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川崎 3−2 鳥栖
J1/第30節
(24/09/13:とどろき)
DAZN
川崎スタメン
_______エリソン_______
遠野______脇坂______家長
______大島__河原______
橘田__アイダル__佐々木____際
_______ソンリョン______
鳥栖スタメン
______日野__富樫______
____福田______中原____
楢原______西矢______久保
__テヒョン__木村__原田____
_______イルギュ_______
試合を分けたのは交代で先手を打てる選手層か。
両ゴール前の多さと劇的な展開は興行としては十分だったが、
互いに守備に課題を抱えていることが伺える内容。
押し込まれる中で緩さを感じさせていては浮上は難しいと思われる。
川崎。
基本的な川崎らしさは、方向性としてはそのままなんだけど、
何と言うか、こう、保持してる時の「奪うのに相当苦労しそう」みたいな雰囲気とか、
前から奪いに行く時やネガトラの瞬間の迫力とか、
物足りなさと言うか噛み合いの甘さというのを感じる。
三笘薫、田中碧、守田英正がチームを去った直後の、
主力を失いながらも強さの余韻を残していた川崎であれば、
5−0くらいで圧倒して勝ってた試合だと思うんだよね。
大島と家長については個人としてちょっと衰えが目立つ印象があるし、
周囲の選手との連携でそれを最低限のものに覆い隠すことがチームとして出来ていない。
メンバーの入れ替わりや怪我によりある程度の固定も出来ないでいることが影響してると思うんだけど、
この感じだと、彼らを軸にしてチームを固めていくのはしんどい。
(J1はもう終盤なので、それだけ考えるなら「今季はやり繰りで乗り切ろう」で済むけれど、
ACLEが始まっていく中でそれにすら間に合わない雰囲気)
現在はチーム事情として仕方ない面があるものの、
やっぱり橘田は中盤に置いて脇坂、河原との3人を軸に山本を絡ませていくのがいいと思うんだよなぁ。
(今季ここまでの間に山本があんまりフィットしてない雰囲気は感じているが)
あとは、遠野のSH(WG)はどうなのか問題に答えがまだ見えない感じなのと、
マルシーニョがいないとアクセントたる槍が居ないのも厳しい。
家長の役割を任せられる選手を探すのは相当難しいので、
もっといかにもSHという感じの選手を獲ってきて、
川崎らしさからはやや遠ざかりながらも全体の質を保つ方向にシフトするしかない気がする。
CFは、エリソンはそんなに悪くないと思うので、山田との併用が続くのかな。
彼のところにボールを届ける頻度の問題でしょう。
この夏に獲得したアイダルは、
ちょっと線の細さを感じはするけれど、
普通に4バックをやる中での左CBとしてはやれるんじゃないかな。
ただ、往時の川崎でジェジエウ(と谷口)がやっていた
「数的不利での被カウンターをどうにかしてくれる」ところまでは
望んじゃいけないと思う。
J1で経験を積む中で急成長するかも知れないけれど、少なくとも、今は。
(佐々木のCBも、初めて観たけど同様の評価)
鳥栖。
木谷監督が就任してから6試合目?
まずは守備の整備からという方針のうようだけど、
川崎が最後尾保持の段階から前に3枚残しているのに対して
片方のWB(主に左の楢原)を残して変則4バックで対応しよう…というような工夫はあれども、
奪いに行くのか構えるのかという部分の統一や、
各ラインでの強度といったところは足りてないよなぁ…というのが素直な感想。
一方で、鋭いパスを刺していく西矢の存在や、
右に流れてボールを受ける日野、
日野が受けたところに後方から絡んでいく久保の「型」、
堀米と清武が投入されてからの中央を崩していく意識とその質は、
川井前監督が積み上げていたものをまだ上手く活用出来ているように見えた。
残り試合数を考えたら、
前から奪いに行く意識強めで殴り勝つことを目指した方が
残留の可能性は高い気がする。
スリヴカは、自身が望めば鳥栖がどうなるかに関わらず来季もJ1だと思うな。
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