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宮崎 1-0 讃岐
J3/第18節
(25/06/28:いちご)
DAZN
宮崎スタメン
________橋本________
井上______奥村______阿野
______力安__安田______
下川____江川__黒木___松本雄
______チュンウォン______
讃岐スタメン
________岩岸________
____牧山______後藤____
内田___長谷川__吉田____河上
____附木__井林__左合____
________今村________
やや優勢に試合を進めていた宮崎。
後半早々に先制を果たすと12試合負け無しの強さを遺憾無く見せつける展開に。
退場者を出しながらも最終盤に反撃を試みた讃岐だったが
宮崎ゴールに迫ることは出来なかった。
宮崎。
シンプルな2+2から、徐々に左の下川を押し出していく雰囲気でスタート。
縦突破も中に入ってのプレーもある左利きの井上、
両足でクロスを蹴ることが出来る下川、
最前線への飛び出しも厭わない走力を守る力安の3人から為る左サイド攻撃は厄介だった。
また、この試合では左サイドほどは目立たなかったものの
右サイドでも左利きでカットインのある阿野が幅取りも中への加勢も自在で、
松本雄はステイしてのビルドアップ参加も(安田と共に)こなしつつ
阿野のポジショニングを見てレーンを使い分けながらのサポートが巧みで、
奥村、井上の流動性も含めて、
右サイドからも破壊力のある攻撃が見られそうな雰囲気があった。
屈強なポストプレイヤーである橋本で相手DFラインの高さを決めつつ、
彼と並んでDFラインと駆け引きしたり左右後ろと自在に顔出しをする奥村がいて、
彼らにパスを振り分ける安田がいる。
全体的に奪ってから相手陣内へと雪崩込んでいく迫力、スピードもあったし、
前節終了時で17試合25得点の数字はちょっと頷き難いなー。
もっと奪えていていい攻撃力に映った。
守備は奥村が前に出ての4-4-2でのミドルブロック。
中盤の守備強度と2CBの跳ね返す力で
自分たちのゴールから讃岐を遠ざけていた。
付け入る隙があるとすれば、
両SHが軽量級であるところかなー。
ここに高さなり強さなりで相手が起点を作ろうと試みてきた時に、
どのようにして守るか。
讃岐。
前半をフラットな目で見ればやや宮崎ペースだったのは間違いないけれど、
それでもよく守れていたように思う。
賢さを見せながら最後尾からサポートに出てくる右SB松本雄を、
こちらも知性で守ることが出来る牧山に見張らせ、
相手の流動性のある2列目に対しては
HVが積極的に前に出てボランチに加勢することで
どうにかバイタルで潰し切ろうという意図も見えていた。
スコアレスで、それもこの内容での折り返しは、
想定したいたゲーム展開の中でも上出来の部類だったのではなかろうか。
しかし、悪くないと思われた試合の流れは、
後半早々の先制点献上で脆くも崩れ去ってしまった。
勝利が遠のいている讃岐には「今日も駄目なのか」、
12試合負け無しが続いている宮崎には「今日も行けるぞ」の雰囲気が、
あからさまに出てしまった。
先制後しばらくの、井上の躍動を中心とした宮崎の攻勢には、
「早く選手交代で立て直しを図ってくれ」と画面の前で思ったものである。
(52分に宮崎が先制、その後嵩にかかって攻め立てるも、
讃岐の選手交代はクーリングブレイク明けの71分まで待たねばならなかった)
(この試合の流れ単体で見ても、シーズンの流れを見ても、
この交代は非常に遅かったと思っている)
(「しっかりしろォ!! 流れは自分たちでもってくるもんだろがよ!!」by宮城リョータ)
ようやく成された交代(岩岸、牧山→大野、川西)も、
正直、ちょっと首を傾げたくなるものだった。
勢いに乗って攻めてくる相手に受け身に回らされ、
徐々に走れなくなっていっている中で、
必要なのは川西だったのだろうか?
彼を入れて、ボールを握ることで落ち着きたい気持ちはわかるが、
ボールを握るためにはまずボールを奪わねばならないわけで、
そのためには守備力のある選手、ボールを追い回せる選手こそが
必要だったのではなかろうか。
川西の投入がこのタイミングなのはいいとしても、
岩本なり森なりが同時に投入されなかったのは納得感が極めて薄い。
井林を退場で失ってからの選手のやり繰りは良かったと思うのだけど
(ドゥンガをパワープレイ要員としていることには疑問があるが)
そうした理に適った采配が出来る米山監督だけに、
時折感じる動きの遅さや
特定の選手に過度に抱いてるように見える信頼について、
(もう書いてもいいかな。
川西と長谷川には米山監督の中でプラス補正がかかっているように見える)
(川西と長谷川を非難したり、彼らを代えろ/出すなというものでは断じてないことを付記しておきます)
(彼らをピッチ内に置くことが決して最適とは言えない時があるのでは?という話です)
不満と言うか、疑問が残る。
この試合に限らないのだけど、
相手のCKの際に、
ボールサイドのペナ角付近に立ちショートコーナーをちらつかせる選手を放置しているのと、
ゾーンとマンツーマンの併用で守るゆえに仕方ない部分があるのだろうけど
相手の長身選手に対してマークする選手の身長が低く、
ミスマッチを引き起こしていることが気になる。
(この試合では相手の最長身で、CFで、エースストライカーの188cm橋本をマークしていたのは
170cmの内田である)
(ゾーンを担当しない選手の中から
当たり負けしないことを念頭に屈強な内田が選ばれたのだろうけど…)
また、これもこの試合に限らないのだけど、
ベンチメンバーのポジションバランスも気になっている。
WBとボランチが薄いのは、
当該ポジションで起用に耐え得る選手が何かしらの理由で不在なのか、
それとも2列目の選手にバリエーションを持たせて状況により使い分けたいのか。
(仮に後者だとして、
しかしこの試合において森、川西、前川の3人がベンチスタートというのは
説得力に欠けるように思う)
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