menufootballmatch




アル・アハリ・サウジ 1−0 町田
(延長)

ACLE/F
(26/04/25:キング・アブドゥラー・スポーツシティ(サウジアラビア))
DAZN



町田スタメン

_______イェンギ_______
____相馬______エリキ___
林____ラヴィ___前____中村
____中山__岡村__昌子____
_________谷________






ボールを保持して攻め立てるアル・アハリとこれを受ける町田の構図で試合は推移(SFのコピペ)。
アル・アハリに退場者が出て試合が動き始めるも、
ほどなく町田に味方同士の交錯が起きてしまい、選手の無事を確認するための時間が発生。
アル・アハリがこれを活かして10人での戦い方を完全に整理したことで
退場者が出る前とは別の膠着が訪れる。
延長にもつれ込んだ死闘を制したのはアル・アハリで、大会2連覇を成し遂げた。






町田。
・2シャドーで相手2CBを牽制、CFはボランチを消す前線守備を基本とするお馴染みの5−2−3守備で構える。
・この試合でも左サイドの林は縦スライド早め、右サイドの中村は基本的にWGを監視したいスタンス。
・必然的に空きがちになる相手の左SBに対しては、
 エリキと中村(、後半は前も含む)が一歩二歩遅れて寄せに行くことになっていた。
・この相手左SB2の左足クロスはまぁまぁ厄介な精度があったのだが、
 「左WG13の仕掛けの方が怖い」ということか、町田はこれを許容してたようだった。
(アーリークロスなら中央で弾き返せるという算段かな…)
・アンカーで恐らく左右に散らす能力がある79は、基本的に最後まで消せていたと思う。
 何度か被カウンターの際に彼が持ち上がる場面があったけど、それは致し方なしということだったハズ。
・アンカーを上手く消せていたことで、自陣で左右に大きく振られる場面は少なく、
 従って左WG13、右WG7のアイソレーションも回避出来ていた。
・相手CBが左右の深い位置へフィードしてくることはあったものの、
 これは距離がある分、パスの供給先に余裕を持って寄せることが出来たため、大事には至らず。
・ロングボールやクロスのターゲットである屈強なCF17は、岡村がほぼほぼ完封していた。
 岡村は、日本代表と諸外国との力関係が18年ロシア大会くらいのものであれば、
 最後の跳ね返し要員として本大会に連れていきたいくらいのものを見せてくてた。
・総じて、守備では町田が想定していたようにサッカーが出来ていたと言っていいでしょう。
・一方の攻撃面では、スタメンでは前3枚によるカウンターが基本線。
 相手に退場者が出て保持して全体でアタッキングサードに迫れるようになってからは、
 タイミングよく左の相馬に預けてから彼の仕掛けとクロスに頼ることとなった。
・相馬は際どいボールを何度も入れていたけど、
 流石に時間の経過と共にクロスに対する中での警戒度も上がっており、
 また、彼の疲労度もあって、
 最終盤のビハインドをどうにか追いつきたいという時間帯においては
 期待度は若干下がってしまったことは否めない。
・試合直後のインタビューで望月が攻撃力を上げることについて触れていたけど、
 また別のパターンを用意するとか、
 もっとイーブンな試合展開の中で保持から崩しを伺えるようになるとか、
 アジアの舞台においてのそういうものが求められるだろうね。
(この辺に関しては昨季のJ1から意識はして取り組んでいるとは思う)
・「勝つならばこの形」という試合展開に持ち込めてはいたので、悔しさもひとしお。
 勝ちたかったね…。






アル・アハリ。
フォーメーションは4−3−3で、2CB+アンカーでのビルドアップを基本とするも、
町田の前3枚に上手く守られていちばんやりたい前進は出来ていなかったのではと思う。

序盤はサイド奥へのロングボールも蹴っていたけど、
左SB2が浮きがちになるのをすぐに理解して、
左IH10がアンカー79の脇に降りてきてパスを引き出しワンタッチで捌く、
左CB3が短く持ち上がってから渡すなどの手段で
左SB2を活かしての前進を多めにしていた。

用意されたコンビネーションというのはあまり感じられず、
ミドルサード出口付近まで運んだらあとはボールを持った選手にお任せの雰囲気アリ。
(SBがWGを積極的に追い越すとか、IHが寄って行ってワンツーとか、3人目の動きでポケット突撃とか、
 そうしたものはあまり無かったように思う)
(左利きの右WG7がカットインを伺う際には流石に右SB46がオーバーラップしてたけど、
 右WG7にはそれを活かそうという気配が皆無に近かった)

サウジアラビアの強豪クラブゆえの多国籍軍ぶり、スター選手の集合体ぶりが、
そういうサッカーになってるのかな、と思う。
加えて、解説の田中裕介(23/24シーズンのサウジアラビアリーグの解説担当歴アリ)が
「暑さのせいかワンプレーごとに一旦止まりがち。選手が歩く姿がよく見られる」
という主旨のことを言っていたけど、
なるほど、連動があまり見られないのはそういう事情もあるのかも知れない。

左SB2が退場した直後、
選手交代で後ろの枚数を揃えることをせずに5−3−1に変化して
「後ろに重くなってもまずは失点しないこと」を優先した采配と、
それに応えた選手たちも見事だった。
交代を使ってしまうと先制されてしまった時にまた交代カードを切らないといけなくなるしね…。
また、相馬と中山の交錯で試合が止まった時間を活かしたのも大きかった。
ベンチに選手を呼んで紙に書いたもの(おそらくフォーメーション図)を見せて、
この時間以降、
基本的には5−3−1で守りつつ
自分たちのゴールキックの局面、相手陣内に運べた場面では誰がどこまで行くかの整理が
徹底されていた。
(5バックの左CBに移動した右IH6は、最初からはDFラインに入らず左ボランチのように振る舞う)く
(5バックの左SBに移動した左WG13は攻撃時には高い位置まで出ていく)
(FW気味の左IHとして投入されるも左MFとなった9は、攻撃時には中央寄りにポジションを移す)
(右MFになった右WG7はなるべく前残りして林らが相馬のサポートに行きづらくなるよう駆け引きする)

何より見事なのは、決め切って/防ぎ切って、勝利を収める部分だよね。
内容とか戦術的にどうのとかは超えた部分。

間違いなく強かった。
大会2連覇おめでとう。




主審。
イルギス・タンタシェフ(ウズベキスタン)。
元々そういう傾向にある主審なのか、
はたまたタフな肉弾戦になることを見越してのことなのか、
本当に笛を吹かなかったし、
それが終始一貫していて、しかも公平だったのは凄かったな…。
今日の感じだと、最初の方に吹いてたらカード乱舞になっていてもおかしくなかったけど、
選手(主にアル・アハリ)とスタンドの圧もどこ吹く風でカードを最小限に留めてのコントロール。
いやー、素晴らしかったわ。




menufootballmatch