menufootballmatch




ノルウェー 1-2 イングランド
(延長)

W杯/QF
(26/07/12:マイアミ(アメリカ))
DAZN



ノルウェースタメン

21___9___7
__6___10__
____8____
5__17_3__26
____1____

ノルウェーの選手リスト



イングランドスタメン

____9____
18___10___20
___8_4___
3__6_5__2
____1____

イングランドの選手リスト



消耗戦の勝敗を分けたのはベンチスタートだった選手のタイプの違いか。
それとは別に、ノルウェーから見たら試合が「動いてしまった」のが早かったのは
良くなかったような気がする。



ノルウェー。
・ブラジルと戦ったR16からのスタメン変更は左WGの1枚のみ。
・上図4-3-3の基本フォーメーションから4-5-1(4-1-4-1)に変化してのミドルブロックで中央を封鎖、
 イングランドの攻撃をサイドに誘導しながら奪ってカウンター…というのが
 この試合での狙いだった。
・4-5-1は非常に機能していて、狙い通りにサイドへ誘導したイングランドの攻撃も封じることが出来ていた…が、
 36分に先制ゴールを奪ったことで、
 ピッチ上の選手たちに色気が出てきてしまったのが良くなかった。
・イングランドに「持たせる」ことで上手く戦えていたのに、2点目への意欲によりバランスが崩れてしまった印象が強い。
・加えて、後半になりイングランドが4-3-3へと基本フォーメーションを変更してきたのも効いた。
・自分たちの得点への意欲から奪われて被カウンターでの体力的な消耗と、
 イングランドのフォーメーション変更でより押し込まれることでの精神的な消耗とが、
 次第に形成を不利にしていった。
・後半アタマから意識して試合のテンポを落とせれば良かったんだけどね…。
 イングランドに付き合わされてしまった。
・消耗を補うのはベンチスタートの選手の役割となるが、
 ノルウェーが抱える選手たちは堅実な守備が売りなタイプのDFと技巧派アタッカーで、
 彼らを投入すると、極端な言い方をすれば「前後分断が進む」ことになる。
・(イングランド右SH7サカにダブルチームに行く左WG20ヌサの守備いおける献身は
  ヴィニシウスに対してダブルチームに行く伊東純也のそれとはマイナスの意味で比べ物にならない)
・(右WG22ボブが自在に動き細かなタッチとパス交換によるキープ/打開を図ってもSBのサポートを受けることは出来ない)
・一方のイングランドは途中から出てくる選手がスピードとパワーをもって攻守両面で味方に「+1」をもたらしていた
・疲弊と分断が進むノルウェーと、フレッシュな選手でどの局面でも数的優位と強度維持が出来るイングランドという構図が生まれてしまっては、
 そりゃ難しいよね…。
・しかも、後半半ばから大エースのハーランドが明らかに動けなくなってしまっていたし…。
・延長にまでもつれ込んで1点差で試合を終えたのは、
 中盤3人の超ハードワークとその中でも保ち続けた的確な状況判断が大きかったと思う。
・つらつらと、ノルウェーが及ばなかった要因と思うものを書いて来たけど、
 44分に右WG7セルロートが迎えた決定機で2-0に出来ていたらねぇ…。
 これをもって彼を敗因と断ずる気は微塵もないけど、
 この試合でのいちばんの「if」を想像させるプレーとなったのは間違いない。






イングランド。
・この大会でイングランドを観るのは初めてなんだけど、
 ノルウェーが選んだ守り方を見るに、
 2枚看板であるCF9ケイン、トップ下10ベリンガムが構える中央を活かすことがファーストチョイスなのだろう。
・これを嫌うノルウェーの4-5-1中央封鎖を受けて、
 彼らの誘導に乗る形でサイド攻撃を軸に試合を進めていたが、
 これに関しては左DH8アンダーソンのサイドチェンジのタイミングが的確であることと、
 左サイドでの左SH18ゴードン+左SB3オライリー、
 右サイドでの右SH20マドゥエケの攻撃の質が一定以上であったために、
 変なしくじりでリズムを崩すということは無く、
 先制点こそ許してしまったものの、悪くない前半を過ごせていたと思う。
・ノルウェーが後半にスローペースに引き摺り込もうとしたとしても、
 4-3-3への変更というオプションで後半も優勢に試合を進めることは出来たと思うが、
 「このまま逃げ切るんだ」というのと「勝ち越さないといけない」は心理的に大きな違いがあるので、
 前半終了間際の10ベリンガムの同点弾は「エースの仕事」と評するしかない。
・同じ同点での折り返しでも、「悪くないけどスコアレス」と「先制されたけど追いついた」では
 後者の方が彼我に与える精神面の影響も違うしなぁ…。
・後半の4-3-3への変更はノルウェーのブロックを押し下げて
 物理的にも精神的にも圧力をかけることに成功していた素晴らしい采配だと思うし、
 順次投入した交代選手も全員が躍動出来ていた。
・影のMVPは8アンダーソンだと思う。




menufootballmatch