menu>football>match
名古屋 3-0 C大阪
J1百年構想/第9節
(26/04/04:豊田)
DAZN
名古屋スタメン
________山岸________
____木村______和泉____
中山____稲垣__森島____甲田
____高嶺__藤井__野上____
_______シュミット______
C大阪スタメン
________櫻川________
アンドラーデ__柴山______阪田
_____田中駿__石渡______
大畑____畠中__井上____奥田
________中村航_______
どちらに転んでもおかしくない試合はミスと勢いで決した。
山岸の日であり、井上の日ではなかった。
互いに課題は最後尾からの前進か。
名古屋。
まさかまさかの[ミシャ]ペトロビッチ監督が就任して迎えたシーズン。
果たして、しっかりとミシャ式になっており、
また、札幌を率いていた時期の中頃からのアップデートは見られなかった。
守備はオールコートマンツーマンで前線から当たりに行く。
この試合では
山岸が畠中、木村が井上、和泉が田中駿汰、森島が石渡、稲垣が柴山で他は対面する相手。
これに関しては「個々人が頑張れ」以外に無い。
問題は、剥がされた時に最優先で戻る位置、戻って一旦遅らせたあとにどう陣形を組むかといった部分で、
この辺は整備されてる感じがせず、
「押し込まれたら何となく5-4-1」くらいの雰囲気が漂っていて、
前半にフリーマン状態の柴山にバイタル付近でフリーでボールを持たせてしまう場面が何度もあったり、
終盤に右HVに投入されていた森が(まずもってこの起用がどうかと思うんだけど)
どこに戻ればいいのか、どこを見張ればいいのかわたわたしていたのが
非常に気になった…が、
おそらく、監督主導で整備されていくことは無いのだろうと思われる。
また、保持時にも大きな疑問があって、
相手の守り方とは無関係に自分たちの形でビルドアップを始めることは兎も角、
(ここでは「兎も角」とするけど、
C大阪が4-4-2化して高い位置で構えてるのだから
後ろ3枚のままで高嶺に預けてしまえば彼が「2」脇から簡単に持ち上がれたと思う)
その形が、
両HVが開いて藤井の左に稲垣を降ろす「4+1(森島)」というのは、
起用してる選手の能力に制限をかけるものだと思う。
プレス耐性があり、持ち上がることも出来て、何より圧倒的な左足の精度がある左利きの高嶺を左サイドに寄せてしまい、
右利きで、左足も同様に蹴れるよという選手ではない稲垣を左CB化させるメリットは何処にあるのだろう?
稲垣が素晴らしい選手であることに疑いはないけど、
4+1でビルドアップを始めるに当たって左CBに置くとなれば、
どう考えてもベストな選択ではない。
どうしても「4+1」で始めたいのであれば、
移動距離は長くなるけど稲垣を高嶺の左に降ろす(左SB化させる)か、
中山をステイさせて稲垣を左前に出すかの方が、
絶対にボールの回りはスムーズになるし、
逃がし方も多彩になりその精度も高くなるでしょうに…。
また、「4+1」を採用しておいて、
「1」を経由させるためのボールと人の動きが仕込まれていないのも気になった。
森島がボランチ起用されているのは最近のことのようなので、
彼の慣れの問題がまったく無いとは思わないけど、
「チームとして意図した動きがあって森島だけそれに乗れてない」というようにも見えなかったので、
仕込まれてないと判断するのが妥当だと思う。
先制~2点目の流れが良かったこと、
(しかしこれは井上のミスに因るものである)
中村航輔の配給能力が高くなかったこと、
好機にきちんと決め切る山岸の決定力とにより
スコア上は3-0となって快勝というように見えるけれど、
何かが少しでも違ったら、逆の数字になっていても全然おかしくない試合だったと思うし、
監督がミシャで、アップデートもされてないことがわかった以上は、
この試合のようにたまたま上手くハマるか、
あるいはひとつ歯車がズレて(ズラされて)大敗するか…みたいな
シーズンになるんじゃないかなぁ。
印象に残ったのは甲田と木村。
甲田はキレのある仕掛けと大畑へ寄せるタイミングの良さが光っていたし、
木村は自分を見張るのが田中駿汰から中島になったことで
フィジカルコンタクトの部分でグッとラクになったのだろう。
2-0となってからは無双に近い状態だった。
C大阪。
前回観た時(第7節の岡山戦)から
殆ど時間が経過していないこともあって、
狙いややり方に大きな変化は見られなかった。
地上戦を志向しつつ困ったら櫻川に蹴ってもいいよという姿勢で臨み、
名古屋のオールコートマンツーマンの前に
中盤の3人(田中駿汰、石渡、柴山)が顔の出し方で工夫をして剥がしていこうとしつつ、
詰まったら櫻川に蹴っていたのだが、
名古屋がオールコートマンツーマンのため詰まり方が他のチーム相手の時よりも窮屈で、
精度のあるボールを届けることは出来ていなかった。
(しかし、精度のあるボールを蹴ることが出来ていても、櫻川が藤井を圧倒出来たかはちょっと疑わしい)
また、ボールの回し方から察するに、右CBに入った井上があまり足元を信用されていないようで、
せっかく右SBに組み立てに寄与出来る奥田を起用していたにも関わらず
有効活用出来ていなかったのは惜しまれるところ。
田中駿汰が右CBに回ってからは
田中駿汰と畠中がボックス幅目一杯に開くことで中央に花道を作り、
ここに柴山や中島らが顔を出すことでGK中村航輔から縦パスを受けるという
シンプルな方法を見つけて実践していたのだけど、
中村航輔のパスが尽く弱くて、
受けに来る選手のマーカーがインターセプト→ショートカウンターに行けると判断、
スプリントの速度を上げる事態を招いていたのはC大阪としては厳しかった…。
(周辺の名古屋の選手もこれを察知して奪ったら一緒に雪崩込むぞという構えを取れていた)
前述したように中盤の選手に工夫があり、
時折名古屋のオールコートマンツーマンを剥がして前進すること自体は出来ていたし、
アタッキングサードに到達しさえすれば
(中央最前線の櫻川を除いて)流動的な攻撃を仕掛けて好機を作ることは出来ていたので、
後半立ち上がりの流れ(2失点)が無ければ、
引き分け以上の結果に持ち込めていた可能性は高かったと思う。
1失点目のミス、直後のちょっと気の毒なイエローカード、
2失点目に繋がる箇所で潰しきれなかったプレー(と、最後に山岸を捕まえられなかったところ)、
更にはビルドアップに上手く関われなかったこと…と、
とにかく井上の日ではなかったね…。
あとは、前回観た時も書いたんだけど、
自分たちの流れがめちゃめちゃ悪い時に、
周囲を鼓舞するような選手が全然見当たらないのは本当に気になる。
そういう選手がいたら、後半立ち上がりを1-0で食い止められたんじゃないかな。
好印象を残したのは柴山。
狭いエリアでもボールを受けることが出来るドリブラーという認識だったんだけど、
ビルドアップの際の顔出しや好機に繋がるパスを出すことも出来ていて、
非常に良かった。
彼と中島を並べて田中駿汰をアンカーに据えた4-3-3を試してみたら面白いんじゃないかなぁ。
田中駿汰アンカーなら、アンカー落としの3枚スタートも出来るし、
今日の彼のプレーぶりであれば田中駿汰が降りての3枚スタートに対応したビルドアップ時のボランチ仕事も、
中島と一緒にこなすことが出来ると思う。
(今季は石渡を育てようという雰囲気を感じるので現実味は無さそうだけど)
menu>football>match