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鳥取 1-0 讃岐
J3/第19節
(25/07/05:Axis)
DAZN
鳥取スタメン
________富樫________
____小澤______三木____
河村____曽我__東條____丸山
____温井__二階堂_大嶋____
________高麗________
讃岐スタメン
________川西________
____後藤______牧山____
内田____岩本__吉田____河上
____左合__附木__長谷川___
________今村________
互いにボールを握ろうという意志を見せる中、
アウェイの讃岐がやや優勢に試合を進めていたが、
先制したのはホームの鳥取。
着実に逃げ切り体制に持ち込み、そのまま勝点3を手にしてみせた。
鳥取。
3+2でビルドアップを始め、
打ち込んだ縦パスをフリックして相手ゴールへと加速するパターンと
外に流れたシャドーを使いながら複数人でのサイド攻撃というパターンが見られ、
実況が口にしていた
「ボール保持を基本としながらショートパスによる崩し、
あるいは状況を見ながら縦に速い攻めも狙うことを林監督は意識しています」
との言葉は、
プレーぶりから見て取れる志向としては正しかったが、
「『何でも出来る』は『何も出来ない』」寄りの質だったように思う。
前半も半ばを過ぎると讃岐が慣れてきて、
彼らも「ボールを保持したい」というメンバー構成であるにも関わらず、
根幹であるボール保持の時間からして短くなっていった。
(讃岐に「支配された」という程でも無かったが)
逆に目を引いたのは自陣で構える5-4-1セットの守備で、
ボールを保持した讃岐がサイド攻撃志向であることを加味しても、
中央は堅く、サイドの守備も大きく崩されそうな雰囲気は無かった。
(風の影響があったようにも感じられる)右CKからの流れでの先制点から、
80分には完全に逃げ切りモードに入ってみせたのも、
実は守備に一定の手応えを得ていることの証左ではなかろうか。
GK高麗の思い切りの良さ、
左HV温井の左足、
右シャドーの三木の足元はチームのストロングな部分。
讃岐。
「鳥取のボール保持志向に、自分たちがボールを保持することで対抗しよう」
…といった意志を感じさせるスタメンとなった。
(井林の出場停止がこ選択を後押しした面があるかも知れない=長谷川の右HV起用)
この目論見は当たったと思う。
中盤のトランジションで選手たちが頑張りを見せ、
前半の半ば以降は自分たちのボール保持の時間を長くすることに成功。
良い崩しが何度も見られたとは言い難いが、
(相手の守り方もそれを狙っていた部分があるにせよ)
自分たちのパターンであるサイド攻撃に持ち込む回数も多くなり、
このまま押し込み続ければこじ開けることが出来るのではという雰囲気は作れていた。
(CF川西へのロングボールと見せかけて右WB河上をどんどん深い位置に走らせるという
これまでに見られなかったパターンも見れ取れた)
惜しまれるのは、
攻撃面ではクロスの質、工夫の無さ。
高さがある、ヘディングが強い選手が前線にいるわけでもなく、
鳥取のGK高麗が迷いのないハイボール対応を見せていたにも関わらず、
何となく上げているように見えるクロスの数々…。
73分辺りだったかな?
上野が一本だけ入れた、低くて速い「事故が起こりそうな」ボールをもっと意識して良かったのではと思う。
守備面では、おそらく後半になって上空で強くなっていた風への対応。
失点のきっかけとなった鳥取右CKのクリア未遂で
何度もディフェンシブサードでボールを弾ませてしまったことや
失点直後の左合、上野辺りの反応を見ても、
高く上がったボールの落下地点を見誤っており、
この対応が直接失点に繋がってしまったのはやるせなかった。
鳥取サポには申し訳ないけど、負けるような試合ではなかったように思う。
先制されると盛り返していく力が乏しいチームで、
こうした試合内容でも先制されてしまうのが
現在のチームの力でありシーズンの流れであるということなのだろう。
どうにかして、この流れを変えなければいけない…。
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