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横浜FM 3-4 鹿島
J1/第1節
(26/08/07:MUFG)
DAZN



横浜FMスタメン

________谷村________
三井寺_____天野______近藤
______松村__知念______
角田___諏訪間_キニョーネス_井上
_______ブランコ_______



鹿島スタメン

_____セアラ__吉田______
鈴木____________マテウス
_____ブエノ__三竿______
小川____関川__植田____広瀬
________早川________



コンパクトな陣形とハイプレス、ミドルブロック、ショートカウンターで試合をリードした横浜FMと、
臆せぬプレス剥がしとウラ狙いでジャブを打ち続けサイド攻撃を実らせた鹿島。
「シン・Jリーグの開幕」と「地上波生放送アリ」を背負った、
降格経験のないオリジナル10のぶつかり合いは
さほどサッカーを観ていない層に向けて極上のエンターテインメントになったのでは。



横浜FM。
かつて広島でプレーしたスティーブ・コリカを新監督に迎え、
2015年のモンバエルツ体制から続いた4-3-3を基本としての
ボールと中盤、SBが自在に動く攻撃サッカーから脱却。
4-2-3-1を基本に非保持4-4-2でコレクティブなプレッシングサッカーを披露した。

3ラインをコンパクトにした4-4-2(最終ラインはハーフウェーライン)で鹿島の最後尾保持に迫り、
状況次第でボールサイドのSHも前に出る、
「2」の背中で受ける鹿島の選手には松村も出る、
スペースが無い中でも掻い潜らんとする鹿島の選手には知念が襲いかかる。
4CBと言ってもいい4バックで、ウラに蹴られたボールは戻りながらしっかり潰す。

そして奪ったら鋭いショートカウンター。
谷村と天野は百年構想リーグの好調を維持しており、
近藤はスピードを活かした突破力を見せ、
「財前宣之のフォーリクラッセ仙台」で話題の16歳・三井寺はアイデア、技術、度胸で
結果とセンセーショナルな印象を残した。

試合開始直後からの戦いぶりと気候とから心配されたスタミナ切れと
ベンチスタートの選手の守備の質が明らかに当面の課題で、
選手交代により強度を保とうとした70分以降は鹿島に押し込まれっ放しだった。
夏開幕へ合わせるコンディション調整が初めての出来事なので、
その難しさもあったとは思うし、
3-1でビハインドというスコア状況を受けて鹿島が最後尾からの繋ぎを放棄したこともあっただろう。

結果として前4枚の総入れ替えが裏目に出てしまったことを、
コリカ監督は今後の試合に活かさなくてはいけない。
(相手の出方を見てから交代を行うことと、その人選、必要なら並びの変更など)

また、自分たちの最後尾からの前進については極めて不安定で、
この試合では特に諏訪間が怪しかった。
(無論、受ける側の問題もあるので彼だけが悪いわけではない)
ここについてはこれからじっくり構築されていくのだろうと思うし、
相手との力量差を見て山根や喜田を起用することですぐにある程度の解決は出来そうではある。

それにしても。
今日の試合は生まれ変わったことを強烈に印象づけたし、
鹿島とか神戸のようなチームが相手でなければ、
そして秋の声を聞く時期に差し掛かれば、
3-1のままないし4-1にして試合を終わらせることが出来ただろうと思わせた。

ショッキングな負け方をしてしまったけど、
第三者としては「ナイスゲーム!」と言いたい。


三井寺。
16歳でトップの試合(それもJ1だぞ)に出てくるのだから
アイデアとか技術が間違いないのは予想出来ていたけど、
フィジカル、フィジカルコンタクトでも普通にやれていたのは凄かった。
これは順調に行けば10代で欧州ですわ…。

松村。
横浜FMに松村なんて選手いたっけ?と思ったんだけど、
下部組織出身の現・法政大学所属で、
25年シーズンから特別指定なのね。
そして、本来はサイドアタッカーということのようだけど、
3列目からの鋭い出足の守備と運動量は効いていた。
これまでの横浜FMのサッカーでは中盤中央は難しいと思うけど、
今日見せたサッカーであれば活きるかもね。
(そういう意味で、読みと運動量により3枚で横浜FMの中盤を守り続けていた
 喜田、渡辺皓太(神戸へ移籍)、山根、天野らの偉大さも逆に感じられる試合だった)
(そして、試合展開により喜田か山根が投入されていれば
 もう少し鹿島に押されっ放しの時間帯に「呼吸」が出来たかも知れないと感じた)

喜田。
この負け方をした試合終了直後に、
項垂れて戻ってくる味方を讃え、鼓舞し、そのまま審判団に爽やかな挨拶をかわす姿は
素晴らしかった。
偉大なキャプテンだ…。






鹿島。
保持からの前進を強化して試合の支配力を強めたいのだろうな、というのは
鬼木監督就任時から感じていたことなんだけど、
横浜FMの素晴らしいハイプレスを受けながらも
中盤の選手が横浜FMのSH~DH間に顔を出して最初の当て所にして
縦のパス交換を連続させて掻い潜って行ったり、
ブエノが関川の左に落ちて最後尾3枚で横浜FMのハイプレスに向き合ったり…といったところに、
その意識の強さと落とし込みの順調さを見ることが出来た。

そして。
それでいて、前半の段階からウラのスペースに蹴ることを織り込みながらやっていたり、
1-3になってから地上戦での前進を放棄する割り切りが出来たり、
85分の広瀬、小川に代えての徳田、チャヴリッチ投入でSBを林と松村にするという
ファイヤーフォーメーションを繰り出したり…ということを決断出来る、
鬼木監督の腹の括り方、なりふり構わなさが凄い。

こりゃ今季も強いよ。


この試合で気になったのは、
植田と関川がサイドに引っ張り出された時に少し淡白な守備だった点と、
最後尾保持で持たされた時の関川の配球力かな。
どちらの点も、本来もっとやれるハズの選手なので、
おそらくはコンディションの問題なんだとは思う。




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