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磐田 3−4 G大阪
J1/第36節
(24/11/09:ヤマハ)
DAZN



磐田スタメン

______ジャーメイン______
____渡邉____クルークス___
松原____上原__ゴメス___松本
__グラッサ__伊藤__ヒル____
________川島________



G大阪スタメン

________坂本________
倉田______宇佐美_____山下
______鈴木__ダワン_____
黒川____福岡__中谷____半田
________一森________



磐田の守備面の目論見を巧みに外し続けたG大阪。
磐田の執念の前にそのままスマートに勝利とは行かなかったが、
劇的な展開の中にも冷静さを失わず、最後はしっかりと試合を決め切った。



磐田。
基本3−4−2−1からG大阪ビルドアップに対して
5+五角形で中央を封鎖しつつ自陣に入れば5−4−1へ移行。
可能な限り奪った瞬間に高い位置に人を残しておきたいということも含め、
狙いは理解出来る守り方だったし、
選手たちは愚直に遂行しようとしていたと思う。

が。

ちょっと相手が悪かった。

詳しくはG大阪のところで書くけれど、
狙いは成就することなく苦しい展開を強いられることに。

この試合を観る限りでも最初から閉じ籠もって守り切れるタイプのチームでもないし、
2点差を追いかける71分から採用した、
ジャーメインとペイショットを最前線に置く形をスタートから行い、
殴り勝つ方が勝率が高いような気がする。
(それで下位に沈んでるから3−4−2−1にしたという話が聞こえてきそうだが…)

クルークスの加入で右からのクロスが期待出来るのだから、
やはり予め前に人を並べておくのが得策だと思うのだけど…。
「先に失点したくない」考えで試合に入るのであれば、
欲張らずにより守備的な選手を並べた布陣でスタートして、
後半アタマからとか60分からとかの一気に複数枚交代で別のチームになるのが有効じゃないかしら。

あとは、古川が移籍してしまったのはやはり痛いなぁ。
この試合では金子がベンチ外だったのも不思議。
鈴木、高畑、西久保とDF登録3枚がベンチに控えていたのは
引き分け上等という考え方だったのだろうか。






G大阪。
4−4−2へと変更した磐田に対して受けに回ってしまい、
(両SHの交代で押し返そうとはしていたが呑まれて上手く行かなかった)
1−3から3−3にされてしまったのはよろしくなかったけど、
最終的に冷静さを失わず勝ち越したことと、
磐田が4−4−2へと変更するまでのサッカーはとても良かった。

磐田の5+五角形に対して、
・最初は敢えてジャーメインの背中に隠れておき、良きタイミングで顔を出す鈴木
・鈴木の動きを見ながら降りてきてCBから中央レーンでパスを引き出す宇佐美/坂本
・短い距離ながら持ち上がりのドリブルでクルークスを揺さぶる福岡
・対面する松本に対し絶妙な距離を保つ倉田に良いサイドチェンジを供給する中谷(半田も?)
これらのミックスで磐田五角形の前3枚を動かしておいて
彼らが封鎖したい中央レーンを簡単に開通するさまを見ては、
ポヤトスの見事な仕込みに高評価をせざるを得ないでしょう。

動かされてからの5−4−1化で磐田シャドーのSH化が遅れ気味になるので、
右では半田とダワンが、左では黒川と倉田がしっかり起点となって仕掛ける体勢を構築。
ウラを伺い続ける右の山下の頻度が高かったけど、いい攻撃が出来ていた。

また、鈴木、半田、宇佐美、坂本辺りは
根性で追ってくる磐田の守備に対して
キックの直前で判断を変える冷静さと技術を備えており、
これも良い保持、良い攻撃に大きく寄与していると言える。

フロントが掲げていた「強いガンバを取り戻す」に対し「ポヤトスでいいのか?」と思っていたけれど、
「強いガンバ」から想像していた、
西野朗監督時代のイケイケ攻撃サッカーとは趣が異なる強さを、
手に入れつつあると言えるかも知れない。
来季もポヤトスとなれば、
今日披露出来ていたサッカーに必要な選手がより集まってくるだろうしね。




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