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湘南 2−2 F東京
J1/第26節
(25/08/16:レモンガス)
DAZN



湘南スタメン

_____鈴木章__小田______
____平岡______茨田____
太田______奥野_____鈴木雄
____松本__大野__舘_____
________ポープ_______



F東京スタメン

______長倉__仲川______
俵積田_____________野澤
______小泉__橋本______
佳史扶_トレヴィザン_ショルツ_長友
_______スンギュ_______



効率的な加点と試合のコントロールを見せたF東京。
完勝モードで安全に逃げ切りかと思われたが、
互いの選手交代から流れが一変。
湘南が執念を見せ、終わってみれば劇的なドロー決着となった。



湘南。
福田、鈴木淳之介、畑がチームを去り、陣容と共に苦しい勝点状況。

気候もあってか、この試合では「らしい」ハイプレスも控えめで、
15分過ぎから60分くらいまでは当初の狙い(※)も封じられビルドアップも苦しい展開で
非常に重苦しい雰囲気。

(※)
WBのポジショニングでF東京SHを引き付けておいてから、
空いたF東京ボランチの脇にIHが降りてきて受ける形。
特に左で、平岡が上手くやれていた。

これを変えた湘南側の一因は、59分に太田に代わって左WBに投入された石橋。
この高卒ルーキーが入った直後に1点を返せたこと、
そしてその後も幾度か果敢にドリブルで仕掛けていたことで
湘南の「ビハインドだし開き直って前に行くしか無い」意識に
勇気が加わったように感じた。

F東京側に後述する問題があったことも含めてだが、
押せ押せの時にどうにかこじ開ける力が残っているのも確かで、
どうにか後ろが落ち着けば、
まだじわじわと順位を上げて降格圏から遠ざかる可能性は十分にあるように思う。






F東京。
湘南があまり前から激しく来なかったこともあり、
前回観た時に感じたビルドアップの問題は評価保留。

ただ、長倉と仲川が顔を出すタイミングやポジショニングが抜群で、
その上変なロストもしないので、
チーム全体に落ち着きがもたらされるようになったと感じる。
(長倉と仲川は後方で味方がボール奪取した瞬間のポジショニングも素晴らしく、
 奪った選手は簡単に彼らに預けることが出来ていた)

落ち着いたことで俵積田に代表されるサイドアタッカーの縦への速さが損なわれたのは
ちょっとマイナスなのかな、ジャッジが難しい。
落ち着いた保持の中でも彼らに仕掛けられる局面を作って上げられれば、
更に強烈な攻撃が繰り出せそうだが。

前後半の立ち上がりで湘南の出鼻を挫くゴールをあげ、
その後は落ち着いた試合展開で危なげなく時計を進めていたが、
彼ら側のトリガーとなってしまったのは
ヒアンの投入による「もうカウンター重視でいいよ」というメッセージだった。

これにより、先に右SHに投入されていたガウディーノの守備意識が薄まり、
湘南左WBに石橋が投入されたことと相まって、
湘南の左サイドに活力を与えてしまう。

たまらず長倉を右に出しガウディーノはトップ下にするも、
そうなると湘南の左から右への展開に対応することが出来ず、
(ガウディーノが守備で機能しない)
今度は小野瀬にクリエイティブな仕事を許す展開に。

まだテストも兼ねた投入だったガウディーノをイン・アウトするわけにもいかず、
どうにかこうにか最終盤まで1点のリードを保った末の、
岡投入で「キツかったけど後ろを手当てしたからしっかり逃げ切れよ」が
実らなかったのは切なかった…。

湘南WBに対しSBが縦スライドした後ろのスペースをケアしていた橋本、小泉の両ボランチや、
最後まで守備に攻撃にスプリントを繰り返していた長倉の頑張りも水泡に帰してしまった。

3回くらい良いカウンターが打ててはいたので、
ヒアンかガウディーノで3点目を奪えてさえいれば
この展開も笑顔で反省材料として振り返れたのにねぇ…。

無理矢理にでもシュートで終われていたヒアンはともかく、
ガウディーノは今季もうメンバー入りすら無くても、驚かないね。


相変わらず松橋監督を連れてきた理由の部分については成熟に程遠いと思うし、
長倉と仲川が揃っていない時にどうするのかとか
抱えてるSHの活かし方とか、
新たな問題は見えつつも、
バタバタした感じが無いのは良いことだと思う。

3連勝4連勝とかしそうな雰囲気は無いけど、
1ずつでもじわじわ勝点は積み上げて行きそうなので、
第26節を終えて下の順位にいる5チームが揃って連勝街道を走るようなことさえ無ければ、
(まぁ、無いでしょう)
残留は大丈夫だと思われる。




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