な前半からのカムバックが目的だったように思う。
実際に、56分に先制に成功するわけだけど、
その後も上手く試合をコントロールしたとはとても言い難く、
それでもどうにか逃げ切れそうなところまで行ったのは
日本の低調ぶりに助けられた面が大きいと言えるでしょう。
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