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早稲田実業 1-0 多摩大目黒
選手権予選(東京B)/F
(25/11/16:味の素)
日本テレビ



終盤まで球際のガツガツが目立つ均衡が続く中、
後半ATに早実が劇的な先制&決勝弾で全国行きの切符を掴んだ。



早稲田実業。
基本フォーメーションは3-3-2-2で、
自陣守備時は5-3-2化するんだけど、
その間に、逆サイドのWBが早い段階でDFラインに入る左右非対称な4-4-2状態を
明確に挟んでいたのが印象的。
(なので、最初は4バックが基本なのだと思った)

高い位置からの守備はさほど意識しておらず、
自陣で全体がサボらない守備からのカウンターが主な狙いで、
遅攻時には左サイドで左IH8竹内のキープ力とFW15居相の仕掛けを活かしながら好機を探る感じ。

守備で勝ってきたチームだなというのが見て取れる戦い方と選手たちだった。

この試合でのキモは、負傷交代を強いられたも右CB4小島に代えて投入したのが
FW9井手だったことだろうと思う。
フォーメーションは変えなかったので必然的にポジション移動が生まれたわけだけど、
「それでも守備は崩れない」という自信の上に
「守ってカウンターで点を奪って勝つぞ」というメッセージが乗り、
それが後半ATの劇的なゴールに繋がったというのが自分の解釈。






多摩大目黒。
基本フォーメーション3-3-2-2で、
見るからに雰囲気のあるFW10ヘンリーへと早目に放り込むパターンと、
繋いでサイドへ展開してから崩していくパターンを持ち、
WBも攻撃能力の高い選手を据えた(左足クロスがある左WB14関と小回りの利く小柄なドリブラー右WB7中野)
攻撃志向の方が強いチーム…なんだけど、
それでいて、
放送席の「結果が出ていなかった夏にチームを見直して守備も頑張るようになった」という言葉の通り、
ネガトラや球際の部分で早実に全然見劣りしなかったのには関心した。

互角の内容で時間が推移していく中、
後半の終盤に押し込む時間帯を作れていたことで、
「こりゃ80分で決着するなら目黒の勝ちかな」と思わせたんだけど…。

一昨年に全国を経験した早実と、
この試合が初の都予選決勝という目黒の差が、
最後の最後に出てしまったのかな…と結ぶのは
よくある語り口に甘え過ぎだと自分でも思うけど、
この試合の彼らにこの結末となる要素があったのかと言うと、
そんなことはないんじゃないかと感じている。




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