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I神戸 1-2 S広島R
皇后杯/F
(26/01/01:MUFG国立)
NHK
I神戸スタメン
久保田_____吉田______水野
____山本 _____成宮____
________大熊環_______
桑原____三宅__太田____井手
________大熊茜_______
S広島Rスタメン
________上野________
中嶋______小川_______李
______渡邉__柳瀬______
藤生____市瀬__嶋田____島袋
________石田________
I神戸が地力のあるところを見せはしたものの、
やろうとしたサッカーを長時間表現出来ていたのはS広島Rだった。
よって、結果は妥当に思える。
I神戸。
おそらくは、
普段はもっと繋いで全体で押し込むサッカーをしているのだと思うんだけど、
S広島Rの前線守備の前にそうしたサッカーを展開することが叶わず、
やむなく前に流し込んだボールが何とか繋がった時に
前方の選手の個の力で無理やり好機にしていく…というサッカーになってしまい、
よって、攻撃は終始単発的なものになっていた。
基本は「2+1」スタートで、
状況により右SBがステイ気味になり2CB、アンカーと平行四辺形のような形になって
ボールを動かしていく…という感じだったんだけど、
前進するにあたってアンカーを経由出来ないことに対する息苦しさが
90分を通じて感じられた。
机上の何とやらで考えられる解決策としては、
IHが降りてくるとかCBから列飛ばしのパスをするということになるけれど、
どちらも準備している様子が無かった。
普段観てないのでこれもまったくの想像なんだけど、
たぶん、リーグではここまで前進に困ったことは無く、
また、やむなく蹴り出したボールに対してCF吉田がここまで収められないことも無かったのだろう。
いずれにしても、S広島Rの守備を褒めるべきだとは思うが、
この試合を観た他のチームが参考にすることは間違いないので、
今後は前進に関するプランBを整備する必要があるでしょう。
S広島Rの守備にハマッてしまっていたゆえに、
彼女らの攻撃に対して後手になってしまうのも仕方のない部分だとは思うのだけど、
あれだけやられまくった「戦術・中嶋」に何の手当もしなかったベンチには
疑問を呈さざるを得ない。
実況によると本職はCBらしい右SB井手も頑張ってはいたが、
もう一枚、右IHなり右WGなりが手助けする仕組みは必要だったように思う。
(79分の交代で松原と三谷がそれぞれ山本と久保田のポジションにそのまま入った時にはとてもガッカリした。
手当てすべきはそこじゃないでしょう、と。
そして案の定、後半ATで被弾ですよ…)
三宅を負傷交代で失ったこと。
その際のPKをストップして0-2になることは免れたこと。
0-1から試合の流れとは無関係に1-1へと持ち込んだこと。
…こうした部分にはリーグで常に優勝争いをするチームだけの地力を感じただけに、
最後までベンチからの適切な手助けがないままに敗戦となったのは残念だったな。
広島。
おそらくは普段の戦いぶりから、NHKが4-3-3で紹介していたけど、
この試合の基本は明らかに4-2-3-1だった。
(渡邉、柳瀬、小川の配置が正しいかはちょっと自信が無い。
4-2-3-1に散らばった時に背番号を確認出来る場面が無かったので、
プレーの中で顔を出していた位置から初期配置を推察してこうなった)
で、この4-2-3-1は、対I神戸用のものなのは明らかだった。
まず、I神戸の最後尾保持に対して小川を前に出しての4-4-2化で
I神戸アンカーを消しながら牽制、
外外の前進へと誘導していき。
SH、DH、SBでI神戸のIHとWGに対し数的優位を作って素早く奪い切る。
(I神戸のSBがこれに加勢する前に囲い、奪うまでやってしまう)
I神戸の最後尾が3枚気味になる気配を察すると、
すかさず右SH李が前に出て枚数合わせを行い、
やはり外外への誘導へと繋げていく。
ここでのポイントは、枚数合わせに出ていくのは殆どの場合、李であること。
「戦術・中嶋」の脚を最後まで維持するために、
守備でよりハードワークするのは李という役割分担だと思う。
この整理された前線守備がまずもって素晴らしく、
また、I神戸が苦し紛れにハイボールを蹴ってみても
2CB(主に嶋田)が跳ね返し続けて吉田に収めさせなかったのも素晴らしかった。
そして、2DHにしていたことで跳ね返したボールの回収を高確率で行い、
外外の前進を誘導したあとのサイドでの数的優位構築も迷いなく行うことが出来ていたのも
唸らされた部分。
そうやって奪ったボールは素早く前線に展開、
I神戸2CB及びアンカーから終始絶妙な逃れ方をしていたCF上野のポストを交え、
左サイドでは「戦術・中嶋」の突破からクロスという形で、
右サイドでは全力の押し上げを見せる李、柳瀬、島袋がレーンの使い分けや3人目の動きで
やはりクロスにまで持ち込む形が完成されており、
再現性の高いショート/ロングカウンターを披露出来ていた。
1点リードして迎えた後半、
I神戸の出方を伺わずに自分たちから仕掛けて、
前半よりも積極的に右サイドを中心に押し込む姿勢を見せたのも、
試合運びとして上手かったと思う。
その後、機能していたこの右サイドを選手交代により自分たちから放棄してしまったのには
疑問が残るのだけど
(李に関しては守備で与えられていた役割を考えれば妥当だと思うけど、
島袋は90分持たないという判断だったのか…。
古賀投入で4-4-2化のための李の交代よりも先にベンチに下がったのはちょっと解せなかった)
「たかだか1点のリードで守りに入らないぞ」という采配は、
選手の背中を押したのではないかと思う。
全般、勝つべくして勝った試合と評していいのでは。
皇后杯初制覇、おめでとう。
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