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金沢 2-1 讃岐
J3/第29節
(25/09/27:ゴーゴーカレー)
DAZN



金沢スタメン

________土信田_______
____大澤_____ 嶋田____
西谷和___村田__西谷優___大谷
_____平__畑尾__長倉___
________山ノ井_______



讃岐スタメン

______大野__西丸______
牧山______________河上
______岩本__江口______
上野____附木__林田____内田
________飯田________



多彩な攻撃を見せ続けた金沢ペースで試合は推移。
粘りを見せた讃岐だったが
積み重ねたリスタートからの2得点で金沢が妥当な勝利を飾った。br>


金沢。
3バックからの的確なフィードで高い位置を取るWBがウラを狙う。
押し込めば中盤の構成力を活かして相手を振り回す。
抜群の連携を見せるWBとシャドーでサイドを切り裂いてクロスに持ち込む。
早いタイミングで前線中央に差し込めば前3枚が巧みな関わりで相手守備網をこじ開ける。

個々の能力が高い上に組織としても抜群で、
何でこの順位(試合終了時点で9位)なんだというサッカーを見せつけた。

獲得したFKとCKが共に16ともなれば、
そりゃ2つ3つは決めてくるよね…。

讃岐の攻撃がほぼほぼカウンターに限られたため、
守備面については言及不可。






讃岐。
金沢の強烈な攻撃に対してベタ引きにならないように意識しつつも、
殆どの時間帯で自陣に押し込められての守備を強いられる展開となった。

サイドの守備で相手の連携に翻弄されつつも粘りを見せ、
危険なクロスを放り込まれる回数については許容範囲内に収めたと思う。
が。
その結果として相手に合計32回のリスタートを与えることとなり、
うち2つを沈められてしまった。

金沢が見せた攻撃力を鑑みれば、
流れの中で失点しなかったことをまずは評価すべきかなと思う一方で、
気候的にも行けそうではあったので
試合開始からハイプレスを仕掛ける選択肢もあったかなとも感じる。
(…と思ったけど、自分の実況ツイートを振り返ると開始と同時に押し込まれてる(苦笑))

もうひとつ評価すべきポイントは、
失点直後にきちんと盛り返してほんのわずかだった自分たちの時間帯で
しっかりと同点にまで持ち込んだところ。

やはり得点/失点直後はチーム全体でパワーを出して、
「このまま一気に行くぞ」/「すぐに取り返してみせるさ」という印象を
相手に与えなければいけないし、
失点直後であるならば盛り返した勢いで取り戻すところまで行きたい。

それを為せたのは評価点でしょう。


それから。
同点の状態で相手がパトリックを投入してきたのを見て、
小松を投入して5バックを指示、
最低でも同点で試合を終えるという意志を明確にしつつ、
それでいて逆転を諦めたわけではない変則的な5-2-3にしてみせた金采配には、
触れないわけにはいかないでしょう。

ベンチスタートのメンバーの前節との入れ替えを見て、
キックオフ前にこんなツイートをしたんだけど、
単に高さ強さの補強だけでなく5バックを採用したことが、
まず小さな驚きだった。
(試合終盤に疲弊しているであろう林田を小松に代えるパターンを想定していた)

それでいて、得点を奪いに行くために途中投入した川西、岩岸、宮市は削らずに
岩本をベンチに下げて河上をボランチに回す、
変則的な5-2-3を採用するアイデアよ。

幾らかは相手のクロスを許容する形になるものの、
ボックス内でしっかりとサイドに跳ね返すことが出来れば、
そこにはWGとなった宮市/岩岸がいて、カウンターに移ることが出来る仕組み。

いやー、これには唸らされた。

実は、大野に代えて宮市が投入された際に、
「何で松本じゃなくて宮市なのか、松本の序列はどうなっているんだ」と
感じていたのだけれど、
この展開を見越していたのであれば、
CFしか出来ない松本でなくサイドも出来る宮市であったことには納得がいくんだよね。
(宮市でなく松本を投入していた場合は川西をサイドに出していたのだろうけど、
 サイドを縦に一人でぶち抜いていくイメージは川西じゃなくて宮市のそれなのは間違いない)
本当のギリギリまで勝点3を狙い続ける姿勢と
それが可能ではないかと思わせる采配は素晴らしかったと思う。

もちろん、現実としては敗戦で勝点を詰めなかったことは
讃岐を応援してる者としては残念の一言なんだけど、
同時に、サッカーが好きで戦術だフォーメーションだという見方も好きな者としては、
前のめりに語りたくなる采配でした。




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