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横浜FC 1−0 新潟
J1/第30節
(25/09/20:ニッパツ)
DAZN
横浜FCスタメン
________櫻川________
__ルキアン______パウロ___
細井____小倉__山田____山根
____福森__ンドカ_岩武____
_______スウォビィク_____
新潟スタメン
________ブーダ_______
谷口______長谷川___モラエス
______白井__新井______
橋本___舞行龍__ゲリア___藤原
________田代________
縦に速い攻めで前3枚の個の強さを活かすことが第一の横浜FCと、
全体で保持しながら押し込んで崩したい新潟。
現時点の19位と最下位(20位)の6ptsマッチは
互いの色がよく出た熱戦となり、上位チームが劇的勝利を飾った。
横浜FC。
基本の守備開始位置をハーフウェー辺りに置きながら、
ベタ引きにならないよう注意を払いながらコンパクトな5−2−3で守り、
奪ったら可及的速やかに前へ。
前3枚の「的」が狙えれば良し、スペースへアバウトでも可。
陣地回復とそこからの攻撃を前3枚に託すという意識は徹底されており、
今季の基本的な考え方(前任の四方田さんが志向したもの)、
抱えてる選手、
現在の順位を考えれば
それはとても合理的な割り切りで、
実際に櫻川、ルキアン、パウロはよく戦い、収め、攻撃へと繋げていった。
(69分に投入された窪田も、スペースへ蹴られたボールに対し良い走り込みを見せていた)
自分たちが守備から入るチームで、
新潟がボールを握りたいチームであることも加味してか、
前から奪いに行く意識はかなり限定的で、
これが結果として前3枚のプレータイムを伸ばしたと思うし、
新潟が好機に繋げるぞという雰囲気のパスが出た時に
ルキアン、パウロが自陣バイタルへと鬼の戻りをしてこれを阻むという
この日何度か見られた光景にも繋がったと思う。
山田、山根は攻撃時に前3枚をサポートするためのスプリントも多く、
よくファイトしていたと言えるでしょう。
アダイウトンを最後に取っておくという三浦采配もズバリで、
ルヴァンで勝ち残ってること、
ホームで6ptsマッチを制したことと、
残り試合に向けて大きな弾みになりそうな勝利でした。
新潟。
就任以来1分9敗(天皇杯を含めると10敗)で来ている入江体制で、
しかしそこまで悪い内容ではないという声が聞こえてきてはいた。
実際、この夏に主力と言っていい選手ばかり7人も抜けて
ダニーロ・ゴメスもシーズンアウトの負傷となってしまった中で、
一応、何とか新潟らしさを体現しようというだけの新戦力は獲得していて、
実際にそれらしいレベルのことは出来ていると思う。
けど。
この試合を観た限りでは、
やっぱり昨季と同等のレベルまで持って行くには
圧倒的に時間が足りないと思う。
「新潟はこういう時にこう繋ぐんだよね」というのが、
考えるよりも前に実行に移しているレベルにならないと、
流麗なパスワーク、コンビネーションには至らないと思うんだけど、
(解説の清水範久が口にしていた「フリックした後」に当たる話)
その域に達するにはあまりに選手が入れ替わり過ぎたし、
新たに獲得した選手の個の能力も、
チームを去った選手のそれには及ばない感じもする。
例えば、白井と新井の2DHは、
ボール回しのハブにはなれているけれど、
秋山と宮本のような「ボールごと試合を支配する」みたいなところには至ってないし、
モラエスも島村もダニーロ・ゴメスや小見のような
「俺のドリブルで劣勢を打開する」みたいな力強い仕掛けは見せられなかった。
この試合は欠場していたので舩木がどの程度やれてるのかわからないけど、
彼には残り試合フル出場して舞行龍と組んでもらわないことには、
ボールを握る、そして全体で押し込むという部分に関しては
やはりゲリアではかなり物足りない。
(そう言えば、この試合では藤原がHSで「第3のボランチ」化することが皆無だったんだけど、
可変することに新井、白井、ゲリアに不安があるからやらなかったのか、
単に入江体制になってからはやっていないのか、
どちらなのだろう?)
この試合では横浜FCが前から奪うという意識がさほど無かったのでわからなかったけど、
ハイプレスを積極的に仕掛けてくる相手に対して、
新潟のGK+4バック+2DHは以前ほどの耐性は恐らく無いんじゃないかな…。
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