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サウジアラビア 0−2 日本
W杯アジア最終予選(3)
(24/10/10:キング・アブドゥラー・スポーツシティ(サウジアラビア))
DAZN



日本スタメン

________上田________
_____鎌田____南野_____
三笘____守田__遠藤____堂安
____町田__谷口__板倉____
________鈴木________




日本対策を施してきたサウジアラビアだったが、
ビハインドで後半を迎えると同点を狙ってベンチが動き出し、
結果として自滅する形となった。



日本。
・引き続き「攻撃的な3バック」を採用。
 メンバーまでそのままであることはW杯最終予選であるがゆえか。
・相手の配置の問題もあり、堂安は、彼としてはストレスの溜まる前半だったと思う。
 そんな彼を、後半はシャドーに移動させたところに森保監督の良いアプローチを見た。
 流石に、2試合連続で自分に非が無い中で前半のみでベンチに退かされては
 堂安も面白くないだろう。
・「攻撃的な3バック」は「容易く押し込める展開の時に」との注釈が必要であるのが、
 現段階での完成度と言えるかな。
(あるいはそうした状況での使用しか想定していないのかも知れないけど)
 4−3−3での前5枚で日本の3+2スタートに数合わせしてきたサウジアラビアに対し、
 立ち上がりを「観察」に使った結果、
 守田と鎌田の同時列降りで数的優位を作って安全を確保した上での
 ビルドアップを時折していたけど、
 もっとハッキリこの形を打ち出して(常にこの形にして)
 サウジの守備形態に変化を強いても良かったと思うし、
 守田鎌田の動きがあったあとも、
 WBへの良い供給を狙うボール回しが出来ていたとは言い難い。
 最終予選を通じてこの辺りにもある程度の目処をつける腹づもりなのかな…。
・この試合で、悪い意味で気になったのは遠藤。
 守備面では流石の働きぶりだったと思うんだけど、
 ボールを持った場面で普段の彼以上に「直接相手を崩すパスをしよう」という判断が見えて、
 結果、それが相手に引っ掛かってた。
・アツくなったのは、前半の3連続シュートブロックのシーン。
 ピンチにおいて
 「そりゃ原則だ理屈だ色々あるだろうけどまずは目の前のボールに食らいつく」という精神を
 ボックス内に戻ってきた何人もが同時に体現しているさまにグッと来た。
 これだけ強くなった日本だけど、驕りは一切無し!
 誰かがやってくれるだろうというサボり心も皆無!






サウジアラビア。
DAZNの放送席やらスポナビやらAFCやらがこぞって3−4−2−1を予想する中で、
日本が3+2で最後尾から繋ぐことへの対策として4−3−3を採用。
3トップで3バックを、2IHで2DHをそれぞれ看視して
「簡単にはやらせないぞ」という試合の入りを選択。

その思惑は。前からの守備で一定以上の効果を見せていたけど、
そこを突破されたあとの後ろがもうちょっと耐えたかったところだよね…。
14分でビハインドの展開は、
もちろんそれを受けて急にプランを変えたりはしなかったけど、
許容の範囲外だったのでは。

後半、追いつこうとして繰り出した交代策は
いずれも機能したとは言い難かった印象。
フォーメーションも動かしていたけど、
前に残って動きが少ない選手ばかり増えて、
時間の経過と共にややオープンになる展開の中で
却って中盤の選手に負荷を掛けてしまっていたように思う。

個人で印象深かったのはキレッキレのドリブルと見せていた左WG19と、
最後方から内に外に凄まじいスピードで駆け上がって来ていた右SB12。




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