menu>football>match
YS横浜 0-2 高知
J3・JFL入れ替え戦/2nd Leg
(24/12/07:ニッパツ)
DAZN
YS横浜スタメン
______脇坂__萱沼______
____奥村______菊谷____
橋本______小島_____冨士田
____中里__大嶋__花房____
________後東________
高知スタメン
________新谷________
___佐々木______東家____
上月____高野__宇田____吉田
____中田__田辺__小林大___
________大杉________
自分たちの戦い方を貫いたが突き切れなかったYS横浜と、
柔軟性と堅牢さを持ち合わせていた高知。
正直な話、1st Legの段階で勝負は決していたように思う。
YS横浜。
キックオフ直後に押し込んだまではホームチームらしくて良かったんだけど、
自分たちのショートコーナーで
繋がるハズだったボールを先に相手に触られてたところから、
雲行きの怪しさが出ていたと思う。
高知に研究され尽くしていたゆえなのか、
自分たちが硬くなってやるべきことをやるべき通りにやれてなかったのか…。
また、高知の戦い方についてどれだけ情報を持っていたのかも疑問が残るところで、
早々に先制した1st Legとは異なりハイプレスを仕掛けてきたことに対して
後方の選手が落ち着きを失ってるように見受けられたのは気になる部分だった。
「後方から繋いでいきたい」という自分たちの意志、型にこだわり過ぎずに、
ハイプレスに伴うハイラインの高知DFラインを見て
ウラを狙う選手が出ていたことを鑑みても、
高知のハイプレスがまったくの想定外だったようではなかったと思われるけど、
後方の選手にどこまで心の準備が出来ていたのかな、と。
また、高知のハイプレスをいなしていく中で、
右WBの冨士田が中に入り右IHの菊谷が大外に流れる形で入れ替わり、
外に出た菊谷に対して花房がボールを預けるパターンを多用していたけど、
これは有効ではなかったと思う。
左利きの菊谷はドリブルを持ってはいるものの
大外で受けてから縦突破を伺える選手ではなく、
高知の選手は悠々と中を切りながら寄せることで
菊谷からボールを前進させるための選択肢を奪って
バックパスでやり直しをさせることに成功していた。
高知の陣形を動かして守備網を崩すでもなく、
自分たちが動いては詰まってやり直し…という
プラスに作用する要素が見られないトライだった。
自分たちがポジションを動かす、配置を変えるのならば、
変化を起こした先にプラスを生み出せるものであるべきだと思う。
どうしても右からの前進で活路を見出そうというのであれば、
奥村と菊谷の左右を入れ替えて、
冨士田が中に入り奥村が右の大外に出る…というような形の方が
可能性はあっただろう。
それから、1st Legの段階から小島がずっと消されていて
ビルドアップに絡めていなかったことに関して、
2nd Legに入るにあたって何の改善策も見られなかったのは残念。
小島は消されどそれゆえに他の選手が空いてスムーズに前進出来ているならともかく、
60分くらいから中里橋本奥村でしつこく行くことで優位性を作り出せるようになるまでの
90分(1st leg)+30分、まったくそうではなかったわけで。
この長い長い時間があまりにも勿体なかった。
攻勢を保てるようになった左サイドを軸に、
選手交代を交えながら最後は2バック状態で高知ゴールを目指すも
3バックを中心にした堅い守備を最後までこじ開けることは出来ずに試合終了。
戦い方にもプレーぶりにも「硬直」を感じる120分間だった。
高知。
早々の先制ゴールは想定以上の結果で、
一旦受けてからハイプレスを仕掛けてYS横浜に「1st Legとは違うぞ」と思わせるのは
120分を通じたプランだったように思う。
1st Legでもそうだったように、
硬さが感じられるYS横浜とは対称的に
のびのびと、エネルギッシュに、
定めたプランの通りにサッカーをしていたという印象で、
この試合では1st Legから唯一入れ替えでスタメン出場となった新谷がその象徴だったと言える。
身長は171cmながら空中戦でも相手より先にボールに触れ、
エネルギッシュにフォアチェックを行い、
先制点までもたらした。
終盤、YS横浜の左サイドからの攻撃には苦しめられたけど、
この時間帯をリードして迎えられたのも大きかった。
1st Legの内容で得ていたであろう自信をさらに強固なものにしたと思うし、
実際に最後まで変に陣形をいじったりもせずに耐え切ることが出来た。
入れ替え戦という特殊な状況の中でこの結果を手繰り寄せたのは
試合に望む前の心持ちが大きかったんじゃないかな…。
menu>football>match