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栃木SC 1-0 讃岐
J3/第14節
(25/05/31:カンセキ)
DAZN
栃木SCスタメン
________星野________
____棚橋_____五十嵐____
福森____青島__藤原_____森
____岩崎__平松__大森____
________川田________
讃岐スタメン
________大野________
____森川______岩岸____
藤井____吉田__長谷川___河上
____附木__井林__内田____
________飯田________
強風が吹き荒れたピッチ上で、試合内容としては五分。
特に後半、互いに攻撃において精彩を欠く中で
最終盤の放り込みモードをモノにした栃木SCが劇的な勝利を収めた。
栃木SC。
出来れば前で奪いたいなという欲目は残しつつも
整備されたハイプレスではなく讃岐最後尾の保持を牽制しながら
中盤に入ってくるところを狙っていこうという雰囲気。
ここまでリーグ最少の8失点で来てはいるものの、
「組織的に」とか「相手の対策をしっかり」という守備だとは感じなかった。
(そういう意味では、こうした数字がついてきているのは意外に思える)
「相手がボールを入れてくる先で負けない」とか
「中盤で1枚剥がされても次が必ず寄せる」みたいなことで守っていた印象。
攻撃面ではフォーメーション通りの「3+2」保持スタートの形を基本に、
左WB福森が下がっての「4+2」とか
右HV大森が右サイドで前目に出ての「2+3」のような形を使いながら、
繋いで押し込んで行くことを主眼に、
状況次第では早めにサイド奥へ流し込む意識もあった。
どちらのパターンでも前半は右サイドがとてもスムーズで、
キープ力もパスセンスもある藤原と
シャドーから少しだけ引いてファジーな位置取りをする五十嵐、
そして槍になれる右WB森による良いコンビネーションを何度も見せ、
右サイド深くからのクロスに持ち込んでいた。
しかし、前半の終盤に讃岐が栃木SCの保持や前進のパターンに慣れてくると、
後半半ば過ぎのトランジション合戦になるまでさほどいい形は作れず。
ここまでやはりリーグ最小の7得点だったというのも
取り立てて不思議ではない印象だった。
藤原、青島、五十嵐や途中から出てきた屋宜などで
確実な保持は出来るであろうから、
問題はアタッキングサードに侵入することろということになるだろう。
讃岐。
前後半とも、ホームの栃木SCよりも上手く風と付き合いながらサッカー出来ていたとは思うし、
前半は相手陣内での奪取からのショートカウンターも幾つかあって、
まずまずの内容だった。
しかし、後半立ち上がりの時間を過ぎてからは良い攻撃を繰り出すことが出来なくなってしまった。
相手が風下の状況に慣れて落ち着きを取り戻してきたこともあるけど、
もっと大きな原因は、投入した選手に合った崩し方を徹底出来なかったことにあると思う。
川西と前川を投入しているのに浅い位置からクロスを入れていてもしょうがないでしょう。
彼らのキープ力とパスセンスを活かして
バイタルで崩しにかかったりポケットを取りに行ったりするべきだったのでは。
(そのために、川西と同時に高橋も投入して欲しかった)
また、前線3枚のうち2枚が川西と前川になると、
相手が跳ね返したボールを戻りながら奪い返すという能力が落ちる。
この点においても、
彼らがピッチ上にいる時に浅い位置からのクロスは得策ではないと考える。
時間の経過とともに攻撃面では精彩を欠いていく中にあっても
大きな問題は無く守れてはいたので、
せめて引き分けなければいけない試合だったが…。
非常に残念。
一重である紙がどうにも厚い。
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