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愛媛 2-1 讃岐
J3/第7節
(26/09/19:ニンジニア)
DAZN



愛媛スタメン

________田村________
____宮本__日野__竹本____
斉藤______上村______阿部
____細谷__杉山__黒石____
_________辻________



讃岐スタメン

________森川________
____米澤______佐野____
上野___禹相皓__河上____國分
____宮﨑__ギサン_林田____
________青木________



高い保持力を基盤にした多彩な攻撃で「らしく」勝利した愛媛と、
ボールへの圧力と徹底したサイド奥狙いで抗った讃岐。
前線虚しく敗れた讃岐はリーグ戦5連敗というクラブ史上の最長連敗記録に並んでしまった。



愛媛。
(便宜上、日野をトップ下に配置しているが実際にはフリーマン)

相手の圧力に屈せず、また、狭い局面も恐れないだけどボール保持能力を
チーム全体で有している上に、
足元で繋ぐばかりでなく
前方にスペースがあるならば人が走り、きちんとそこへボールを流し込む「眼」も持ち合わせていて、
多彩な攻撃を可能にしていた。

攻撃時にはWG化して幅取りのタスクを担いつつボールを持てば単騎突破もある両WBに、
ポケットへと飛び出すこともアンカー上村のサポートに降りることも出来る両IH、
ここにHVのどちらかも必ず絡んでくる中盤は常にパスコースが数多あり、
それに加えて後方でボールの逃がし口となるアンカー上村と
神出鬼没で好機に直結するパス、ランを繰り出し続ける[走る王様]日野…。

前節終了時点での6試合16得点(J3最多)を生み出す土壌が十分にあった上で、
フィニッシャーとしてスルーパスにもクロスにも反応の良い田村がいるとなれば
魅力的な攻撃サッカーが展開されるのは道理。

自陣で手を尽くしてどうにか彼らからボールを奪ったとしても、
チーム全体でネガトラの意識が強いのも素晴らしく、
また、それを可能にするだけの走力を備えていることも
後半半ばを過ぎてもハイプレスを続けていたことで示されていた。


今日の讃岐のように、奪ったらサイド奥を素早く突いてくる狙いのチームに対しては、
「対愛媛としてそういう戦い方をするチームも増えるだろう」という意識のもと
HVの対人守備スキルやWB、IHの帰陣する速さ/位置の向上など
シーズンを通して改善されていくと思うけど、
次節の琉球や福島のように、
保持の部分で五分に渡り合ってきそうな相手に対して
どういうサッカーになるのか、持たれた時にどう守れるのかは
まったくの外野として気になるポイント。






讃岐。
固定されているスタメンから3人の変更を施し(村上、後藤、林田→森川、米澤、田尾)、
唯一定まっていない禹相皓の相方には河上を起用してのキックオフ。

試合開始から森川を中心に積極果敢なハイプレスを施し、
愛媛の保持力に対し真っ向から抗う気概を見せる。

特徴的だったのは、
3-4-2-1を採用するチームの定型とも言える5-2-3によるハイプレスではなく、
5-4-1のまま3ラインを高く保ってプレッシングしようという意識が非常に強かったこと。

おそらくは、アンカー上村の周辺で選手の出入りが激しい愛媛に対し、
マンツーマン的に捕まえるべき相手を固定してしまうと
フォーメーション(組織としての守備の形)がガタガタにされると踏んだのだろう。
5-4-1の「4」は「自分の周辺でボールを受けようとした選手を捕まえる」という守り方をしていた。
(米澤を例に取れば、対面で杉山から横パスを受けた黒石にも寄せるし、
 日野が上村よりも自分側に降りてきて短い縦パスを引き出そうとするなら日野をケアする…といった感じ)

また、愛媛の最後尾~中盤保持の中で自分たちの中盤が数的不利に陥る局面に関しては
宮﨑が彼の判断で中盤に加勢して良い指示が出されていたようで、
宮﨑は度々「5」を離れ前に出ることで中盤での圧力を強めることに寄与していた。

(しかし、宮﨑のこのアクションを愛媛もしっかり認識していて、
 前半の半ば過ぎからはそれまで上村のサポートのために降りる意識が強めだった竹本がそれを取りやめ、
 日野と共に、宮﨑が中盤に加勢する瞬間を狙って
 愛媛から見て右のHS(つまりは本来宮﨑が埋めておくべきレーン)への飛び出しを図るようになっていた)
(讃岐側も愛媛のこの動きを比較的早く認識。
 宮﨑の中盤加勢は後半になると殆ど見られなくなった)

コンパクトな5-4-1を高く保ってのプレッシングと、
そこで奪ったボールを素早くサイド奥に流し込む攻撃とで
良い内容の前半を過ごせており、
先制されるまでは好機の数でも上回っていた讃岐だったが、
その流れのままに先制出来なかった事実が現在の順位を示しているし、
また、田村による愛媛の先制ゴールも
彼の右足シュートが空振りに終わったあとに事故的に頭部にボールが当たり、
その跳ね返りが予想しづらい転がり方で讃岐ゴールへと吸い込まれていったのは不運だったと言える。
(同時に、今シーズン序盤の愛媛の勢いを示しているとも言えるだろう)


先制を許してしまうも内容としては十分でやり方を変える必要性は感じられず、
58分、68分に行った交代も走力を基準としての現状維持を目的としたもので、
それは妥当な采配だったように思うが、
だからこそ、守勢に回るチームの交代の難しさを感じさせるものとなった。

後藤と淺田がイマイチ上手く試合に入って行けずに全体の強度が落ちてしまい、
愛媛の攻撃の危険度は増し、
こちらが素早い攻撃へとスムーズにシフトする頻度は減り、
前半と比べるとだいぶ「やられている」感が募る展開となってしまった。

(どうにか守れているチームの選手交代が遅くなりがちなのは、こういうところにあると思う)
(わずかな変化……それが例えたった1人の交代であっても……がバランスを崩し、守れなくなってしまうパターンはよくある)
(この可能性を嫌って選手交代が遅くなりがちなのは納得出来る)



「良い試合をした」では駄目な状況であるのはわかっているけど、
良い試合が出来ないと勝つ確率は高まっていかないわけで、
これ以上の質を求めながら、この質を最低限出し続けるしか道は無い。



森川。
とにかく足を止めない守備と後方からのハイボールの勝率が素晴らしかった。
「背中で引っ張る」というのは今日の彼のプレーぶりのようなことを言うのだろう。
報われて欲しかった。

上野。
縦にぶち抜く勢いと、中を見て右足を使う判断、そして右足の質がとても良かった。
(右足の質に関しては、この試合は出来過ぎだと思うので次節以降に今日の質ほどの期待はかけつらい)




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