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【女子】アメリカ 1−0 日本
(延長)

パリ五輪/QF
(24/08/03:パルク・ド・プランス(フランス))
テレビ朝日



日本スタメン

________田中美_______
____清家_____藤野_____
北川____長野__長谷川___守屋
_____南__熊谷__古賀____
________山下________



ボールを保持して全体で押し込んで崩そうというアメリカと、
保持されることは許容しつつ常にカウンターを狙う日本という構図で試合が推移。
延長にもつれ込む消耗戦の末、アメリカが準決勝進出を勝ち取った。



日本。
・アメリカの保持は許容しつつ、
 ベタ引きにならないように5−2−3でボールへ圧力をかけ、
 カウンターを狙うというゲームプラン。
・そうは言っても押し込まれる場面は当然訪れるわけで、
(しかも、結果としてまずまず押し込まれてはいた)
 前半は陣地回復に清家が孤軍奮闘していた。
・そんな前半だったので、HTで彼女がベンチに下がったのは意外だった。
・清家アウトの浜野インでフォーメーションかやり方を変えるのかと思ったが、
 どちらも前半のものを継続だった。
 であるなら、清家を引っ張っても良かったのではと思う。
・清家が一人で行けてしまうので後ろが追いつかず、
 厚みのある攻撃に繋げられないという判断だったのかも知れないが…。
・あとは交代回数を鑑みてということも考えられるが。
・いずれにせよ、前半で代えるのであればむしろ藤野ではなかったか。
・とはいえ、先手先手の選手交代で強度を保とうという考え方は悪くなかった。
・後半アタマの流れで先制してしまいたかった。
・清水の負傷を抜きにしても、
 WBでタフに上下動出来る選手が1枚足りなかったのが
 けっこうな勝負の分かれ目になってしまった気がする。
(宮澤のWB起用はファイヤーフォーメーションでしょう)
・その意味では、この試合での清家の使い方は間違いだったとも言える
・GS1戦目のスペイン戦の際に「もう少し自分たちでボールを持ちたい」と
 選手から希望が出ていた旨を実況が伝えていたけれど、
 それを為すためにも、
 相手に寄せられている時の個での保持やボールの置きどころ、
 パスの強さやサポートに入るタイミングや角度なんかを
 各自の所属クラブで磨くことだね。
 で、こういうサッカーで奪ったあとの一つ目二つ目のパスが正確に繋がるようになってからが、
 いよいよ自分たちの主体的な保持になるんじゃないかな。
 欧米の選手のように体格と体の強さで誤魔化せない以上は。






アメリカ。
4−3−3を基本フォーメーションにしながら、
ビルドアップ時には左SB7を前に出しての3−1−2−4のような形に。

本来のスタメンの選手が出場停止だったことでアンカーに入った3、
左CB14、右CB4は、
このサッカーをやるにあたっての能力は水準未満という感じで、
この3人が日本の守備をラクにさせていた面はあると思う。
(後半の途中からは「このままでは日本がギアを上げた時にやられる」と判断してか
 左SBを上げるのをやめて4+1スタートに切り替えてた)

IHの2人(16と10)には比較的自由が与えられているようで、
2人はIQの高さを見せて大外に張ってみたり、
2人で同一サイドに固まってみたりして
最後尾からボールを引き出し起点になろうとしていた。

右SB2と、かのデニス・ロッドマンの娘だという右WG5はスタミナお化け。
加えて、2は知性を、5はゴリゴリのフィジカルを持っており、
これに対峙していた北川は大変だったろうなと思う。

エマ・ヘイズ監督のもと組織的にボールを保持するサッカーへの転換を図っているアメリカだが、
この試合を観る限りでは、
従来のように前線の選手のスピードとパワーを押し出してくる方が
対戦相手としては嫌なのではなかろうか。
少なくとも、日本としてはそっちの方が断然嫌だった。




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