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沼津 1-1 滋賀
J3・JFL入れ替え戦/2nd Leg
(25/12/14:愛鷹)
DAZN



沼津スタメン

________白輪地_______
_____森 _____向井____
宮脇___鈴木拳__徳永____一丸
____沼田__宮嵜__篠﨑____
________ゲギム_______



滋賀スタメン

________日野________
____人見______田部井___
秋山___ロメロ__海口____小泉
____西山__小野寺_白石____
________櫛引________



途中から審判とも戦い始めてしまった沼津と、
途中出場の選手も含めてひとりひとりが役割をまっとうした滋賀。
1st Legでのリードを保ち滋賀がJ3参入を勝ち取った。



沼津。
1st Legの拙攻があった中、
人も並びも変わらないスタメンを見てちょっとがっかりした。

しかし、自分たちでもアレはマズかったという自覚があったようで
左サイドのノッキングに関しては改善(森が中で我慢)していたのが良かった一方、
1st Legよりもサイドを使おうという意識が強くなかったために
機能するようになったハズのサイド攻撃の回数が少なかったのは残念だった。

代わりに増えたのは、白輪地のポストを促すロングボールだった。
ひとつのアイデアとしてアリだったとは思うが、
誤算だったのは滋賀の中央CB小野寺の圧倒的な強さだったか。
収まりさえすれば森、向井のサポートで中央突破に繋がったかも知れなかったが、
白輪地が小野寺を背負ってボールを収めることはついぞ無かった。

これに関して、前半のうちに見切りをつけられれば良かったと思うんだけど、
白輪地に代わって川又が投入されるまで延々と小野寺による跳ね返しが繰り返され、
90分を通じて可能性を感じさせた攻撃は3回ほど見せた鈴木拳による右ポケット突撃のみだったこと、
齋藤を投入してなお3-4-2-1へこだわり続けたことなども含めて、
この2nd Legも拙攻だったと評されてもやむを得ないだろう。


また、90分を通じて気になったのは、
滋賀がミドルサード出口付近まで運んで来た時の守備の緩さ。
アーリークロス、ラストパスひとつ前のパスを簡単に許してしまい、
バイタルで滋賀の前線の選手たちがシュートに至れる場面が生まれていたのは
大いに問題だったと思う。


柳町の愚行については、それに至る伏線の有無など定かではない中であまり語りたくはないが、
あの局面だけを切り取っても、入れ替え戦2試合全体で考えても、
チーム全体に冷水を浴びせるような事案だったのは間違いないだろう。

彼以外にも、後半の割合早い段階から選手、ベンチが
審判との戦いを始めてしまっていたのは非常に残念だった。


試合終了間際に急遽GKを務めることになった宮脇のビッグセーブと
その流れでのポジショニングし直しが本職GKさながらだったこと、
ひとしきり自分たちのサポーターと喜びを分かち合ったあとに
挨拶に訪れた滋賀の選手たちを
沼津のサポーターが拍手で迎えていたことは
非常に素晴らしかった。






滋賀。
基本的な戦い方は1st Legのままだったものの、
一度90分を戦ったことで沼津の圧力に慣れたからか、
スペースへロングボールを蹴るまでに最後尾で保持する時間、
出来れば中盤から繋いでいこうという姿勢が、
1st Legよりもだいぶ増していたと思うし、
それがボール保持率にも表れていた。

5-4-1化した時の2シャドーの守備の頑張りや
小野寺の圧倒的な強さ、
そしてそこでこぼれたボールに対する2DHを中心とする回収への反応が
2試合を通じて沼津の中盤~前線の選手を上回っていたのが
大きな勝因ではないかと思う。

度々名前を出している小野寺と、右HV白石という2人の起用で
1st Legとは3バックのうち2人が異なる試合となったにも関わらず、
質が落ちなかったどころか
小野寺大活躍、白石も元来はサイドプレイヤーであることを思わせる攻撃参加からのアシストと
この試合を1-1で終える大きな要因となったことも触れておきたい。


試合後のインタビューで秋山、角田監督が、
サポーターへの挨拶で主将の海口が、
いずれもMIOという歴史があった上での今年のこの結果であることに触れていたのは
非常に良かった。




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