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讃岐 0−4 宮崎
J3/第33節
(24/10/20:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

________赤星________
____前川______森_____
森川___長谷川__吉田陣___内田
____深港__西野__奥田____
________今村________



宮崎スタメン

_______武__橋本______
井上______________阿野
______遠藤__安田______
辻岡____江川__黒木____松本
________青木________



五分の内容だった前半を経て、後半に試合が動く。
先制に成功した宮崎が2点目を挙げたところで讃岐がスクランブルに入ると、
以降は前にかかる讃岐の力を上手く利用して宮崎が点差を広げて快勝。
シーズン後半、好調の波に乗る両者の対決を制してみせた。



讃岐。
頻繁にポジションを崩してくる井上、阿野の両SH、
同サイドのSHと呼応して幅取りをしてくる辻岡、松本の両SB、
良いタイミングで嫌な場所に顔を出して受ける武…。
こうした宮崎の攻撃の形に対応すべく、
3ラインのコンパクトネス、中央への収縮と外へのアプローチを意識しながら、
2失点目までは上手く守れていたと思う。

(1失点目はGK今村へのファウルのように見えたけど、
 ゴールという判定が覆らなかったあとも特に気落ちした様子や変な焦りも無く、
 前半同様のプレーが出来ていた)

武を称賛するしかない2失点目以降は、
バランスを崩してでも点を奪いに行かねばならないという米山監督の判断で
前線に人数とパワーをかける選択をした時点で予期し得るもの。
覚悟の上でギャンブルに出た結果なので、致し方なし。

順位表で1つ下の相手だし、上を見ても下を見ても勝点0で終わるわけにはいかないので
この采配自体は妥当なものだったと言える。
3失点目、4失点目を喫したことよりも、
好機という好機を作れなかったことの方にフォーカスすべきでしょう。


非常に、非常に残念な結果となってしまったけど、
しっかり切り替えて次節以降に臨み、
今季の最低限の中の最低限のミッションである「J3残留」を
確たるものにしよう。






宮崎。
夏の市場でFW武を獲得したことで、
6月の前回対戦時よりも
攻守のバランスが取れたチームへと進化していた。

具体的には、前線から2列目に降りてくる武がボールを収めることが出来るため、
DH、SBを動かして2列目を増員する必要が無くなり、
攻撃時に2DHと2CBを中央に残したままに出来るようになった。
これにより、ボールをロストした直後の守備が安定し、
被カウンターに繋がる回数がグッと減ったハズ。
(とりあえず、7月31日の武加入以降はこの試合を含め10試合で9失点(うちクリーンシート4試合)、
 武加入以前は23試合で36失点(うちクリーンシート2試合))
(宮崎の失点が被カウンターが主体かどうかまでは調べてないけど、
 ポゼッション主体で前線の流動的な崩しを志向するチームは
 どうしても被カウンターが多くなるのはサッカーという競技の構造上避けられない問題なので
 この言及が的外れであるということは無いと思う)

IH化していた選手が担っていた、
橋本を追い越してボックス幅で最前線へと飛び出していく役割は両SHの担当になり、
より外側からの飛び出しのため守備側から見て厄介さが増しているし、
彼らが飛び出さずに内側でプレーしている時は
(この試合ではあまり見られなかったけれども)
幅を取っているSBがオーバーラップで崩しに加勢することも出来るし、
そうしてクロスに持ち込むことが出来れば橋本、武の高さ強さは相手にとって脅威となる。

この試合から見て取れた「今の宮崎」は
武の獲得と起用によって得られるものを最大限引き出すことに成功していると言っても過言では無いでしょう。
(この試合に限ったとしても2点目のゴラッソという試合を決める一撃があったし!)




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