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横浜FM 0−0 新潟
J1/第34節
(24/10/18:日産)
DAZN



横浜FMスタメン

井上______ロペス___マテウス
_______エウベル_______
______渡辺__天野______
永戸____畠中__上島____松原
________飯倉________



新潟スタメン

______小野__長倉______
小見______________太田
______宮本__秋山______
橋本____デン__舞行龍___藤原
________小島________



互いにここ最近の試合では失点が重なることが多かったようだが、
それを省みてか特にディフェンシブサードでは頑張りを見せ、
相手に好機・決定機を与えることは殆ど無かった。
しかしながら、ボールと人はキビキビと動き続けて見応えのある90分だった。



横浜FM。
超過密日程(未だそのさなか)と怪我人続出で
特に後方の人選に苦労していた印象があるのだけれど、
ここに来てベストと言えるメンツが名を連ねてきた。

しかし、この試合ではトップ下にエウベルを据えるというミスキャストでスタートしてしまう。

放送席からの情報では「過去にやっていたことがある」との話だったものの、
おそらくそれは遠い遠い過去の出来事だったのだろうと思わせる低調な出来に終始。
中央で受けられないばかりか左に左に流れるようになり、
永戸と比較的スムーズな連携を見せ、
一瞬の加速から前半の横浜FMでは唯一可能性を見せていた井上の付近に
相手を引き連れていってしまう始末…。
4−4−2でセットする守備でも「2」の一翼としては組織の一員となることが出来ず、
本当に散々な出来だった。

この試合に向けてはトップ下〜ボランチの枚数が足りずに
やむを得ずエウベルをトップ下に配したということのようだったけど…。
ハッチンソン監督が井上でなく彼を前半で退かせる判断をしていたら、
採点は4にも届かなかったかも知れない。
(そして彼を残すために代えられてしまった井上は本当に気の毒だった)

後半アタマからの植中投入により本来の形になってからは、
ロペスと植中の縦関係の良好さ、
中央に留まって相手ボランチの背中でボールを受けられる植中、
左に「戻って」幾ばくからしいプレーを見せたエウベルと
それに呼応してHSでの仕事で新潟守備網を乱さんとした永戸…といった感じで、
いつもの横浜FMとなった。

超過密日程により懸念される運動量や強度の低下も無く、
新潟よりもアタッキングサードでの個の強さを見せつけて
得点にこそ至らなかったもののペースを握って試合を進めていた。

順位表と勝点を見れば「もしかしてもしかする可能性も…?」と思わないでもないが、
今日の後半のデキを残り試合でも出せれば、まぁ、流石に「それ」は無いでしょう。






新潟。
90分を通して新潟らしくボールを握らんと戦い、
前半はボールと主導権を握り、後半はそれが成せずともしっかり我慢が出来ていて、
悪くない試合だったと思う。

後半の、縦に速い攻撃合戦になった時にハッキリしていたように、
アタッカー陣の個の力では間違ってもJ1で上位に食い込めるチームではないので、
そこを念頭に、
「チームでボールを握ること、その時間帯を可能な限り長くすること」、
「我慢すべき時間帯、展開ではしっかり我慢すこと」の徹底に尽きるだろうね。

この試合で谷口も鈴木もベンチ入りしてなかったのは負傷かしら?
小野も長倉もSTタイプ(長倉はMFじゃないかなと思う)だし、
CFが1枚もいない時のために、
もう少し0トップ然とした攻め方は構築しておいた方がいいかも知れない。

また、この文脈で言えば、
この試合は契約で松田が使えなくて右SHがクロッサーの太田だったこと、
そしてこの試合での太田のクロスの質が低かったことは特に痛かった。
(クロス以外のプレー…特にクロスに持ち込める形でボールを受けるところなんかは良かったんだけど)

徳島から引き上げた左SB橋本を始めて観たんだけど、彼、面白いね。
「組み立てに関与出来ます」
「サイドチェンジを蹴れます」
「いいクロスを上げられます」
というようなSBは多いけど、
「同サイド前方のスペースにSHを走らせる(流れてきたFWに出す)浮き球を蹴れます」
というSBはなかなかいない。
前半、彼から小見へ供給する浮き球で少なくとも3回はいい形が生まれかけていた。




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