menu>football>match
鹿島 1−1 広島
J1/第20節
(25/06/14:カシマ)
DAZN
鹿島スタメン
______鈴木__セアラ_____
チャヴリッチ__________松村
______舩橋__三竿______
溝口__テヒョン__植田____小池
________早川________
広島スタメン
________木下________
_ジャーメイン_____前田____
中村____川辺__東_____中野
___佐々木__荒木__塩谷____
________大迫________
若干の硬直もありつつ殴り続けてこじあける強さを見せた鹿島と、
プレスがハマらずとも後ろの堅さで守れてしまう広島。
順位表と勝点を見れば、広島には「ロスト2」の印象が強く残るか。
鹿島。
前半の半ばまで辺りは後方で、以降はミドルサード相手陣地側で、
それぞれボールを持たされている印象が強かったが、
その位置を相手陣地寄りに出来るくらいには
広島のハイプレスを外せるようなチームになっているのは評価ポイント。
知性を発揮していた左SB安西を長期離脱で欠くことになったものの、
今度は右SBで小池がその役割を担っていたし、
ボールを運ぶにあたってボランチに与えられた位置取りの自由度が以前よりも増している印象で、
加えて、舩橋がどんどん良くなってきている点も見逃せない。
中盤に加勢しに鈴木が降りてくればチャヴリッチが最前線へと移動する流れはスムーズだったが、
ここでこの日左SBに入っていた溝口がミドルサード出口からの崩しにあまり上手く関与出来なかったこと、
チャヴリッチが中盤に残っている時には左右のSHが「槍」タイプだったこと、
シンプルに「構えた」広島の守備が強固であることとで、
良い形でアタッキングサードに仕掛けていく場面がさほど多くなかったのは
これから更に改善していきたい点だとは思う。
(が、SHと左SBの人選ないし溝口の成長でもう少しどうにかなりそうな感じはする)
そして大事なのは、いい形での仕掛けがさほど多くない中でも
殴り続けられた理由であろう。
「変なロストをしない」
「相手にカウンターを許さない」
2失点目をしなかったからこそ同点で終わることが出来て、
勝点差を詰めたかった相手にそれを許さなかったわけで、
優勝に向かって走るチームには非常に重要なポイントでしょう。
広島。
試合開始から少しの間は
ジャーメインが前に出て木下と共に鹿島2CBを牽制、
前田が鹿島2DHの間にポジショニングするような形でどちらにも反応出来るといった感じで
前線守備を始めていたが、
何となくしっくり来なかったようで、
程なく前3枚が横並びになっての3−4−3での牽制を伺うも、
これもしっくりせずに、
形は3−4−3のまま徐々に最前線の位置が後方へ下がっていくこととなった。
おそらくだけど、
「しっくり来なさ」を感じる中で少ない好機から先制出来たことで、
どうもハマらないなら前で奪って速く攻めることにこだわらず
後ろで構えて跳ね返せばいいという判断に切り替えたのではなかろうか。
(ハイプレスの対となる表現として「後ろで構えて」とは言うものの、
広島はそれでも3バックの位置は高いし、
早々の5バック化はしないし、
WBが縦スライドして相手SH(SB)の迎撃に出ることに躊躇が無い)
実際に、鹿島の良い形は
「セアラ・鈴木・チャヴリッチが感じ合ってワンタッチパスでウラを取る」に
ほぼほぼ限定されるほどに、
(特に後半は)ボール保持を許しながらも
よく守れていた。
広島サポ、鹿島サポ以外の観戦者は、
セアラの同点ゴールの直前までは
「今日は上手く広島が守りきったな。鹿島も頑張ったけど広島やっぱ堅いわ」くらいのことを
思っていたんじゃないかな。
広島が守れることはよくわかっているので、
次に観る時は攻勢の時間が長い展開を観たいかな〜。
怪我人続出で組み合わせを多様にせざるを得なくなっている1トップ2シャドーが躍動するところを
目にしたい。
(これが観られないと優勝に届かないと思うので)
ところで。
前田はやっぱりシャドーの選手じゃないと思うし、
この試合では溝口が上手く攻撃に絡めなくて(鹿島としても使えなくて)目立たなかったけど、
守備でも彼のところは穴になりそうな雰囲気があった。
怪我人が戻ってくる頃にもこの様子であるなら、彼は立場が怪しくなると思う。
menu>football>match