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清水 2−2 町田
J1/第16節
(25/05/11:IAI)
DAZN
清水スタメン
________北川________
_____乾______松崎____
カピシャーバ_ブエノ_宇野___北爪
____蓮川__羽田__高木____
_________沖________
町田スタメン
________セフン_______
___サンホ______西村____
林_____仙頭___前____望月
____昌子_岡村_ドレシェヴィッチ
_________谷________
ショートパスを繋ぐ意識とカウンターを使い分ける清水と、
ハイプレスと割り切ったロングボールの町田。
互いの色がよく出ていて面白い90分だった。
清水。
基本は3+2スタート。
外を使ってWB+シャドーにより素早く前進していくパターンだったが、
町田のシャドーがHVに対して外切りの意識を強めるようになると
宇野が羽田の右に降りたり(これはあまり上手く行かなかった)
ブエノが蓮川の左に降りたりする(こちらはまずまず上手くやれていた)4+1の形に変化。
これに乾が良きタイミングで降りてくることにより
4+1(or2)の全体でじんわりと押し込んでいくパターンに切り替えていた。
そもそもが3バックと4バックを半々で使い分けているチームであるようだし、
(実況による)
この辺りは相手の前線守備によりどうとでも出来るよう仕込まれている感じ。
そうして繋ぎながらサイドに運んで行き、
クロスに持ち込む、ポケットを取りに行く、
ペナ角付近でコンビネーションを発揮する…と、
攻め方は多彩。
乾や松崎が運び役を担うカウンターもまずまずの迫力が感じられた。
一方の守備面は、あまり前から激しく行く意識は無く、
センターサークル付近から5−2−3ないし5−4−1で守備開始。
しかし、後ろでしっかり人を捕まえられていなかったり(対ナ・サンホ)、
羽田がオ・セフンに太刀打ちできず制空権を握られたりで
(HTで住吉と代えられてしまった。住吉はオ・セフンから制空権を奪回していた)
あまり堅そうには感じられなかった、
もっと強力に組織として守るよう仕込んだ方がいいと思う反面、
乾や松崎をその中に組み込むとカウンターの鮮やかさは出せないような気もする。
町田。
今季は最後尾から繋いでいくことにも取り組んでいるという話が聞こえてきているが、
正直言って、その部分が大きく伸びている印象は抱けなかった。
清水の守り方や強度を考えた時に、
繋いで崩していくことに取り組んでいるのであれば
もっと前、仙頭がボールに触れて捌いていく場面があって然りじゃないかな…。
実際には、オ・セフンへのロングボールで中央に起点を作り、
その流れから良いタイミングで左に流れてボールを引き出したナ・サンホから崩す形が1つと、
望月の高さ速さを活かして右奥に起点を作ろうとする意識が1つ
(これに関してはカピシャーバがかなり望月を潰すことが出来ていたので実ったとはし難い)
また、気になったのは選手交代を重ねる中でどんどんと全体が雑になっていたこと。
スタメンの選手と交代した選手とで個性に違いがあるとはいえ、
交代後に異なる戦い方を披露するでもなく、
しかしスタートからのサッカーを続けるには意識が統一されておらず。
どうやらオ・セフンとナ・サンホ、デュークと藤尾はセットでの起用が続いているようだけど、
この日59分から投入された後者が有機的に絡む場面は無かったと思う。
また、スタートからのサッカーを続けるのであれば、
デュークはもっと中央最前線でどっしりと構えなければいけなかった。
(逆に、戦い方を変えるのであれば、
もっと彼が起点ないし終着点になるようなボールの動かし方が見られないといけなかった)
(現実には、ボックス幅でボールを引き出さんと右に左に動くデュークに対してボールが出てこず、
さりとて他に有効な攻撃ルートを見つけて活用出来ていたわけでもなく、
ただただ攻撃の質が下がったという印象だった)
昨季後半〜終盤から見え始めていた、
研究された中でどう勝っていくかの答えを、
まだまだ模索・構築中という感じだろうかねぇ…。
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