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ブラジル 2-1 日本
W杯/R32
(26/06/29:ヒューストン(アメリカ))
フジ



ブラジルスタメン

7___9___26
__20___8__
____5____
16__3_4__13
____1____

ブラジルの選手リスト



日本スタメン

____18____
__11___14__
13__15_24__10
__21_3_22__
____1____

日本の選手リスト



8ヶ月前の借りと「最近はそうでもない」への意地があるブラジルと、
「最高の景色」へ向けて挑み続けるのみの日本。
W杯史上最多である5度の優勝を誇るブラジルが、
4試合目に勝てない日本をじりじりと押し出して見せた。



ブラジル。
・まずは様子見とばかりに左肩上がりの「3+1」で最後尾保持と前進をスタート。
・日本がゴールキック時を除いてはハイプレスに来ないことを確認すると、
 右SB13ダニーロも予め日本陣内に入る「2+1」スタートに移行した。
・前半の攻撃パターンは大きく3つ。
 1)左WGヴィニシウスにボールを届けて彼に単騎突破させる
 2)バイタルエリアで人の出入りを活発にし、タイミングを見て中央へパスを打ち込んでからのコンビネーション
 3)中央を崩す意図が成就しそうになければ右にまでボールを流して
  右SB13ダニーロを起点にしてのコンビネーション
・日本がブロックを低めに構えたこととCF18上田がアンカー5カゼミーロを見張っていたこととで
 センターサークル日本陣内先端辺りまでは2CBの3マガリャエスと4マルキーニョスが余裕を持ってボールを運べたが、
 そこから先の攻略については手を焼いていた
・そうこうしているうちに、ハーフウェーライン付近のロストからカウンターを浴びて先制点を許してしまう
・ブラジルが一つ幸運だったこととして、先制点を許した直後も日本がペースを変えなかったことが挙げられると思う。
・基本的にはブラジルが保持していた前半だったが、
 日本もカウンターを打ったり、カウンター完遂が難しいと判断すればブラジル陣内での保持も出来ていた中で、
 先制点を浴びた直後に彼らがギアを上げて主体的に押し込みを図ってきていたら、
 幾らかバタついてた可能性があったのではなかろうか。
・前半を0-1で折り返しての後半は、HTでの修正がきっちり機能してとにかく押し込み続けた。
 (修正内容は日本のところにて)
 逆転ゴールは90+5分まで待たなければならなかったが、
 後半の内容を見れば必然の出来事であり、
 仮に延長戦にもつれこんでいてもやはりブラジルが勝利していたであろうと思う。
・スタメン右WG11ラフィーニャを負傷で欠き(この試合はベンチにも入っていなかった)、
 新たに左IH20パケタも負傷したようで(前半で腿裏を痛めた様子で、HTでベンチに下がってしまった)
 優勝までの4連勝の難易度が上がってしまった感があるが、
 果たしてどこまで行けるか。






日本。
・伊東のスタメン起用に「先行逃げ切り」の決意及び勝ち筋はそこにしかないという分析結果をみた。
・伊東と前田を出来るだけ引っ張りたい意図もあってのことだと思うが、
 ハイプレスはほぼほぼ封印。
 5-4-1のローブロックでブラジルを迎え撃つ選択をした。
・ブラジルの前半の主な攻撃パターンに対しては、
 堂安の密着及び冨安のサポートで1)を封じ、
 CF9クーニャがボールを受けに下がり時にブラジルの最前線中央が無人になる状態にも惑わされずに
 3バック+2DHがバイタルに入ってくる相手選手を管理。
 作られた好機の回数を許容範囲に抑え、2)及び2)の流れからの3)にも耐えてみせた。
・また、これらの良い守備をきちんと良い攻撃に繋げることも出来ていて、
 ロストした瞬間はきちんと厳しいブラジルのネガトラを掻い潜りブラジル陣内にボールを運び、
 そこでボール回しをすることで休息を得ることまで出来ていた。
・先制したことも含めて想定するパターンの中でもベストに近い展開で前半を終えて、勝負は後半。
・ポイントは「ブラジルが攻め手を変えてきた時に素早く対応出来るか」と「選手交代のタイミングと意図」だったが、
 前者については抜本的な対応が出来ず、後者については目の前の状況への手当で終わってしまった。
・後半のブラジルは、左WG7ヴィニシウスへの日本の対応を逆手に取り、
 彼を大外に固定して堂安(→菅原)、冨安の意識を外側に向けた上で
 後半から左IHに回った9クーニャも左外に流れる動きをメインにして佐野を外側に釣り出し、
 花道が出来る左HSに選手を突撃させるか、
 堂安、冨安、佐野が根性でその花道を塞ぐと一旦ボールを戻し
 誰からの圧力も受けなくなった左CB3マガリャエスが右ポスト際へインスイングの左足クロスを入れることを徹底。
 (頻度は少なかったが右サイドでも同じパターンをやっていた)
(右WG26ライアンが大外に待機し、そこに右IHギマランイスが合流。
 日本のサイドの守備ユニットを大外に引き摺り出してからのHS活用ないし
 圧力を受けない右CB4マルキーニョスによる左ポスト際へのインスイングの右足クロス)
・日本はサイドで行われているこのブラジルの揺さぶりに対して
 配置や守り方の変更による抜本的な対策が打てなかったし、
 堂安→菅原、中村→鈴木淳之介の交代に見えたように
 WBの守備強度意地+ファーポスト際へのクロスの対応策として高さを加えることで
 どうにかしのぎ切れると考えていたのかも知れない。
・しかし、堂安が菅原に、中村が鈴木淳之介になることは
 押し込まれている状況をひっくり返す力の低下を意味するわけで、
 既に同点とされていた66分にこの交代を選んで、且つ、守り方はそのままであったところで、
 最終的な敗戦は必然だったように感じる。
・78分の鎌田→田中、伊東→町野の交代は、手当としては至極妥当ではあるけれど
 勝ち越しへ向けて活力を得られるものかと言えばそうではなく、
 この状況で打てる手の中では最善であろうものでありつつも
 見ていて「これでイケる」とはとても思えず「どうにかしてくれ」との神頼みに近かった。
・せめて伊東をジョーカーとしてベンチスタートにしたかったところだけど、
 ブラジル相手に右シャドーのスタメンを任せるには、
 後藤も鈴木唯人も塩貝も、そして町野も、
 森保監督の中では守備面に不安があったのだろうと推察する。
・ならばGL第3節のスウェーデン戦で彼らを試していれば…と思わなくもないが、
 最悪、3位通過になってフランスとやることになる可能性を考えた時に、
 その決断は出来なかったんだろうな…。
・実は4バックを隠していて(それもオーソドックスなものから4CBまで)、
 それを披露するのはこの試合なんじゃないの?と、
 ちょっと思っていたんだけど、
 日本以外にはまず無理であろう
 「堂安・中村のプレースタイル及びクラスにWBをさせて格上相手では彼らにも守備を求める」を
 最後まで貫いての敗退。
・ある意味ではやり切ったと言えるだろうし、
 もうちょいベンチから助けられることがあったんじゃないの?とも思う。
・メンツと、ここ1年くらいの親善試合の様子とで期待が高かったし、
 紛れもなく「日本代表史上最強」のチームであったと思うので、
 R32での敗退は非常に残念。
 早過ぎる。
・次の大会に、この大会以上のチームで臨むべく、また皆で頑張りましょう。




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