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讃岐 1-1 岐阜
J3/第23節
(25/08/16:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

________松本________
エドゥアルド__後藤______西丸
______前川__長谷川_____
上野____附木__井林____内田
________飯田________



岐阜スタメン

______川本__西谷______
泉澤______________山谷
______箱崎__萩野______
文_____野澤__甲斐____外山
________茂木________



中断明けの1試合目で今後の流れを左右しかねない一戦は
勝点差1の18位と19位による6ptマッチ。
4バックを本格導入した18位讃岐がバタバタしながらもどうにか敗戦を免れた。
19位岐阜としては不本意な「ロスト2」に。



讃岐。
中断期間を挟んでの就任から4試合目で、金監督が4バック導入に踏み切った。
更に前川をスタメンのボランチとして起用し、
「ボールを保持して、人数をかけて攻め込みたい」という意図を前面に押し出す。

前半は、この狙いを一定以上見せることが出来ていた。

讃岐の好機と言えば
人数をかけてのサイド攻撃と
高い位置での奪取からショートカウンターというのが
前任である米山体制からの定番だったが、
より直接好機に繋がりやすいパスを出すことが出来る前川の起用により
中央レーンからの崩しも出てきて、
特に後藤が狭い局面でもしっかりと受けてシュートにまで結びつけていた。
(狭さゆえに岐阜の人垣にシュートが当たってしまってはいたが)

また、従来のサイド攻撃も左では活きていて、
前川、上野、エドゥアルドによる崩しは可能性を感じさせるものがあった。

良い攻撃を見せることが出来ていた前半だったが、
保持時に気になった点としては、
ビルドアップの形がシンプルな2+2スタートから
長谷川、前川が積極的に後方をサポートするものとなっており、
そのため中盤中央の空洞化を防ぐべく西丸が「第3のボランチ」的に振る舞い、
結果として右サイドは内田1枚の状況が頻発していたこと。
ゆえに、どうしても攻撃が左に偏ってしまっていたし、
西丸のアタッカーとしての良さが発揮しづらくなっていたのは
もったいなさを感じる部分であった。

(このビルドアップで、左に攻撃が偏って、
 その上で西丸も活用しようとなると、
 左サイド深くを抉ってFWがボックス内ニアと中央に飛び込む中で
 アーク付近にわざと遅れて入ってくる西丸にマイナスのパスを合わせる
 …というようなパターンを意図的に行う必要がある)


また、守備面では、岐阜のSH+SBの連携が良かったこともあるものの
どうしても不慣れであることが出てしまっていて、
両サイドともいいように突破からのクロスを許してしまっていた。

今日の20人に限らずSB、SHを担う選手は特に、
守備時の連携は意識してもらいたいところ。


後半は、4バックが不慣れだという点を差し引いても
雑で丁重な内容になってしまっていた。
…正直、よく引き分けられたと思う。

まず、ビハインドであるにも関わらず入りが悪く受けに回ってしまい、
金監督の英断でHTの2枚替えに続く55分の3枚替えで活を入れようと試みるも
個々は頑張れどチームとして上手く回らずに
中盤守備はガタガタだし、
どうにか奪ってからの繋ぎもズレにズレていて、
附木と飯田の奮闘が無ければ大量失点していたに違いない内容だった。

55分からのピッチ上11人って、全員、開幕前から所属していたメンバーだよ。
フォーメーションに関係なく、もっと組織としてやれて欲しかった。



中断期間にわざわざフォーメーションを変えたのだから、
シーズン最後までこれを基本にする腹だと思う。
戦いながら慣れるしか無いわけで、
選手たちは監督と自分たちを信じてやって欲しい。


1つだけ、金監督に早急に手当をお願いしたいのは、
右CBに井林を起用し続けるのであれば、
内田(右SB)が攻め上がったスペースを突かれての被カウンターの際の守り方について。
寄せ切るだけの瞬発力、スピードが無い井林が相手を遅らせることが出来ずに
ただただ自ゴール前に戻って来るだけでは、
失点の可能性を少しも減らすことが出来ない。
例え寄せ切れなくても井林に寄せさせることでわずかでも相手ボールホルダーの自由を狭めるのか、
内田(右SB)攻め上がりの際の右ボランチのポジショニングを考えて
突かれるスペースに戻ることが出来るようにさせるのか。

「内田(右SB)が攻め上がったら何が何でも攻め切れ(シュートで終われ)」を
指示しそうな金監督だなとは感じてるけど、
ここ、どうにかしないと、面白いように同じ形でやられると思います。






岐阜。
ボールを持って仕掛けられるSH(泉澤、山谷、時に西谷)と
タイミングの良いサポートが出来るSB(文、外山、石田)とによる
シンプルなサイド攻撃がよく効いていたし、
後半は効果的なカウンターも繰り出せていて、
1得点で終わってしまったのことにアタッカー陣は憤りを感じているのでは。

2+2のスタートで大きな問題もなく相手陣内まで運べていたし、
前半の守備については、
讃岐の並びとやり方がこれまでと異なる点を踏まえれば
「慣れ」「見極め」の時間と考えるべきで、
好機を作られてはいたものの大きな問題と捉えるべきではないように思う。

そして、(讃岐が勝手に悪くなった部分もあるにせよ)後半の内容は
勝点3に値していたと言えるでしょう。



(今回は讃岐が基本フォーメーションの変更を施したことで
 その機能性や良い点・悪い点にどうしても注視してしまい、
 対戦相手のサッカーをそこまで意識出来なかったのが正直なところ)




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