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イングランド 1-2 アルゼンチン
W杯/SF
(26/07/15:アトランタ(アメリカ))
DAZN
イングランドスタメン
____9____
18___10___17
___8_4___
25__6_5__24
____1____
イングランドの選手リスト
アルゼンチンスタメン
9___10___17
__20___24__
____5____
3__6_13__26
____23____
アルゼンチンの選手リスト
準決勝のもう一試合とは別ベクトルの、凄い試合だった。
熱く、激しく、その中に盤面の指し合いがあり、そして劇的な結末が訪れた。
この大会でいちばん主審が疲れた試合だと思う(苦笑)
イングランド。
・ノルウェーと戦ったQFからのスタメン変更は3枚。
疲労が考慮された面もあるのだろうけど、
新たにスタメンとなったDF25スペンス、DF24ジェームズ、MF17ロジャーズはいずれもノルウェー戦で
途中投入されてからチームに活力を与えていたので、妥当な起用と言ってよいだろう。
・たぶん、アルゼンチンの並びが想定していたのとは違っていたのだと思うのだけど、
中央で降りるFW10メッシはMF8アンダーソンが見張るということは決まっていたのだろう。
アルゼンチン右サイドの2枚アタックに対しての危うさが若干ありつつも、
いちばん危険なFW10メッシへの監視は怠ることなく出来ていた。
・アルゼンチンがイングランドの中央前進への警戒を強めにしていたこともあってか、
敵陣侵入への苦労は特に無かったが、
その先でなかなか有効な振る舞いは見せられないでいた。
・先制の場面はほぼほぼファーストチャンスだったような気がする。
イングランドのロングボールをアルゼンチンがクリアしきれなかったところを右サイドで前向きに拾って、
数的優位を作られていない中、スペースもある状態で攻め込めたのをしっかり仕留めてみせた。
・先制直後はハイプレスを選択し、アルゼンチンに「盛り返させはしない」という姿勢を示したのも良かった。
・DF25スペンスの素晴らしいカバーリング&スライディングでFW17シメオネの好機を阻んだプレーは
味方の士気を大いに上げて「行けるぞ」と思わせるものに見えたが…。
・その後はプレーエリア的にも雰囲気的にも盛り返すことが出来ずにディフェンシブサードに釘付け。
どうにかハイドレーションブレイクに逃げ込んだチームに対し、
MF18ゴードン→DF3コンサの交代で5-3-2へ変更というベンチの采配は
方向性として間違ったものとは思えなかった。
・しかし、イングランドの選手交代と同時に勝負の3枚替えでバランスを崩してなおも前に出る選択をしたアルゼンチンに、
跳ね返すことも怪しくなっていくチーム…。
・アルゼンチンの右クロス→どんぴしゃヘッド祭りをGK1ピックフォードがビッグセーブ連発でしのぐが、
どう見ても決壊は時間の問題…。
・ベンチは5バックの高さ強化(DF24ジェームズ→DF15バーン)と
アルゼンチン右クロスを阻むために5-4-1への変更と左SHにDFオライリー投入(アウトはMF4ライス)という采配。
・これも机上で考えていくと理に適った采配だよなぁと思う。
・それでも、同点ミドルを叩き込まれ、逆転ヘッドを許してしまったのは…。
ベンチはどうすりゃ良かったんだろうな…。
・先述のDF25スペンスのスライディングをもってなお盛り返せず、
押し込みに押し込まれている72分に守備へ重心を置く交代は「早過ぎる」とは思えない。
・カウンター成就への期待を込めてこの時点で5-3-2を挟んだのが、
結果としては失敗だったのかなぁ…。
(「3」の脇を起点にアルゼンチンの攻勢は続いた)
・ハイドレーションブレイク明けから5-4-1を選択出来ていたら、結果は違っていたのか…?
・逃げ切り態勢の象徴で見るからに(そして年齢的にも)喝入れる系のDF15バーンを投入してから2失点してることを考えると、
5-4-1を選ぶタイミングで未来が変わったかとの問いにはYESと答えづらいなぁ…。
アルゼンチン。
・64分のMF5パレデス→MF15ゴンサレスの交代で明確に4-4-2になるまでは、
4バックとボランチMF5パレデス、右WG17シメオネ、CF10メッシ以外は常に流動的だった。
・スタメン図は前半キックオフ時の並びを採用して4-3-3としたけれど、
左WG9アルバレスは時に2トップの一角となり、
守備時には4-5-1の左SHかと思えば2トップ状態から守備移行の際には左IHに収まり、
左IH20マックアリスターは左WG9アルバレスの振る舞いによって左サイドまで広くカバー。
右IH24フェルナンデスは時に4-4-2ダイヤモンドの頂点であり、4-4-2ボックスの右DHであり。
・先制されるまでのアルゼンチンが強く意識していたのは、
「とにかく中央突破はさせない」と「引いて受けたCF10メッシに多くの選択肢を用意する」ことだったように思う。
・後者については、左サイドでは左WG9アルバレスが、
右サイドでは中央へと斜めにあるいはそのまま右サイドで縦に飛び出していく右WG17シメオネと
右WG17シメオネが動いたあとのスペースに顔を出す右SB26モリーナが、
それぞれその任務を負っており、
中央で持ったCF10メッシに(精神的にもポジショニング的にも)集中してくるイングランド守備陣に
「サイド攻撃もあるぜ」というのを突きつけていた。
(…が、イングランドも根性の集散でもってサイドに振られても守り直していた)
・風向きが変わったのは、やはり64分の選手交代と4-4-2への変更ということになるのかな…。
イングランドの、先制直後の「盛り返させない!」という意識のハイプレスが一段落して
押し込み始めたタイミングでのこの変化で、
以降の時間の試合の構図がハッキリしたと(振り返ってみて)言えるかも知れない。
・押し込んでのアルゼンチンは…
早いタイミングでのファーサイドへのインスイングクロスと
シンプルにサイドを突破してからのクロス、
更にはペナ角付近から中央へとコンビネーションによる突破
…と、バリエーションのある攻撃を見せていて、
この辺りは流石という感じ。
・ハイドレーションブレイク直前の右クロスからのMF15ゴンサレスのヘッドは、
決まっていればもちろん最高だったのだろうけど、
ハイドレーションブレイクを挟んで攻撃の勢いが途切れるのを防いだと評することが出来るかも。
イングランドに「ヤバいぞ、このままだと決壊するぞ」と思わせた、と言うか。
・引いた相手にミドルが有効というのは当たり前過ぎる言説ではあるけど、
実際にどれだけの選手が責任を負ってビハインドの中で打つことが出来るかという話で、
わずかな時間に2本続けて打ったMF24フェルナンデスの胆力は凄いし、
2本目を仕留めてみせる技術も素晴らしい。
・イングランドの気落ちはもちろんあったにせよ、
FW22マルティネスの投入に伴い左MF15ゴンサレスが左SBに下がる
スクランブルの中にあって、
追いつけた勢いのまま90分で決めてしまった方がいい!という雰囲気から
実際に決めてしまったのも凄い…。
・試合中に3回くらい見られた、
CF10メッシが倒された瞬間に選手が音速で集まってきての
「ウチのメッシ先輩に何してくれてんだ(#゚Д゚)ゴルァ!!」
…に象徴される、
メッシ先輩と優勝するんだという執念よ。
・前日のスペインの出来を見て
「こりゃイングランドとアルゼンチンのどっちが上がってきてもスペインかな」と思ったけど、
アルゼンチンのこの勝ち方を見てしまうと
「どう転ぶかわからんな…」に思い直さざるを得ない…。
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